この名月、中国がルーツといわれ、平安時代には日本にも伝わり、貴族を中心に、月を眺めながら和歌を詠む「観月の宴」が催されるようになりました。
その後、江戸時代になると、秋の収穫祭とも重なり世間一般にも「中秋の月見」の風習が広がったそうです。(^-^)
毎年、この時分になると、急に肌寒く秋が深まりゆく感じがしますね。
さて、秋の七草、、、春に比べるとマイナーかもしれませんが、名月の相棒とも言える尾花(ススキ)をはじめ、萩、桔梗、葛、撫子、女郎花、藤袴、と続き、味わいを楽しむ春の七草に対して、秋の七草は見て楽しむものと言われます。
なかでも、ススキは稲穂の代わりという役割があり、作物や子孫の繁栄を司る「月の神様」が乗り移るといわれています。
また、中秋の名月のことを「芋名月」と呼ぶこともあり、ススキ・月見団子のほかに里芋などの収穫された作物を月に供えたことが由来だそうです。(^。^)
遥か遠く離れた愛しい人が、いま同じ名月を愛でている、、、その人の幸せを案じながら、センチメンタルな気分の一句。
「君遥か案じては問ふ秋の月」 祖谷馬関