先日、民主党福島県連で常任幹事会が開催されました。
私と弟と兄弟で常任幹事会に召集されていたのですが、たまたま同じ時間兄弟で別の会合に招待されており、私が別な方に、弟が常任幹事会に出席してきました。
常任幹事会の中身については特に連絡もありませんでしたが、次の日新聞を見てちょっと驚きました。要は地元からの陳情に対しどのように対処していくのかという議論でありましたが、党是として、選挙前から陳情政治の廃止、政調の内閣一元化、その代替案として地元要望は政党として受付し幹事長手元で対応、という事が決定されているのに、自民党政治の悪いところを真似していきましょうという旧態依然の反応もあり、ちょっとがっかりしました。地方議員個々人が国に対して要望していくという発想自体が時代遅れであり、政党が地元の要望を取りまとめ本部に上申する。もしくは地方自治体が政党とのやりとりをしていくという形になっていくのでしょう。これからは国会議員の役割もどんどん変わっていくようです。僕はそれでいいと思います。国会議員は地元活動も大切ですし、当選し続けるためには地元でどれだけ多くの人とふれあい、支持者の気持ちを受け止めることができるかにかかっていると思いますが、その前段として当然国会議員としての役割も果たしてもらいたいと思っています。
過去の自民党政権では、個別の国会議員の恣意的な自己保身により、優先順位の低い公共事業が、何の脈絡もなく個別に全国的に展開されてきました。そのために予算の効果的な運用ができずに多額の借金が積み重なったわけであり、経済対策もうまく機能しなかったわけですから、民主党政権においては、たとえ数年でも最大限効果的効率的な予算運営をしてもらうよう、中央においては地方を生かす形で、効果的なシステムの構築をお願いしたいものです。
そこで問題になってくるのは少数意見の留保といったことだと思っています。自民党のいいところは、異見を活かし、常に議論を重ねてきたところにあると思うのです。今の民主党を見ていると、多数の見解に対し異を唱えると排除しようとする傾向にあります。私も肌で感じるところですが、異見をねじ伏せようとする、党の雰囲気にはなかなかなじめませんね。聞きおく、異見を飲みこむといった姿勢がこれからますます求められるのではないかと思います。そうでなければ、このまま行くと民主集中制が形作られていく可能性があるように思えて仕方ありません。これは党本部に限ったことではなく、民主党の地方組織も含めて全般的に言えることだし、実際にその息吹を感じるところです。
自民党は官僚にすべてを任せたがために、今回の選挙において国民の支持を失いました。民主党が権力を得たことにより、他者の意見を異見として受け止め、排除するようになったら、ソビエト共産党が民衆の中から生まれ、そして民衆からかい離し終焉を迎えたように、民主党もまた国民の支持を失ってしまうのではないかと思います。政治主導であり、なおかつ、広い心で、国民第一の政治を実現するよう、努力してもらいたいものです。
ただ、私は地域エゴを訴えていきます。それも地方議員の役割の一つだと思いますので。