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イチジェネブログ

トーナメントから私生活まで大暴露!!琵琶湖バス情報満載のイチムラジェネレーションこと市村直之の釣り日記!!!

TOP50遠賀川戦!優勝への道!!

2017-04-12 | トーナメント

 

やっとTOP50シリーズ2勝目をあげる事が出来ました。

2011年の北浦戦で初優勝してから、何度もあったチャンスを掴む事が出来なかったこの6年間。

応援してくださる皆様にも悔しい思いをさせてしまった6年かと思いますが…その思いを胸に戦い、TOP50第1戦遠賀川で優勝の栄光を掴む事が出来ました。

応援してくださった皆様に心から感謝申し上げあげます。

 

 

今回のTOP50開幕戦の地である遠賀川は2年に一度のペースでTOP50の試合を行っており、今回は稀に見るローウェイト戦となりましたが、通常時のウェイトは5匹で8㎏もありうるビッグフィッシュリバーであり、岸際はほぼ護岸で整備された、目に見えない水中の地形変化が複雑なフィールド。

自分自身この遠賀川での試合経験数は多く、勝手は知っているが今までパッとした成績は残せていないフィールドでした。

その中でも記憶に残っている一番悔しい思い出は2008年のTOP50最終戦

年間2位で迎えた最終戦の地である遠賀川で...51位という成績を出してしまい年間レースから脱落したのです。

この時の悔しさは今でも遠賀川に行く度に思い出します。

しかし、九州の地には僕を応援してくれるたくさんの仲間がいて、この皆の気持ちに答える為にも必ずこの遠賀川で勝つと心に決めていたフィールドでもありました。

 

練習はオフリミット前に5日間のプリプラクティスと直前2日間。

今年から本格始動した自分のブランドであるismとしての仕事とトーナメントを両立するバランスに戸惑いながらも、昼間はしっかりと練習し、夜はホテルでismの仕事を頑張るというスタンスで練習に励みました。

3月中旬にプリプラに入った遠賀川は冬から春に季節が移行したてという感が強く、2m~4mのプリスポーン期のバスが出入りするようなエリアを重点的にチェックしていきました。


プラでメインに使用したクランク。

HUシリーズはレンジをシステマチックに使い分けられるのと、障害物ヒット時にルアーが跳ねずらいので多用。


FLOWシリーズはレンジに合わせフルラインナップ。カラーはismオリジナル。


試合のタイミングでは季節が進行している予想でしたが、今反応があるアツいエリアをこの段階で把握していれば次の季節に移行しても追っかけやすいと考えていたので、上流域・中流域・下流域を、ロッドテストを兼ねたシャッド・クランキングで日々チェックを繰り返し、今アツいエリアというのを探していきました。


INFINITE BLADE610MMLGT+カルカッタ100+エクスレッド14lb

MLパワーグラスティップにMパワーの低弾性カーボンのコンポジットロッド。sukoburu midのような軽量ルアーからHU400 などのディープクランクまでを1本のロッドでカバーできる、オールマイティーなグラスロッド。


今回はプラの段階から釣り方やスポットに固執した戦いではなく、シーズナルのバスの動きを追ったシンプルなエリアの戦いにしたいなと。

それは、あまりにバスからの反応が少なく、何が正解なのか読みずらいのと、エリアがハマった時のポテンシャルは2年前の遠賀川戦初日を見れば分かるようにスーパーウェイトを出す可能性が高いから。

その中で自分が得意とする釣りをメインにしていければ、気まぐれな春のバスも3日間の長丁場の中で追っかけていけるんじゃないかと考えながらも…sukoburu mid・HU200・FLOWシャッドで3匹釣ったのみの厳しいプリプラでした。

しかし、この3匹が釣れたプリプラ後半は明らかにバスの反応するレンジが思っていたレンジより浅いなと感じたので、直前プラは2mより浅いエリアを重点的に狙ってみようと決めプリプラを終えました。

 

そして迎えた4月上旬の直前プラクティス。

水温は13度前後だったプリプラに比べて3度近く上昇し16度に。

間違いなく季節は進行してると考えた直前プラは、昨年からTOP50全戦プラを一緒に行っているismプロスタッフの濱田さんと一緒に、進行した季節から良くなるであろうレンジ・エリアを重点的に探っていきました。


僕のプラパートナーの濱ちゃん!プラから本戦を最高のバックアップしてくれる強い味方です!!


プリスポーンからミッドスポーンへと移行する最もナーバスなタイミングと思われる状況は、イージーにバイトは出ないものの、ブレイク寄りを狙っている自分のルアーに反応が無い事に対し、バックシートでフラット側にルアーが入っている濱田さんのルアーには少なからず反応がある。

琵琶湖の同時期にシャローで釣りをしているとリーズフロントのシャローフラットなんかをフラフラ泳ぐバスを見かけるが、まさにそんな状況ではないのか?と。

フラット上のバスはフィーディングで上がっているのではなく、スポーンの次のステージに進む為に上がっている事が多く、このバスに対し食わせを軸としたルアーを選択してもバイトは期待できない為、強制的に口を使わせる事が出来るリアクション要素の強いルアー…シャッドとなったわけです。

ただ、このフラットフラフラ系のバスもフラットへ上がる差し口となるようなスポットではワームに反応する…というか、フラットに上がる為の待機場所的イメージで、日が差したり、風が吹いたりしたタイミングでフラットに上がり、フラットに上がっていないような時はスポットに留まっている可能性があると思ったので、スローに誘えるワーム系の釣りで狙おうと決めたのです。(…ちなみにこちらは直前プラで反応は得られず仮説ですw)

また、春として条件が整いすぎたフラットエリアはプレッシャーも高く反応を得られなかったが、一見しょぼく見えてしまうような3級・4級のフラットエリアでは反応がある事から、急遽、プラ2日目を魚探掛けに割いて条件の合うエリアを何か所かマークし、直前のプラクティスを終えたのです。

 


迎えたTOP50開幕戦初日。

今年も始まる熾烈な戦いを前に高まる気持ちと、今年こそは…という思いを胸に会場へ。


INFINITE BLADE65LST+ヴァンキッシュ2500S+エクスレッド5lb+FLOWシャッド+ピアストレブルダガー#8

ソリッドティップ搭載のオールマイティースピン。繊細な操作からシャッドのようなムービングスタイルまでをカバーし、バットまで綺麗に曲がるベンドカーブは春のシャッディングにおいてのバラすリスクを軽減。また、スムースな巻き心地を持つヴァンキッシュは障害物にコンタクトした際の衝撃を抑えて舐めるようにトレースする事が可能になるので、今回はベイトフィネスでもヴァンキッシュHGSでもなく2500Sを使用。


INFINITE BLADE61ULST+ステラC2500HGS+エクスレッド4lb+5インチプロセンコー&エコスワンプ+ワーム329HD#4KGウィードレス

ボトム接地感度の低いネコリグをボトムから離さず操作する為、ローテーパーに削った30tソリッドを400㎜でセットしたネコリグスペシャルな61ULST。リールはステラC2500HGSを使用し、圧倒的なドラグ性能からラインブレイクをなくすセッティング。


今年からエコ登録されたゲーリー5インチプロセンコーのネコリグは、僕のトーナメントシーンにおいて最もコンフィデンスの高いアイテム。マッディウォーターの遠賀川ではプロセンコーの強い水押しがマストでした。


メインに組んだタックルはFLOWシャッドismオリジナルカラーのzero・1・2と今年からエコ登録されたゲーリー5インチプロセンコーのネコリグ、それと同じネコリグでもワームの持つパワーが弱いエコスワンプ。

この日の為に開発してきた2本のネコリグスペシャルロッドのうちの1本である「INFINITE BLADE 61ULST」にはネコリグ、現在開発中の「INFINITE BLADE 65LST」にはシャッド、この2セットを複数用意して6番フライトでスタートしました。

しかし、前日の夜に降った大雨の影響で遠賀川はまったく違う顔を見せており、強くなった濁りと流れを考慮して、朝からプラの反応があったエリアに行くのではなく、今の状況を知る為フライト順を活かして向かった先は最上流エリア。

プラではまったく反応を得ていないエリアだが、暖かい雨によって上がった水温・流れ・濁りで春爆があるかも?と反転流が生まれるスポットに1時間ほど時間を費やしたが、反応ナシ。

下流へ下りながら、雨+流れによって良くなると思われるカバーであったりスポットを狙っていくもやはり反応は返ってこない。

ここで、試合時間も3時間ほど過ぎた10時頃からメインのエリアである最下流エリアへ向かう事に。

初日は前日に魚探で探した3級・4級のフラットエリアをシャッドで流しながら差し口のスポットだけネコリグを投入していき、小規模フラットのハードボトムには最初からネコリグを投げていくというパターンで、細かく早いラン&ガンで巡っていき、数か所目でファーストフィッシュをキープ。

プラで釣っていた700g以上の個体とは反して釣れてきたのはキーパーギリギリの300g台…もしかして雨で変わってしまったのかと思いながら、同じ小規模フラットに5インチプロセンコーの3/64ozネコリグを入れた次の1投にバイトしたのは1㎏オーバーのキッカーフィッシュ!

この1匹でバスのポジションに変わりなしと確信し、各所をラン&ガン!!


FLOWシャッドzeroで1本追加し、初日は3本2424g。4位スタートとなりました。

 


迎えた2日目もタックルに変更はなく、弱まった流れと1日経って馴染んできたバスがいる可能性を考え朝は最上流エリアへ。

しかし、この日の上流エリアも反応はなし。

早々に見切って、下流エリアへ移動。

初日に唯一同スポットで2匹釣った小規模フラットのハードボトムへ。このエリアは通常ではパスしてしまうくらい引っ掛かるものがなく、フラットの一部分だけハードボトムになっているのだが、硬いロッドで操作するネコリグではボトムを取れない為、ローテーパーロングソリッドティップをセットしたINFINITE BLADE 61ULSTを使用し、ちょっとした変化に必ず引っ掛かるようスローな操作に徹しました。

入ってすぐに反応は無かったものの、前日に複数回のバイトを得ている事から時間をかけて狙う事を決め、フラットに繋がる尾根までを丁寧に狙っていき、2日目のファーストフィッシュをキャッチ。

そこからは尾根とフラットを行き来し、バイトが無くなったら時間を空けて入り直すを繰り返し、同エリアで4匹のバスをネコリグで釣り帰着。


2日目のウェイトは4匹で3058g!!

このウェイトで2日間の暫定順位は2位。

今まで何度も悔しい思いをしてきた2位...このまま終わりにするわけにはいかない。

最終日に捲りの名に恥じない試合をして、表彰台の真ん中に立つんだ!そう自分に言い聞かせ、最終日を迎えました。



 

朝から暗示のごとく俺は釣れる!俺は釣れる!と言い聞かせて最終日2番フライトでスタート。

この日は最上流には上がらず、8時までは中流域のフラット&ピンスポットを中心に巡りながらデットスロー解除と同時に前日に4匹のバスを釣った最下流のフラットエリアへ。

肌寒く感じた朝も水温は変わらず、風が少し吹いてる程度で釣れる気配しかしない状況…最もコンフィデンスの高いネコリグを丁寧に操作しながら、フラットから尾根までをキッチリと狙っていく。

反応がない…1時間経ち…2時間経ち…ノーバイト。

前日は4匹の釣ったバス以外にも、すっぽ抜けバイトやショートバイトが多かったエリア…明らかに何か違う。

このまま続けていいものか...

悩んだ時は動く。

きっとそれが正解だと信じ、この3日間で初めてまともに吹いている風を意識して、入ったのは中流寄りにあるだらっとした大型のフラットエリア。

ウィンディーサイドになっているフラットエリアのシャッディング…今を釣るならコレだ!FLOWzero ismカラーをフラット上に点在する岩に当てながらキャストを続け、フラットエリアの終点が近づいてきたその時、最終日初のバイトを掴み無事ランディングに成功!!


決して大型とは言えない推定500~600gの個体に手が震え…気持ちが爆発しそうだった記憶しかありません。

そこからはウィンディーサイドのシャッディングを行いながら、タイミングを見計らって最下流の小規模フラットに入り直すも、1匹のバスをライブウェルにキープした状態で帰着となりました。

 

1匹じゃ勝てない…僕が帰着間際にもらした言葉。

1位の今江さんとは200g差…追う側にいる3位の佐々さんとは627g差…4位の小林君とは802g差…

稀にみる接近したウェイトは1匹のバスのウェイトで全てが入れ替わってしまう。

この1匹で勝つのは厳しい…そう思いながらも、心のどっかでまだ諦めていない自分と、ウェイトを崩していく上位陣のコールが、最後まで可能性を残してくれました。

前日の成績順でウェイインが行われる最終日。


残り2人となった時点で暫定トップにたった佐々さんとのウェイト差は547g…この時点で自分の魚が何グラムか分かっていない僕は、心臓の音だけが響ている状態。

ここまでの緊張は試合でしか感じる事の出来ない最高の一瞬…ウェインロードを歩き向かった検量でコールされたウェイトは698g!!


拳を握りしめ、あと1人…そう思いながら暫定トップのシートに座り、予選1位通過の今江さんの検量を待ちました。


バクバク響ている心臓の音と、勝ちたいという気持ちが高まりすぎてまともに座ってる事も出来なかった暫定トップシートでコールされた今江さんのウェイトを聞いた瞬間、自分の勝ちを確信し気持ちが爆発しました。

 

この2勝目を掴むまでの6年間、何度も悔しい思いをしてきて、本当に勝ちに貪欲にこだわってきました…

悔しい思いをする度、たらればばかり話す自分が嫌いになる事も多々ありましたが、そんな自分を支えてくれる最高のスポンサーがいてくれて、応援してくれる仲間がいてくれて、家族がいてくれる…自分1人では決して掴む事の出来なかった勝利だと思っています。


本当にありがとうございます。

そして、応援してくださる皆様のご声援が力になって掴めた2勝目です!

今年は年間チャンピオンを目指して残り4戦も一生懸命戦っていきますので、変わらぬ応援を宜しくお願い致します。


 

ありがとうございました!!


2日目からBasserさんが同船していますので、詳しく次号Basserさんをお楽しみに。

 

Special Thanks

 ゲーリーインターナショナルismシマノミックバスクラブ東レモノフィラメントリューギがまかつポージィサインアートサラヴィオ山本石油スキルフル


お・ま・け

お互い別々の道に歩みだした僕とエグシュン…お祝いのケーキをもって駆けつけてくれました!

河辺さん・杉山さん・小森さん・エグシュン・大ちゃん・濱田さん・大場さん・錦織さん・おかもっちゃん・一山さん・友香里…最高のお祝いをありがとう!!



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