人には、生来のポジションがあるのかも知れない。
それをつかめるかは、複数の偶然に左右されるかも知れないが、それをつかみ取るのは本人の日々の努力と周りの協力なのだろう。
1974年の紅白映像を見て今更ながらにそう思う。
この年の桜田淳子さんは、高校一年生、少し背伸びをする年頃かと思うのだが、『三色すみれ』から『黄色いリボン』『花占い』と少女らしい楽曲が並ぶ。
思い出深い曲が並ぶ中、その年の暮れ、『はじめての出来事』をリリースし、大輪の花となる時を迎える。
折しも、それは、天地真理さんという絶大的な人気アイドルの下降期と入れ替わるかのように。
それを象徴するのが、この紅白だったと思う。
桜田淳子 黄色いリボン
この映像では、黄色いあざやかな服を着た淳子さんに目が奪われ、見落としがちな点がいくつかある。
一つは、観覧中のあべ静江さんの目だ。
これは、少し前屈みなって食い入るように見ている。
同じことはアグネスにもいえる。
ライバルを見つめる目だ。
前年、レコード大賞で苦杯をなめたとはいえ、レコードセールスでは、上回っている。
少なからぬ気持ちはあったに違いない。
しかしながら、着実に実績を重ね、認めざるを得ない気持ちになっていたように思う。
二つ目は、南沙織さんに注目したい。
私は、シンシアは非常に好きな歌手であるのだが、淳子さん歌唱中、伏し目がちになっている。
小柳ルミ子、天地真理と並んで新三人娘から、時代は『花のトリオ』に移行したことを思わせる。
そして、花のトリオのステージだ。
三人は、揃って、ステージに立ち、時代の到来を広く僕らに印象づけた。
紅白という大舞台は、今では想像もつかない権威があった。
お茶の間の8割が見ているお化け番組だ。
このステージでの演出は、のちのちの歌手生活にも影響を与えるものだろう。
そのステージで、トリオは魅せてくれた。
三人は何れもセンターポジションであることには違いないが、『黄色いリボン』で、曲間センターに戻るとき、山口百恵さんが素早くもどり、桜田淳子さんの立ち位置を指で示す。
そして、淳子さんは、上目から、視線を落とし、右手を挙げ、立ち位置を確認したことを告げる。
それを、優しく見守る昌子さん。
僕は、この光景を何度も見て、三人の人間関係をうれしく思う。
曲の流れに何も影響を与えず、あんうんの呼吸で平然とするこの所作に、三人の才能を見る思いがする。
花のトリオは、不世出の天才だったことを、全国に示したワンシーンだと断言できる。
そして、いずれもが、助け合い、カバーしあう友であったことを。
この時から、三人の活躍は、あまりにも当然といえば、当然だったかもしれない。
そして、それを目撃した幸せを感じる。
彼女らの、ステージでのキラキラした瞳の輝きとともに。
追伸 動画のUP主様に感謝します。
それをつかめるかは、複数の偶然に左右されるかも知れないが、それをつかみ取るのは本人の日々の努力と周りの協力なのだろう。
1974年の紅白映像を見て今更ながらにそう思う。
この年の桜田淳子さんは、高校一年生、少し背伸びをする年頃かと思うのだが、『三色すみれ』から『黄色いリボン』『花占い』と少女らしい楽曲が並ぶ。
思い出深い曲が並ぶ中、その年の暮れ、『はじめての出来事』をリリースし、大輪の花となる時を迎える。
折しも、それは、天地真理さんという絶大的な人気アイドルの下降期と入れ替わるかのように。
それを象徴するのが、この紅白だったと思う。
桜田淳子 黄色いリボン
この映像では、黄色いあざやかな服を着た淳子さんに目が奪われ、見落としがちな点がいくつかある。
一つは、観覧中のあべ静江さんの目だ。
これは、少し前屈みなって食い入るように見ている。
同じことはアグネスにもいえる。
ライバルを見つめる目だ。
前年、レコード大賞で苦杯をなめたとはいえ、レコードセールスでは、上回っている。
少なからぬ気持ちはあったに違いない。
しかしながら、着実に実績を重ね、認めざるを得ない気持ちになっていたように思う。
二つ目は、南沙織さんに注目したい。
私は、シンシアは非常に好きな歌手であるのだが、淳子さん歌唱中、伏し目がちになっている。
小柳ルミ子、天地真理と並んで新三人娘から、時代は『花のトリオ』に移行したことを思わせる。
そして、花のトリオのステージだ。
三人は、揃って、ステージに立ち、時代の到来を広く僕らに印象づけた。
紅白という大舞台は、今では想像もつかない権威があった。
お茶の間の8割が見ているお化け番組だ。
このステージでの演出は、のちのちの歌手生活にも影響を与えるものだろう。
そのステージで、トリオは魅せてくれた。
三人は何れもセンターポジションであることには違いないが、『黄色いリボン』で、曲間センターに戻るとき、山口百恵さんが素早くもどり、桜田淳子さんの立ち位置を指で示す。
そして、淳子さんは、上目から、視線を落とし、右手を挙げ、立ち位置を確認したことを告げる。
それを、優しく見守る昌子さん。
僕は、この光景を何度も見て、三人の人間関係をうれしく思う。
曲の流れに何も影響を与えず、あんうんの呼吸で平然とするこの所作に、三人の才能を見る思いがする。
花のトリオは、不世出の天才だったことを、全国に示したワンシーンだと断言できる。
そして、いずれもが、助け合い、カバーしあう友であったことを。
この時から、三人の活躍は、あまりにも当然といえば、当然だったかもしれない。
そして、それを目撃した幸せを感じる。
彼女らの、ステージでのキラキラした瞳の輝きとともに。
追伸 動画のUP主様に感謝します。
僕は黄色いあざやかな服を着た淳子さんに目が奪われ、他はトリオのお二人しか目に入りませんでした(^O^)
これほど黄色い衣装が似合うアイドルは他に知りません。
また、この動画は「黄色いリボン」を振り付きで覚えるにはもってこいです!
今でこそ三人トリオの核は百恵さんと知り得ましたが、
なるほど、イワタヤイセタンさんご指摘の通り百恵さんが
立ち位置示してますね。
三人で歌っているとだんだん前に出る淳子さんを、後ろに引っ張っていたらしいですし・・・^^
三人は三人とも他の二人に迷惑がかからないよう、恥ずかしくないよう心にとめていたようですね。それぞれが違うところで語ってました。
だから今でも何かあると気遣ったりできるのだと思います。
かく有りたいものです。
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
そして、貴重な情報ありがとうございます。
この大舞台での微笑ましい光景こそが、二人の人間関係の集約だと思います。
さりげなく人を気遣う尊さがあると思います。
二人は、ライバルでしたが、マスコミのはやし立てるライバルとは異なっていました。
蹴落とすのではなく、支え合う関係があったと思います。
一言でいうなら、
『あなたがいるから、私がいる』
ということだと、思います。
私は、二人のそういう関係が好きでした。
時折、ブログで百恵さんを、引き合いに出しますが、淳子さんの再評価を誰より望んでいるのは、百恵さんだと思って疑いません。
マスコミが当時揶揄した二人のライバル関係の見直しこそ、原点だと思います。
桜えびさんも、同じ気持ちだと思いますが、今の人達に感じてもらえれば、昭和という時代がより理解できるのでないかと思います。
他の人のブログなど見ていると、時々、『考え方の出発点が違うなぁ』と思うこともありますが、週刊誌情報だとそうなってしまうのでしょうか。
思うことを、気長に書いていきたいと思います。
それでは、また。