と、冒頭からすでに今日の一曲が分かるような滑り出しですが、原作は、もちろん、文豪・川端康成の小説「雪国」、、、m(__)m
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
有名な冒頭文ですが、よく知られる論争に「国境の読み方」があり、結果、川端氏も認めるように「くにざかい、でも、こっきょう、でも、どちらでも良い」そうです、、、なんじゃそりゃ?!(◎_◎;)
物語のあらすじは、次のとおりです。
「雪国に向かう汽車の中で、島村は病人の男・行男に寄り添う若い娘・葉子を見る。ガラス窓に映る二人は夫婦のようにも見え、どこかこの世ならぬ幻灯のようでもあった。宿に入った島村が半年ぶりに再会した駒子は、芸者になっていた。一晩をともに過ごす島村と駒子。翌日、駒子の住む部屋を訪れた島村は、葉子に会う。病の行男も同居のようだった。行男と自分が幼なじみであると語る駒子。しかも、駒子が芸者に出たのは、行男の治療費のためだったという。それなのに、なぜ行男に寄り添っていたのは葉子だったのか。駒子、行男、葉子、、、三人を結んでいる糸が次第に明らかになってゆく。だが、島村は、すべてが「徒労」であると感じる。」
昭和43年、ノーベル文学賞受賞の際、川端康成氏の基調講演のタイトルは「美しい日本の私」でした。(^-^)
そのタイトルに沿うように、「雪国」は、美しく繊細な表現で、人間の奥深い情感、抗い難い心理を描いています。(^_^)
ドラマとしては、主演の高橋一生さんはもちろん、若手女優陣(奈緒、森田望智)の演技が光っていましたが、現代のドタバタ劇に慣れている視聴者には、90分の間、常に問いかけられるような、始終、考えさせられる展開は、非常に難解でしょうし、下手すると、見終えてからも「はて、何だったの?」と疑問符の付くような筋書きだったと思います。( ; _ ; )/~~~
このような歴史的な名作、しかも人間心理を描写する物語をドラマ化する難しさと危険性を、あらためて感じる機会となりました。(^_^)
詳しくはNHKホームページを。