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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

「ふき飛ばす石は浅間の野分哉」 芭蕉

秋の風にも、いろいろありまして、、、(^。^)

○黍嵐(きびあらし)
黍とは、里芋のこと。9月から10月は里芋の収穫時期であり、里芋畑では、大きな葉っぱが風に揺れて裏返る様子が見られる。それらを揺らすほどの強い風。「芋嵐」ともいう。

○爽籟(そうらい)
「爽」は爽(さわ)やか、「籟」は三つの穴がある笛の音。秋風の爽やかな響きを意味する。「爽やか」は、晴れ渡った気配を表す秋の季語。

○金風(きんぷう)
五行で秋は金にあたる。五行説(ごぎょうせつ)は、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説であり、秋は金であるから「金風」、色は白なので、秋そのものを「白秋(はくしゅう)」と呼ぶ。

○色なき風
秋は一面質素な色合いであり、春や夏の華やかさがないことから、色がない季節=色のない風が吹く季節とされる。

○鮭嵐(さけあらし)
鮭が産卵にやってくる頃の強い風。東北地方で使われる言葉で、この風を合図に鮭漁が始まるといわれている。

○雁渡し(かりわたし)
初秋から仲秋にかけて吹く北風。雁が渡ってくるころの風から。別名「青北風(あおぎた)」ともいい、この風が吹くと海も空も青く澄むようになるという漁師から生まれた言葉。

(参照:俳句歳時記(春~新年) 角川学芸出版 角川文庫)

へぇ〜、知らなんだ、と思いつつ、「しかし、時節柄、参照元がアカンがな!」と独り言ち。( ; _ ; )/~~~

では、「更科紀行」より、今日の一句。
これが、同紀行の結びを飾る句、いわゆる揚句(挙げ句)となっています。(^。^)

「ふき飛ばす石は浅間の野分哉」 芭蕉

活火山の浅間山を詠んだ句ですが、凄く迫力のある印象ですよね。(^-^)

我が意を得たりと言いたくなるほどの上手い解説を見つけました!!(◎_◎;)

(解説)
松尾芭蕉の「更科紀行」に載っている句のなかで、私が一番好きな句が掲句の「吹き飛ばす石は浅間の野分哉」である。
好きな理由は、何よりも平明であること、句の調子に躍動感があること、イメージが雄大であること。

(句意)
浅間のふもとを行くと、折から激しい野分のために、浅間山の小石までが吹き飛ばされている。さすがに浅間山の野分はすさまじいことだ。

よくわカッターナイフ!🗡🔪

浅間山は訪ねたことがありませんが、浅間山と言えば、連合赤軍派による人質立て篭もり事件、「浅間山荘事件」の記憶が激烈です!m(__)m

1972年(昭和47年)2月、実行犯の大学生らは、母親たちの説得にも応じず、山荘に立て篭もりを続け、機動隊員を狙撃するなどの愚行を重ねます。
その後、最終局面に至っては、クレーン車に釣った重さ1トンの鉄球にて山荘の破壊が開始され、放水が続く中、機動隊員が犯人グループが立てこもる3階に突入開始しました。
長い攻防の末、午後5時半から、放水によって犯人が立てこもる部屋の壁を破壊する作戦が取られ、午後6時10分、一斉突入の命令が下り、数分の後、犯人全員検挙、人質無事救出となりました。m(__)m

では、馬関より、返句献上申し上げます。

 「いつの日か互いも忘る秋寂し」 祖谷馬関

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