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インファナル・アフェアII 無間序曲

2005年08月30日 | Cinema
大好きな「インファナル・アフェア」の第2作、期待の半面、前作で素晴らしい存在感だったトニー&アンディがどちらも出演していないということで、どうなんだろう?と思っていたのですが・・・

これはヤンとラウではなく、ウォンとサムの物語でしたね。
超法規的手段によって黒社会の大ボスの抹殺を図ったために、まさに「地獄」を歩むことになったウォン。
一介の弱小組長から、暗黒街の顔役へとのし上がっていくサム。
そして、このふたりの奇妙なつながり。。。

いやー、アンソニー・ウォンがあまりにカッコよくって・・・
第1作でも、ウォン警視は好きだったんですけど・・・ゴルゴ13みたいだったあの時とは違った、ちょっぴり若作りな髪型に、つい釘付けになっちゃいました。
ルクとの熱い友情も、いかにも香港映画らしくてたまりません。

エディソン・チャンも良かった! 第1作でも、警察学校を退学になっていくヤンを凝視する瞳が印象的でしたが、実に雰囲気があって、ドキドキさせてくれました。はっきり言って、演技はまだまだ「未熟」という感じなんですけど・・・ボスの女房に岡惚れして、いいように使われた挙句、純情を踏みにじられてしまう若造としては、これはこれで良かったのかも。カリーナ・ラウとの貫禄の差があまりに歴然としているので、微笑せずにはいられませんでした。
やっぱり、眼の美しい俳優というのは良いです。日本公開予定の作品がたくさん控えているらしく、楽しみですねー。

第1作は、直接的な暴力表現ほとんど無しにプロットだけで、とてつもない緊張感を伴って盛り上げていく演出にシビレたんですけど、その点、この「序曲」は前作ほどのパワーはなかったかも。。。
でも、
ハウが亡父のために、組員たちと杯を掲げるシーンの、ゾクゾクするような美しさ、
離反を企てた4人を抹殺する企てを同時並行で追う緊迫感、
炎上する車と、慟哭するウォンの姿、
香港返還の日、バッヂを付け替える警官たちをとらえた静謐なショット、
そして、夜空を彩る花火を眺める時の感慨の表情から一転、暗黒街に君臨する者としての不敵さをたたえたサムの風貌、、、
やはり、ググッとひきつけられます。

ストーリーは、第1作の「前編」というより、むしろ「外伝」という趣のように感じました。登場人物それぞれに、こんな「過去」があったんだよ、という・・・しかし、その「過去」というのが非常に強烈で・・・「業」というか、「因縁」というか、人の世のままならなさを、つくづく感じさせられるものでした。
ただ、本作で語られるエピソードが、第1作での登場人物たちの描き方ともっと深く噛み合っていたら、さらに良かったと思うのですが・・・そこがちょっと薄いように感じられたのは残念です。

前作で、ラウがなぜサムに忠誠を尽くしつづけるのか、今ひとつ納得行かないなぁ・・・と思っていたのですが、「序曲」を見ても、やっぱりよく分からない。。。ラウが、ずっと以前からサムに二心を抱いていたのだということは、よく分かりましたが。。。大前提として、黒社会では裏切りは絶対許されない、ということなのでしょうか。ボスを裏切った者が迎える末路がいかに恐ろしいものかは、これでもかこれでもか、と描かれてましたし。。。
(それを目の当たりにしちゃったヤンが、メチャクチャびびっていたのが気の毒で気の毒で・・・)

あと、すごく気になるのは
ウォンはカリーナ@マリーと、一線超えちゃってたの?? ってこと(汗)
それと、マリーの「愛する男」って、いったいどっちなんでしょう? 私はウォンかと思ったのですけれど???

インファナル・アフェア 無間序曲 (公式サイト
Infernal Affairs II / 無間道II
2003年 香港・中国・シンガポール

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