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ステパノワ/ブキン組:Inside Skating インタビュー

2016年10月28日 | ステブキだばーい
Inside Skatingにステブキ組のインタビューが出ました!
フィンランディア杯でのインタビューだそうです。

A: アレクサンドラ・ステパノワ、I: イワン・ブキン

Inside Skatingのインタビューに応じていただいてありがとうございます。フィンランディア杯での優勝、おめでとうございました。エスポーでは何もかもうまくいったようですね。

A & I: ありがとうございます!

今シーズンのプログラムの話から始めましょうか。背後にあるストーリーはどのようなものなのですか?

A: ショートダンスでは、私たちはロックなバイク乗りなんです。

I: 最初はそうです。それからこんなファンタスティックな話になるんですよ。プログラムの最初では、僕たちはちょっとハメを外したイカれたロッカー、騒ぐのが大好きな2人で、ダンスパーティにやってくるんです。そしてブルースが始まって・・・

A: ダンスパーティっていうんじゃなくて・・・たぶん、私たちはちょっと大人になって、こういう反抗的な態度はあまりふさわしくない集まりに加わるんです。そしてクラシックなブルースに合わせて踊り始めるのですけれど、それから・・・

I: ヒップホップになっちゃうんですよ。

A: 最後には遠慮がなくなって、気楽になります。私たちがずっとやりたかったことだったから。

ショートダンスでは、あなた方からエネルギーが溢れ出してくるように見えましたよ。

A: とてもうれしいです。ありがとう。

I: そこは、僕たちがずいぶん頑張って来たところなんです。

今季のプログラムはどなたが振付けたのですか?

A: ショートダンスはイリーナ・ジュークが作りました。彼女は私たちのコーチであり、コレオグラファ、監督でもあり、全てなんです!それから、フリーダンスはピョートル・チェルニシェフが担当しました。フリープログラムのストーリーはこういったものです。私たちはとても嫉妬深い男性と、男性をもてあそぶのが好きな女性というカップルなんです。プログラム全体を通じて、彼は嫉妬心を露わにしています。彼には、なぜ私がこのような振る舞いをするのか理解できないのです。そして私も彼に腹を立てています。あんたと一緒なのは分かってるでしょ、ただ私は男の視線を浴びるのが好きなのよ、という訳です。最後には彼が私を征服します。言ってみれば、私をてなずけるということですね。そして私たちはよりを戻すんです。

I: (勝ち誇ったように)僕は最後まで戦って、最後には勝利するというわけですよ。

このフリープログラムは、あなた方の個性にとても合っているように思えます。

A: そのとおりです。けれど、私たちはこれまでの自分たちのプログラムはどれも大好きなんですよ。楽しくなかったプログラムは記憶にありません。

I: (いたずらっぽく)あれを除いてね。

A: そうだ、あの1年があったわね。変なのが。(お互いを見やって、それ以上は何も言わず)

気に入ったプログラムになるよう、プログラムの選択に関与しますか?

I: うーん、それをするのはコーチですね。僕たちにぴったりなものを選んでくれます。
彼らは僕たち2人のことを子どもの頃から、まさに最初から知っているんです。

A: 私は10年間一緒にやっているんです。

I: 僕は11年です。僕たちは共に生きているんです。だからコーチはどんなプログラムが僕たちに合うのか分かっています。彼らが僕たちに音楽を示してプログラムを作り始めると、すべてがうまく動き出して、僕たちはそのプログラムの中で生きているようになります。プログラムが自分の魂の一部になって、自分たちの中に入ってくるような感覚です。年齢を重ねるにつれ、プログラムとの一体感をより強く感じられるようになりました。

A: 物事や感覚や感情を、大人として理解するようになりますね。ただ笑顔で踊っているというだけではなくて。

2人が感情の面でプログラムに没入しているというのは、よく分かりましたよ。

A: スウィングで踊ることはできますが、ジュニアとシニアとではまったく違う滑りになります。年長者はたとえ技術で劣っていたとしても、プログラムの表現ではカップルの関係性が大きくものを言います。時間とともにカップルが熟成して、より経験を積むほどに。

I: 蓄積ですね。経験は・・・木の皮のように厚くなるんです。毎シーズン、1年1年、火の中水の中をくぐり抜け、良いことにも悪いことにも出会う中で、何らかの経験が積み重なっていきます。技術面で上積みできるシーズンもあれば、感情表現を伸ばすシーズンもあります。そして毎シーズン、経験はより大きくなっていくんです。シニアになると、ジュニアの時よりも試合で緊張します。全てを表現したいという意志が出てくるからですね。

あなた方はおそらく、感情を伝える方法をより多く身に付けているのでしょうね。ここエスポーでの記者会見であなた方を見ていてとても興味深く思ったのは、あなた方はお互いの目をよく見ていて、相互にかかわりあっているのが見て取れたことです。お2人はリンクにいないときにも交流があるのですか?

A: それは私がもともとサンクト・ペテルブルクの出身だからだと思います。子どもの時にワーニャのご両親とコーチに招かれて、彼と滑るようになったんです。

I: ビデオを見て、彼女のことをとても気に入ったんですよ。

A: そう、私を気に入ってくださって、それでモスクワに来たんです。私はサンクトの出身なので、住むところがありませんでした。それで彼らは私の母と私に、ご自分の家に滞在するように勧めてくださったんです。そういう訳で私たちは、子どもの時から一緒なんです。いつも一緒に遊んでいて、ワーニャが私に夢中だった時もあったし、私が彼のことを好きだったこともありましたけれど、そういった時期をくぐり抜けて、今ではとても温かくて良好な関係を築いています。彼は私の友人で、私はいつでも喜んで彼の話を聞きますし、彼も同じように私を支えてくれます。氷の上でやっているのと同じように。

I: 映画に行くとか、リンク以外で何かするとかいった楽しみのことだったら、僕たちにはそういうことをするエネルギーも時間もないというのが正直なところです。僕たちは全てをトレーニングに費やしています。最近では特にそうです。結局、スポーツマンにはみな目標があり、その1つの目標に向かって人生を費やしているんですから。僕たちもそういった目標に到達したいと強く願っています。なので・・・僕はたいてい、週末にはほとんど家から出ないんです。次の週にトレーニングと練習に戻って何か新しいことができるように、しっかり休息して力を取り戻したいと思っていますから。僕たちは朝から晩まで練習していて、疲れてしまうので・・・楽しみと言ったら、食べることと寝ることだけになってしまいますね。

A: お互いから少し離れるというのも有益ですよ。練習も生活も一緒というカップルの場合、それが障害になってしまうかもしれません。そんなことはないのかもしれませんけれど、少なくとも私はそう信じているんです。たとえば、プライベートで何か問題があった場合に、それが氷上でも問題になってしまうかもしれないでしょう。私たちにはそういう問題はなくて助かります。

今シーズンのあなた方の目標は何ですか?

I: もちろん目標はありますよ。僕たちはすごくグランプリファイナルに出たいと思っているんです。この目標を心に留めてがんばりますよ。グランプリファイナルはミニ世界選手権のようなものです。本当に行きたいと思っているんです!

A: 自分たちが本当はできる滑りをしたいと思っています。残念なことに、試合ではいつもそれができているわけではないんです。自分たちができるはずの滑りをするということが私たちの最大の夢なんです。

I: 練習でやっているように滑るということです。自分たちの出来る限りのスケートをしたいと思っています。

フィギュアスケートにおいて影響を受けた人物が誰かいますか?

I: 僕には2人います。父と母です。まだ小さい時に両親の影響を受けてフィギュアスケートを始めて、今に至っています。

A: 私には「影響を受けてフィギュアスケートをするようになった」人物というのはいないわ。

I: まぁ、僕の母も父もフィギュアスケーターだからね。

A: あなたのご両親はね。だから自然なことよ。

I: で、君には誰もいないの?

A: いないな。私はただスケートが好きだから始めたの。それだけのことよ。私は「誰かのようになりたい」と思ったことがないんです。

私はいつも、現在のプログラムや計画や目標だけでなく、相手の個性を引き出すような質問を心がけているのですけれど、ご自身について何か聞かせてもらえませんか?あなた方はどのような人物なんでしょう?

I: 実をいうと、僕は怠け者ですね。休むのが好きなんです!年齢がいってからは多少アクティブになりましたけれど、ティーンエイジャーのころにはずっと家で寝転がってテレビを見たり、ゲームをしたりするのが好きでした。僕は静かな人間で、週末のたびにパーティーに出歩くようなのは好きじゃないんです。そういうタイプではないんですよ。

A: 自由時間の過ごし方ですか・・・私は寝るのが好きなので・・・

あなた方には共通点がありますね(笑)

A: 基本的に週末は、2日続けてではなくても少なくとも1日は、できるだけ長く寝ています。夕方6時に起きて、夜中の12時前にまた寝ることもありますよ。パーティーに出かけるエネルギーはないです。映画に行ったり、カフェに行ったり、公園を散歩したりということはありますけれど・・・ナイトクラブは私たちには合わないですね。もしかしたら年をとりすぎているのかも。

今シーズンのグランプリシリーズに向けて、何か戦略はありますか?

I: フィンランディア杯から戻ったら、たぶん1日〜2日休息して、それからトレーニングに戻ります。

A: もちろん、ここでのビデオを見て、この試合でのすべてのミスについて考えます。これが「トレーニングの始まり」ですね。ショートダンスではすべてうまくいったと言えますけれど、フリーではもっと練習が必要なところがいくつかありました。どうやったらもっと良くなるか、考えなければなりません。もっともっと滑ること、それが計画です。

来年はオリンピックシーズンですが、次のプログラムや音楽について何か考えはありますか?

I: 僕たちは「今ここで」のことを考えていますから。僕たちには今の2つのプログラムがあって、これらに集中しています。1年の間に何が起こるか分かりませんし。

A: 来年のことについて考え始めることはあるかもしれませんけれど、それはシーズンが終わりに近づいて、そうすることが必要になってからですね。でも、コーチはもう音楽を選び始めていると思いますよ。

I: コーチは僕たちには絶対に言わないんです。

通常、あなた方は音楽は与えられているんですか?それとも自分たちで提案するのですか?

I: 僕たちが提案することもあるし、コーチがすることもあります。僕たちは一緒に取り組んでいますから。

A: でもほとんどの場合、提案するのはコーチですね。

I: 僕たちが何か提案すると、たいていはチームの誰かがそれは合っていないと言うんです。

A: それは、私たちはただその音楽が好きだというだけだけれど、みんなは氷の上でそれをどう具現化するかということを考えているからよ。

I: ある曲に合わせて滑るためには、アクセントを付けられるように、適切にレイアウトしなければなりませんからね。

A: 氷の上ではそういう音楽はあまり良く思えないかもしれないし。カッコいい音楽は氷上では全然かもしれないんです。

ショートダンスではトレードマークのツイズルを封印して、代わりに新しい要素を加えましたね。新しいことをするのは好きですか?

A: 私たちは毎シーズン、新しいことをやっています。新しいこと無しのシーズンというのはこれまでありませんでした。

I: 残したのはツイズルだけだったよね。

A: そう。ツイズルは同じ・・・10シーズンの間ずっと同じだったようなものです。私たちのトレードマークの要素だったので気に入っているんですよ。ですから、少なくとも1つのプログラムではやってもいいんじゃないかな、って。

I: でも(ショートダンスでは)とりやめたんです。しょっちゅうやっていたし、今のプログラムでは・・・

A: 違うツイズルのほうがこのプログラムには合っているということですよ。

I: 前のツイズルはこの音楽には全然合わないので、違うのにしたんです。

これも聞かなくては:現在のアイスダンスの状況についてどのように考えていますか?

I: 大きく進歩しています。ここ8年くらいの間に、全てが大きく伸びてきました。技術、表現、プログラム自体も。ガブリエラ・パパダキスとギョーム・シゼロンは・・・ジュニアのときからとても強かったですが、今では彼らは超絶にカッコいいですね。僕は彼らの氷上での存在感がとても好きです。ボストンでのワールドのとき彼らの演技を見て、あまりにすごかったのでほとんど息が止まりそうでした。彼らは素晴らしいですね。




目標はGPFだそうで! 普段あんまりそういうことを言わない2人なのでちょっとびっくりしましたが、それだけ今季は意気込みが大きいということですね。
トップ6の壁は厚いと思うけれど、できるかぎり迫れるといいなぁ。
フィンランディアからどれだけ進歩しているかも楽しみです。

FDは浮気な彼女に歯ぎしりしている彼氏とのことで・・・小悪魔なステパノワちゃんと最後に愛は勝つワーニャを堪能させていただきましょう


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