『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『第一回こまばアゴラ映画祭~彼方からの手紙・瀬田なつき~』

2011-02-28 | 立ち直っていく、という時に。
第一回こまばアゴラ映画祭で、
瀬田なつき監督の『彼方からの手紙』を観ました。

この作品は、瀬田なつき監督が、
「東京藝術大学大学院映像研究科 第二期生修了制作」としてつくったものです。



いい出会いがあると、
なんだかフワフワ、地面を感じられなくなって、

帰り道、電車に乗ろうと階段をのぼる時、
ふと、手すりをつかんでしまったり、



階段をのぼりはじめて、
普段はそんなことしないのに、
途中で立ち止まって、

フワフワ何だか飛んでしまいそうで、
足元を確認してしまったりする。

何となく、その中(映画のなか)の、
何かのシーンが頭から離れなくて、

そうはならないのに、
顔やからだが、その場所に近寄っていって、

それが電車の中だと、
あぁ・・・と気づいて、

また何となく、自分のからだを見まわす。



そして、あのシーンの音楽を口ずさむ。

そう・・・
いい映画と出会うと、

フワフワ・・・らららとくちずさむ。

音楽も、素敵でした



瀬田なつきさんが監督をしている、
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん

観てみたくなりました



2011年3月4日(今週金曜日)
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』凱旋トークショー付上映があります。

「スペシャルトークナイト」黒沢清監督×瀬田なつき監督
場所/角川シネマ新宿2
日時/18:40の回上映前  

2011年3月12日(来週土曜日)
「みーまー スピンオフ作品一挙上映」

場所/角川シネマ新宿2
登壇者(予定)/瀬田なつき監督×菊地健雄監督「episode.0 回遊と誘拐」
染谷将太監督「episode.0.38あの子とパーマ」

『シネセゾン渋谷閉館~スラムドッグ$ミリオネア~』

2011-02-28 | 立ち直っていく、という時に。
 

『シネセゾン渋谷』が、2011年2月27日(日曜日)閉館しました。

ごくろうさまでした。

スクリーンがみやすくて、座り心地のいいシート。
好きな場所でした。

ありがとうございました





最後の上映は『スラムドッグ$ミリオネア』でした。

この作品は、
私の中で、好きと苦しいを感じる、不思議な映画です。

好きな部分は、
ひとりの女の子を想い続ける主人公の純愛な部分。

苦しい部分は、
インド社会の現実が描かれているところ。

ずいぶん昔に、インドに仕事に行った父から聞いたことがあったけど、
それを「映像」という形でみると、凄まじくて、

父が話していた「ことば」とリンクして、
とても、苦しかった。

貧困、暴力、詐欺、宗教的な対立や、裏社会。

その脚色がどこまでのものかわからないけれど、
かなり、滅入る部分があります。



インドの人気番組「クイズ$ミリオネア」
スラム出身のジャマール(デヴ・パテル)は、難問を次々と解いていく。

知識などないはずの彼に、問題の答えが、どうしてわかるのか…



ジャマールは、とてもとても貧しいスラムの生活で、
普通ではあじわうはずのない経験と苦労を重ねて、育っていきます。

そして、その中で、難問の答えを知る機会を得ていく。

彼が答える『答え』のひとつひとつが、
言いしれぬ苦しい思い出の中にあって、

増えていく賞金は、
彼のその「苦しみの涙や血」からできているものでした。

何度みても、キツイ



弟を支えたり、裏切ったり応援したり、
終盤の、兄サリームのシーンは、大切で複雑な切ない気持ちになりました。



最後の最後、求め続けてきた女性ラティカが電話に出るシーン、好きです。

彼女にみてもらう、見つけてもらうために、

彼女のために、
答え続けていく彼の、

ジャマールの一途さが、

今、こころに大きく、残っています。



『NAUGHTY BOY ~KING OF ROCK'N ROLL 忌野清志郎~』~有賀幹夫写真展~

2011-02-28 | 絵・イラスト・ART


現在、東京・東急百貨店吉祥寺にて、

NAUGHTY BOY FINAL ~KING OF ROCK'N ROLL 忌野清志郎~
 有賀幹夫写真展が、催されています

清志郎さんのデビュー40周年を記念して、
昨年2010年3月より、

道頓堀、渋谷、札幌、名古屋、仙台と、
全国5ケ所を巡回し開かれてきたこの催しも、吉祥寺がFINALとなります。

開場時間
10時~20時(入場は19時30分まで、最終日は17時閉場)

入場料
一般=700円、学生=500円、中学生以下無料。

3月9日までです。

オフショットなど、貴重なものもあります。

元気になります

『ショーシャンクの空に』

2011-02-25 | 立ち直っていく、という時に。
  

大切な作品
『ショーシャンクの空に(1994年)』を、
観てきました

普段、好きな作品や、大事なものについては、
言葉が、次から次に出てくるけれど、

この作品は、出せない。

重いシーンも多く、
そんなシーンを観る時は、

最初は、
目をつむってしまったし、

二回目は、下を向いてしまったし、
今回も、歯をくいしばっていて、喉がカラカラになったけど、

でも、
ナレーションもつとめるモーガン・フリーマンが、
その場を、やさしく大きく包み込むように存在してるから、

気持ちが逃げることなく、
最後まで連れて行ってもらえる。

それに、フッと息をすることのできる『間』も用意されている。

そういうところは、
なんというのか、丁寧で、やさしい作品だなぁと思います。

重く苦しく長い閉塞感と、
もうダメか・・・というところでの・・開放。

下水菅から出たティム・ロビンス演じるアンディ。

アンディが石の下に残した手紙を読むモーガン・フリーマン演じるレッド。

レッドが部屋に残した(刻んだ)言葉。

レッドが、
アンディの元に向かうところ、好きです。

気持ちがスゥ~っと楽になる。

どんなに、どんなに、
大きな困難をむかえたとしても、

『希望』をなくさないことや、

それを実現するための、永続的な意志の大切さ。

ジンワリじっくり、大きな感動に包まれます



音楽は、トーマス・ニューマンです。







原作は、スティーヴン・キング。