炎天の
草取り 愚弄
枯落ち葉
地区定例の道掃除の日が、一週間後に近づいてきた。
みんなが使う共用の道路を、自治会に加盟している家庭がボランティアで
集まって、道路の草取りをする日だ。
しかし、個人が使用する私道については別の話、私道についてはそれぞれが
それまでに綺麗にしておく、というのが通例だ。
~太陽が照りつける炎天の元、石垣の根元に生えている雑草を取り、降積もった
落ち葉を集め掃除していく。
太陽が舗装に照り付け、輻射熱で体が痛めつけられる。
わずか1メートル草を抜いては休み、また抜いては休みの連続。
そんな老人の耳に、当てつけるかのように、風で飛んできた落ち葉の
乾いたカラカラという音が響き渡る。
振り返ると、先程掃除して塵一つ無くなったはずの道路に、枯葉が一枚落ちている。
いくら掃除しても駄目よ! とからかわれているようだ。
この当てつけ野郎!!