アイ!サラマッポ in バギオ

フィリピン人介護者のケアを受けながらの、フィリピンでのインディペンデント・リヴィング…、心の赴くまま、ここに記します。

バギオ市庁で「セドラ-Cedula」(納税証明書)を…。

2009-07-30 16:35:33 | フィリピン-バギオ

  先週、街へ出た折、バギオの市庁舎へ寄って「セドラ-Cedula」という納税証明書を発行してもらいました。パスポートを提示し、6ペソ(約12円・正確には5.70ペソ)支払うだけでした。これは、身分を証明するのに役立つことを、先日、JANL(北ルソン日本人会・ジャンル)の山田さんから教えていただき、さっそく市庁舎へ行ってみたのですが、思いのほか簡単な手続きですぐに発行してくれました。
 
私は、現在は観光ビザでの長期滞在ですから、パスポート以外に身分を証明するものがあれば、いろいろな意味で好都合です。これで、こちらの銀行の口座を開くこともできそうです(^^)。サラマッポ!
(セドラのこと、これまで知らなかったのです…トホホッ^^;;)

 ちなみに、この「セドラ」の名称ですが、それはどうも植民地時代にスペインがフィリピン人から徴収していた市民税の名称のようです。かつてスペインからの独立運動の最中、革命の闘士アンドレス・ボニファッショとそのカティプナン・Katipunanという運動グループのメンバーが、その「セドラ」を破り捨てたことも、独立への気運の高まりを感じさせる象徴的な事件として、人々の記憶に留められています。証明書には「Community Tax Certificate」(コミュニティ納税証明書)と書かれていますが、今でも、その当時の「セドラ」という通称のままで呼ばれているのです。

 16世紀後半から、1898年6月12日まで、三百年以上にも及ぶスペインの植民地下にあった時代、スペインは「正」の功績とともに、多くの「負」の遺産も人々の記憶に残しました。
「フィリピン」という国名にしても、植民地化された当時のスペインの国王が、自分の息子「皇太子フィリップ」(後の国王フィリップ2世)の名前を付けて「フィリピン」と命名したものですが、いまだにその「フィリップの国」といった国名が受容されているままです。私は、時々「どうして独立時に国名を変えなかったんだろう?」などという質問をフィリピンの人にすることもありますが、…。

…JANLからは、いつもFreemlを利用してのお知らせメールetc.様々な貴重な情報をいただき、感謝しています。(私は賛助会員です。)



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