土の表面に無数の小さな穴が確認できる。
最初は、これが何かは判らなかった。
この畑は、ほとんど人が通らない竹藪の里道の先に有るが
時々、杖をついた老人が通りかかるのを見る。
ひょっとして、その老人が杖でいたずらをするのかと、一時思っていたが
それにしても、そんな足元も弱々しい老人がこんな深い穴を開けられるかと??・・
普段は誰もいないこの地で、さては宇宙人が円盤からレーザーを発射した跡か??
数年前に、その疑問に答えが見つかった。
今年も、すぐ側に設置した荷物置場用のテントに、セミの抜け殻が複数個見える。
きっと、あの穴はセミが土中で、幼虫からさなぎへと成長し、そして土の中から這い出して来て
テントによじ登り、最後の脱皮により成虫になって飛んで行った跡と思われる。
ちなみに、土中の穴は季節的に二回発生する。
4~5月頃に発生する穴は、カエルが冬眠から覚めて地上に出てくる穴。
そして、7~8月の穴は、セミが抜け出てくる穴らしい。
宇宙人の仕業でなくて良かった((笑い