ステパノワ／ブキン組：フィンランディア杯2016

今季初戦となるフィンランディア杯！
しかもプログラムの初披露！ということで、ドキドキワクワクが止まらなかったのですが・・・

SD


とてもカッコいいプログラムです。惚れました。ジューク先生アリョンカさん、ありがとうございます！！
ステパノワちゃんブキンくんには、若いうちにぜひロックンロールプロをやってもらいたいと願っていたので
このテイストはもう堪らないです。
ワーニャの革ジャンも、へそ出しスリムパンツのステパノワちゃんも最高です！

演技ですが
冒頭のストレートラインリフトいいですね〜。入りも実施もスムーズ、ステパノワちゃんの決めポーズがめちゃめちゃカッコいい！！
次いでツイズル。今季SDではシットポジションは入れないと言っていました。がっつり距離を出していて、いいよいいよ〜。
ミッドナイトブルースPDとPStは大きい滑りで全体的な雰囲気はいい感じですが、ちょこちょこ粗が出てしまっているところもあるような・・・PDはレベルも取りこぼしてしまったので、今後の課題ですね。
ヒップホップでの非接触ステップ、全身ハジけていて大きな動き、スピードも良く出ていてすっごく良かった！ステップシークエンスではじめてGOE2点台を頂けました。やった〜！！

TES 35.78、PCS 33.85（オール8点台！！）で1位での折り返し。素晴らしい！！

FD


曲はリベルタンゴとブエノスアイレスの春でした。
リベルタンゴというと、誰もが思い浮かべるグリシュク／プラトフ組の名プログラムがあり、
どうしてもその印象との比較になってしまうのでどうなんだろう、と思うのですが
ステブキ組はジュニアの時にもボレロを選曲したりしていたので・・・確信犯なのかも。
あのボレロもちょっと変わったアレンジで、トービル／ディーン組とは全然違うテイストを出していましたが
このリベルタンゴもあまり聞いたことのないアレンジです。でも変曲という感じではなく、上手くつないであるように思いました（ちょっとリズムのとりにくいパートがあるためか、ミュージックバイオレーションの物言いが付いていてヒヤヒヤしますが）。

SDに比べると、FDはまだまだ発展途上な感じですが
ぜひ完成形を見せてもらいたい！と感じられるプログラムです。
随所に印象的な振付が入っていて、引き込まれます。

エレメンツではストレートラインリフトが一番気に入りました。流れも良いし、ポーズが美しいです。
曲がどんどんテンポアップしていったところでツイズルに入る一連の流れもシビれます。
でもローテーショナルリフトのファーストポーズとコレオスピンにはブラッシュアップを求めたいです（笑）。
ステップシークエンスはもっと緩急、メリハリが欲しいです。タンゴですから・・・。今はちょっと平坦すぎる感じ。
ステップは今後どんどん変わっていくと思うので、どんなふうに仕上がっていくか楽しみにしたいと思います。

スコアはTES 51.04、PCS 52.16、TSS 103.20でした！
初の100点越えですが、エレメンツが1つ増えているので・・・
とはいえ、昨シーズンのワールドとほぼ同水準のGOEがもらえているので、出発点としては上々ですね。

この試合で優勝できたのは、きっと自信になると思います。
昨シーズンからぐっと成長しているのが見えたし、同時にまだまだ伸びしろがあるのも分かったし。
次戦のスケートカナダは、面子的に表彰台は難しいと思いますが、
できるだけ上位陣に迫るスコアを出して、評価を積み上げていってもらえれば。

SDもFDも、1シーズンかけて磨いていってほしい素敵なプログラムなので
何とか、何とか、チャンピオンシップへの出場権を獲得してほしいです。
がんばれサーシャ＆ワーニャ！！