My Favorite Things

バラの上の雨粒、子猫のヒゲ
ピカピカの銅のやかん、暖かな毛糸の手袋・・・
これが私のお気に入り

マクダル パイナップルパン王子

2006年03月25日 | Cinema
行ってきました! マクダルの映画!!
先頃邦訳が出版された絵本は読んでいて、可愛い絵はもちろん、ちょっとホロリとさせられるお話がとても気に入っていたのですが、
映画は、この絵本よりもさらにシュール!!
ストーリーがあるようなないような……次から次へと繰り出されてくる、脈絡のあるようなないようなイメージの連続には、かなり度肝を抜かれました。
でも、こういうの、結構好きなんですよね。
パンフレットで、原作者のブライアン・ツェーさんが、フェリーニみたいにしたかった、と言っているのを後から読んで、フフフッと思ってしまいました。

ほろ苦さを漂わせつつも、現実の中でしっかり両足をふんばって生きて行く強さやしたたかさ、
小さな幸せにほっと心なごむ時間が感じられて、
見終わった後は、とても心地よい気分になれました。

ママに抱きついて泣き出してしまったマクダルを、
ママが片目をあけて、そっと見ているところがとっても好き。
マクダルのプリプリの脚やおしり、ぷくぷくした頬っぺたに、思わずわが息子を連想させられ……
我が子が泣きながらすりよってくる時って、ホント愛しさを感じるんですよね。
(だからといって、わざと泣かせるようなことはしませんが)
そのときの気持ちを思い出して、何だかじーんとしてしまったのでした。

ほよよんとしたキャラクターと、妙にリアルな背景の合成みたいな画面も面白かったですし。
特に、パパとママの若い頃の、レトロな香港の街並みには、胸がキュンキュンしてしまいました。
待ち合わせの場所だった粤劇の小屋とか、店先に張られているポスターとか、素敵~!
#マクダルはいったい何歳なんだ?! って、それは考えてはいけないんでしょうね(笑)

随所からにじみ出てくる香港っぽさもたまりません。
冒頭、ママと立ち話しているおばさんの買い物かごからのぞくニワトリが生きているとか、
公園墓地でのピクニックで、マクダルが嬉しそうにかじっているのが、頭付きのアヒルの丸焼き(丸揚げかも)だったりするとことか、
床屋さんの店名に、「上海」がついてることとか、
ビルから突き出している鉄骨とか、
建設現場の竹の足場とか……

それから、音楽がとても良かったのですが、
(サントラ盤、かなり欲しくなっている……)
惜しむらくは、、、ジョージョー・マさんの演奏シーンは、ぜひ、ヨーヨー・マさんご本人にやってほしかった!(笑)
そういう企画はなかったのかなぁ。。。

マクダル パイナップルパン王子(公式サイト
McDull, Prince de la Bun / 麥兜 菠蘿油王子
2004年 香港

観賞後、華泰茶荘でお茶をいただきました。
お茶請けには蛋達を。王子に従う蛋達の群れを見ていたら食べたくなっちゃって(笑)
今、「我??」タイアップメニューというのをやっていて、張元監督のサインが飾ってありました。こっちも良かったな。。。


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