伊勢谷友介さんが『カクト』以来8年ぶりに監督した作品、
『セイジ -陸の魚-』の完成披露試写会に行ってきました
感想は、簡単に言葉にできないけれど、
『美しい』『衝撃』『こころ』『痛み』『せつなさ』『やさしさ』『自然』『生命』
登場している、ひとりひとり、景色、が、とてもきれいでした。
だから余計に、グスっと、奥まで染み込むかんじがしました
監督/伊勢谷友介
『カクト』は伊勢谷さんがはじめて監督した作品です
脚本/龜石太夏匡/伊勢谷友介/石田基紀
原作/辻内智貴
音楽/渋谷慶一郎
主題歌/渋谷慶一郎 feat.太田莉菜「サクリファイス」
作詞/菊地成孔、渋谷慶一郎
作曲・編曲/渋谷慶一郎
ストーリー
大学最後の夏休みに、自転車で一人旅をしていた<僕>
国道475線沿いのドライブイン『HOUSE475』で、
不器用に純粋に生きる男セイジと、個性の強い常連客の面々に出会います。
住みこみで店を手伝うことになった<僕>(みんなの呼び名<旅人>)は、
セイジに影響を受け、観察するようになります。
そんなある日、町で凄惨な事件が発生してしまいます。
セイジを西島秀俊さん、大学4年生の<僕>を森山未來さんが演じています。
音楽も良かったです。
音がある時も、ない時も、そこに誰かがいるように、意味が浮かんでみえました。
何かを潜ませながら、緩やかに過ぎて行くスクリーンに、
終わり数分のところで、『衝撃』が走ります。
ちょっと、立ち直れないかんじの、『 』でした。
「生きる」ことは、いろいろな思いを持つことだけれど、
誰かが誰かを決めることなんてできない。と、何となく、思いました。
人は、いろんなことを忘れてしまうけれど、
何も持たずにこの世に生まれてきた時に、
誰かに抱かれ、名前をもらい、食べものをもらい、笑顔をもらい、
痛みや苦しみを感じても、やっぱり、誰かに何かをもらってる。
それは、人間が、深いところに、『愛』を持って生まれてきているから。
誰だって、あげっぱなしでも、もらいっぱなしでもない。
この作品は、自分の中の、深いところの、愛の在り処を尋ねているようにも思います。
難しいけれど、深いけれど、確実に、感じるものがある。
そんな作品でした
セイジ/西島秀俊
僕/森山未來
翔子/裕木奈江
カズオ/新井浩文
タツヤ/渋川清彦
マコト/滝藤賢一
20年後の僕/二階堂智
ゲン爺/津川雅彦
ほか