来月には、母の納骨があります。
そして、兄が実家を出て新しい生活を始めます。
来年には、建物自体が取り壊され跡形も無くなることでしょう。
これで本当に、私が七歳から結婚した二十七歳まで暮らし、結婚後も月に一度訪れていた実家が無くなります。
今の心境はと言えば、『寂しい』とか『辛い』とか『哀しい』とか、そうゆう言葉では言い表せない複雑な気持ちです。
そんな気持ちは、母の死の直後よりもむしろ、今のほうが強くなっています。
なにしろ今までの人生で、母が居ないというのは初めてのことですので。
私の名前を呼ぶ母の優しい声も、屈託のない笑顔も、冬でも温かい手のひらも、もうどこにも無いのに、今でもどこかの施設や病院で母が待っていてくれているような気がしています。
そして暫くすると、母はもうどこにも居ないという現実を知るという繰り返し。
もっと母の事を沢山書き残しておきたいのに、頭の中で整理が出来ず、今はこれが精一杯です。
クタクタになった心の回復には、まだ時間がかかりそうです。
もう少し涼しくなったら、また再び着物生活を始めるつもりですが、楽しくお出かけするのはもっと先になりそうです。
最後に、これは大変我侭なお願いですが・・・
この二年近く、兄とは両親のことで数え切れないほど、メールや電話を使って連絡を取り合っていました。
兄からの連絡は、その90%があまり聞きたくない内容でした。
そのせいなのか、今になってもケータイや電話の音を聞くのが怖いのです。
最近は多少慣れましたが、まだ不意に鳴る音に過敏な反応をしている毎日です。
ですから申し訳ありませんが、もう少しそっと見守っていただけたらと思います。
肉体的にも精神的にも回復したならば、きっとブログも更新すると思います。
その日が来るまで、お待ちいただけると嬉しいです。
ではまた、着物でお会いできる日まで~