今日は、二年前に亡くなったゆくのんの誕生日。
今月になって、意識したからなのか、一週間くらい前のある日の午後、
転寝の時にみた夢に、久しぶりにゆくのんが出てきました。
夢の中のゆくのんは、認知症だったけれど、きちんと歩いていたし、
私のことも娘として認識していた。
会話もある程度出来て、ゆくのんは入所している施設の愚痴を言っていた。
手をつなぎながら、お互いの体温を感じながら二人で散歩してした。
あまりにリアルな夢だったので、目覚めた後も暫くは、手にゆくのんの温もりが残っていた気がした。
亡くなってからの一年は、時々、ゆくのんが夢に出てきた。
いや、正確には、ゆくのんの気配は感じるのに、本人は出てこない夢。
「丁度、買い物に出かけたところだよ」
と、この夏に取り壊された、実家の団地の居間で、やはり亡くなっている父が私に言っている。
父も兄も居るのに、ゆくのんだけがいなくて、
「ゆくのん、早く帰ってくればいいのに」
と思ってすぐに
「あれ?ゆくのんはもう・・・」
と考えた瞬間に、哀しくなって眼が覚める。
そんな夢を繰り返しながらも、少しずつ、みなくなっていた。
最近では、ゆくのんに似た女性を見ては切なくなったり、
仲の良い母娘の姿を見かけては羨ましくなったり、
そんな事も、減りつつあったので、今回みた夢に戸惑っています。
お彼岸が近かったからなのかな。
と思いながらも、もしかしたら
私が寂しいんだ。と
こうゆう感情は、きっと、このままなんだろうな。