ステパノワ／ブキン組インタビュー（2016年7月）・その2

ステパノワちゃんブキンくんのインタビュー、後半です。
先生たちのインタビューも出たので（しかも長い！）、頑張って終わらせます！！

（A: アレクサンドラ・ステパノワ、I: イワン・ブキン）

おそらく、こういう感情はあなた方が大人になったから生まれたものなのでしょうね？

I: もちろんです。ボストンでの世界選手権の後、僕たちは変わったのです。僕たちはこれまでにも繰り返し、変化したい、何か違うものを見せたいと言ってきましたが、成長して物事を理解するようにならない限り、それは実現できないのです。ここのところで僕たちは変わりたいと思っています。新しいシーズンには別人のようになって、戦う準備ができるように。

A: ナショナルチームに加わるようなスケーターは皆、ジュニアでもシニアでも、テクニックがあり、どのように滑るべきか分かっています。けれどもシニアが違っているのはより深みがあるということで、ちょっとしたディテールによってその他大勢から抜きん出ることができるのです。私たちはこのことに大きな注意を払っています。

I: 僕たちはスケーティングや上半身、振付、パートナー間の関係性といったものに力を入れて取り組んでいます。僕たちにはこうしたことが欠けているというのを自分たちでも理解していますし、皆からも言われていますから。僕たちを助けてくれるチームはとても大きくなったんですよ。ナタリア・ベステミアノワも加わりましたし…

A: ワーニャのお父さんも。これまでにもたびたび、ベステミアノワとブキンは助けてくれるのかという質問を受けていましたが、それに対して私たちは、彼らはトレーニングのプロセスに干渉したがらないのです、と答えていました。けれども今回は、お二人が助力を申し出てくれたのです。とても素晴らしいことですよ。彼らもスケート靴を履いて、氷の上で私たちと一緒にやってくれるのですから。お二人の経験や技術を考えれば、そのアドバイスは本当に得難いものです。

既に両方のプログラムが出来上がっているのですか？

I: フリーダンスはとても中身が充実しているので、全てが計画していたとおりになるようにするために、たくさん手を入れて磨き上げる必要がありました。僕たちは全ての面について取り組まなければならなかったのです。ショートダンスのほうが多少は準備できていますね。僕たちは以前にブルースをやったことがありましたから。

A: ショートダンスはヒップホップとブルースを組み合わせています。コーチが興味深い音楽を見つけてきてくれて、全てが上手く行きました。ショートダンスはペーチャが作ったのとは違うものになるだろうと思っていましたけれど、イリーナ・ヴラジミノヴナ（・ジューク）が作ってくれたダンスは実に驚くようなものでしたよ。絡み合いやつなぎ、全てが美しくて有機的です。すぐに練習したい、滑りたい、と思いました。

I: 僕たちはこれまでにヒップポップを滑ったことがないので、カーチャ・ヴィノグラドーワというかっこいいヒップホップの専門家が僕たちを助けてくれています。彼女は映画一家の出身なのですよ。お父さんが俳優で・・・それでカーチャも創造の人なのです。とても威勢が良くて、ポジティブで、いつも笑顔です。疲れているときでも元気をくれるんですよ。彼女と仕事をするのは最高です。それからもちろん、僕たちのコレオグラファーであるアリョーナ・サマルスカヤとも多くの時間を費やしています。要するに、何でもやっているし、それもたくさんやっているんですよ。

この夏、あなた方はイタリアではなく、ノボゴルスクでキャンプを行いましたね。全て上手く行きましたか？

A: 私にはノボゴルスクとイタリアと、どちらが良いのか分かりません。ノボゴルスクには選手に必要な環境がすべて揃っています。リンクもたくさん使えるし、ジムでのトレーニングや回復のためのケアもたくさん受けられます。プールもあるし・・・ホテルやリンクがみな近くにあるので、交通渋滞を我慢する必要もありません。ここでキャンプをすることができて、とても感謝しています。

ある程度のことは既にできましたが、これからは磨き上げていく必要があります。私たちは練習したいし、もっと滑りたいと思っています。なぜなら先ほど言ったように、シニアではニュアンスとかディテールに注意深く取り組む必要があるのに、トレーニングではいつもこうしたことに十分な時間を割けるとは限らないからです。

I: つまりは、僕たちはこうしたことをとても望んでいるということなんです。僕たちは変わりたいし、練習したいのです。僕たちは今やっていることを本当に気に入っていますし、今シーズンが良いものになることを願っていますよ。

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ということで、2人とも意欲に満ちあふれていて、良い練習を積めているようで何より。
自分たちのやるべきこともよく把握しているようで、実に頼もしい限りです。
そして来ましたSDヒップホップ！！　ジューク先生はいったいどんな音楽を見つけて来てくれたのでしょう・・・その道の専門家にレッスンしてもらっているということなので、その成果を楽しみにしています（ちょっと怖いながらも・・・）

そしてそして！　今季はベステミアノワ＆ブキン組が指導に加わっているということで・・・ステブキちゃんとお父上たちは全然違う個性を持っていると思うのですが、いったいどんな効果が出てくるのか、これまた楽しみでなりません。

それにしてもFD外注の件といい、B&Bの参加といい・・・今季は並々ならぬ気合いを感じます。
やっぱり、ボストンワールドの結果がかなり不本意だったのだろうな、
かなり危機感をもっているのかもしれないな、とちょっと思いました。
今のところ、対応策がかなり的を得ているというか、スヴィーニン先生たちはとても的確に対処してくれているという印象なので、これは期待が持てるという気がしています。

2人にとって、いっそうの飛躍のシーズンとなりますように！！
今季も全力で応援するよ！！！