『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『東京の合唱/小津安二郎』~活弁上映会~

2012-02-13 | 映画・ドラマ・舞台
先週末、活弁上映会に行ってきました
演目は小津安二郎さんの『東京の合唱』

面白かったです

活弁士さんの入った上映会は、以前も参加したことがあったのですが、
その時は、他のイベントも同時に行われており、

アーティストとかスタッフとかと一緒だったので、
10分程度しか観ることができず、余韻も何も、こういうものなのか
くらいしか、感じることができなかったけど、

今回は、入り込んで観ることができました。

 

東京の合唱(東京のコーラス)
小津安二郎監督作品。
1931年に公開されたサイレント映画。

監督 小津安二郎
脚色・潤色 野田高梧

キャスト
岡島伸二/岡田時彦
妻すが子/八雲恵美子
その長男/菅原秀雄

長女/高峰秀子
大村先生/斎藤達雄
先生の妻/飯田蝶子
老社員山田/坂本武
社長/谷麗光
秘書/宮島健一
会社の同僚/山口勇

ほか



キャストで、かろうじて名前がわかるのが、高峰秀子さん。
しかも、高峰秀子さんが子供・・・時代を感じる作品です。

だけど、中身は、今に通ずるものがあり、面白いし、考えさせられる作品です。

ちなみに主役の岡田時彦さんの娘さんが、女優の岡田茉莉子さんだそうです。
芸名の岡田時彦という名前は、『細雪』や『春琴抄』の谷崎潤一郎さんがつけたそうです。

1933年当時、京都太秦撮影所にいたということだから、
1935年前後に撮影所にいた、二十歳前後の私の祖父とも面識があったのかもしれないな・・・と、
ちょこっとだけ、天国に思いを飛ばしてみました



今回の活弁上映会は、
マツダ映画社さんの協力により、行われました。

<今後の上映会の予定>

2012年3月11日
調布映画祭2012
演目/渋川伴五郎/東京行進曲(監督・溝口健二)/続水戸黄門
弁士/斎藤裕子さん

ほか、たくさんあります。HPをどうぞ。



『セイジ-陸の魚-』

2012-02-13 | 映画・ドラマ・舞台
伊勢谷友介さんが『カクト』以来8年ぶりに監督した作品、
『セイジ -陸の魚-』の完成披露試写会に行ってきました

感想は、簡単に言葉にできないけれど、
『美しい』『衝撃』『こころ』『痛み』『せつなさ』『やさしさ』『自然』『生命』

登場している、ひとりひとり、景色、が、とてもきれいでした。

だから余計に、グスっと、奥まで染み込むかんじがしました





監督/伊勢谷友介

 『カクト』は伊勢谷さんがはじめて監督した作品です





脚本/龜石太夏匡/伊勢谷友介/石田基紀
原作/辻内智貴





音楽/渋谷慶一郎
主題歌/渋谷慶一郎 feat.太田莉菜「サクリファイス」

作詞/菊地成孔、渋谷慶一郎
作曲・編曲/渋谷慶一郎







ストーリー
大学最後の夏休みに、自転車で一人旅をしていた<僕>

国道475線沿いのドライブイン『HOUSE475』で、
不器用に純粋に生きる男セイジと、個性の強い常連客の面々に出会います。

住みこみで店を手伝うことになった<僕>(みんなの呼び名<旅人>)は、
セイジに影響を受け、観察するようになります。

そんなある日、町で凄惨な事件が発生してしまいます。



セイジを西島秀俊さん、大学4年生の<僕>を森山未來さんが演じています。



音楽も良かったです。
音がある時も、ない時も、そこに誰かがいるように、意味が浮かんでみえました。



何かを潜ませながら、緩やかに過ぎて行くスクリーンに、
終わり数分のところで、『衝撃』が走ります。
ちょっと、立ち直れないかんじの、『    』でした。

「生きる」ことは、いろいろな思いを持つことだけれど、
誰かが誰かを決めることなんてできない。と、何となく、思いました。

人は、いろんなことを忘れてしまうけれど、
何も持たずにこの世に生まれてきた時に、

誰かに抱かれ、名前をもらい、食べものをもらい、笑顔をもらい、
痛みや苦しみを感じても、やっぱり、誰かに何かをもらってる。

それは、人間が、深いところに、『愛』を持って生まれてきているから。
誰だって、あげっぱなしでも、もらいっぱなしでもない。

この作品は、自分の中の、深いところの、愛の在り処を尋ねているようにも思います。

難しいけれど、深いけれど、確実に、感じるものがある。

そんな作品でした



セイジ/西島秀俊
僕/森山未來
翔子/裕木奈江
カズオ/新井浩文
タツヤ/渋川清彦
マコト/滝藤賢一
20年後の僕/二階堂智
ゲン爺/津川雅彦

ほか



『宇宙人ポール』

2012-02-13 | 立ち直っていく、という時に。
先週、『宇宙人ポール』を観ました





監督/グレッグ・モットーラ
脚本/ニック・フロスト、サイモン・ペッグ

『ショーン・オブ・ザ・デッド』のふたり、
ニック・フロストとサイモン・ペッグ

ゾンビ系は苦手なんだけど、
これなら大丈夫だったホラーコメディです。

 

音楽/デビッド・アーノルド



エンディングには、
「ALL OVER THE WORLD」が使われていました
「DON'T BRING ME DOWN」も。





キャスト
サイモン・ペッグ/ニック・フロスト/ジェイソン・ベイトマン
クリステン・ウィグ/ビル・ヘイダー/ブライス・ダナー
ジョン・キャロル・リンチ/シガニー・ウィーバー/セス・ローゲン

サイモン・ペッグとニック・フロストは『Hot Fuzz』も


サイモン・ペッグは『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』も有名。




SFオタクのふたりグレアムとクライブは、
夢にみていたアメリカのコミケ「コミコン」と西部のUFOスポット巡りをしていました。

西部のUFOスポット巡り中ネバダ州のエリア51で、


ポールと名乗る宇宙人と遭遇
ポールを故郷に帰すために奮闘していくことになります。



このポールのキャラが最高でした。
毒舌で陽気で、楽しかった。

最初は・・・・うっ・・・と思った容姿も、
映画を観終わった今では、
かわいい・・・会いたいと思ってしまうから不思議

煙草すったり・・・妙に人間くさいところが、ツボでした。





『未知との遭遇』や『E.T.』など、
過去の作品へのオマージュが散りばめられながら描かれています。

 

ポールの声は『グリーン・ホーネット』のセス・ローゲン。



『スター・トレック』に出てきた言葉を使ったり・・・



スピルバーグ監督は声だけ(電話)の出演。
ポールに教えてもらった映画のアイデア

『タンタンの冒険』で、
双子の刑事の声を担当していたサイモン・ペグとニック・フロストが、
撮影中に「今、こういう作品を撮っている」と、スピルバーグ監督に話したら、
出演を快諾してくれたそうです
こういうの、楽し~



『エーリアン』シリーズのシガーニー・ウィーヴァーは、
ず~っと声だけで、最後に・・・出た



ただ、また出ました・・・あ・・・また・・・というお下品な言葉・・・は、
女の人がひとりで観に行くには、ほんのちょこっとつらいかも
みんなで観に行って、ガハハ~とやるならいいかな

そう言えばタラ役のブライス・ダナーは、
グゥイネス・パルトローのお母様なんですね。
タラとのシーンはホロリしました