石原信市郎です。

頑張ろう福島!!力を併せてこの国難を乗り切ろう!!

市議会文教福祉常任委員懇談会を傍聴して。

2010年05月14日 14時29分56秒 | 日記
先日行われた、福島更生自立支援センターに関する市議会文教福祉常任委員と法務省側の懇談会ですが、印象に残ったやりとりが三点ありました。

一つは先に述べた通り、市議会議員の質問に対し、正確な答弁がおこなわれなかったことです。


新聞、テレビなどでも取り上げられましたが、文教福祉常任委員長と副委員長が4月9日に保護観察所を訪れ、開所について質問した時、当面ないと答えながら、次の日実質開所宣言を行ったことについて市議会議員が質問した時、嘘をついていましたとの答えをしたことです。

結局自分たちの行いがすべて正しくそのためには平気で嘘もつくと言う事の粟原レではないかと感じました。

これについては市議会議員さんも、傍聴者も、法務省側の発言が会ったとき一様に戸惑いを隠せないようでした。

何故、嘘をつかねばならないのか、議会の代表として確認に行った方に嘘をつくと言う事は市民に対してうそをつくと言う事に変わらないのではないでしょうか。


女性の市議会議員さんが最後に、福島更生自立促進センターの今回の経緯は全てあなた方の努力が足りなかったのではないですかとの問いに、法務省側は今まで国が更生保護に関与してきた部分は足りなかったので、今後も努力を続けます。と答えましたが、これって答えになっていませんよね。

経過をみると、法務省側は住民に説明責任を果たさないまま、建築に着手してしまった。一方、更生保護関係者には説明責任は十分に果たしたと説明している。

その間、説明が不十分だった事に気づきながらも一切の手を打たず、事務処理をただ続けてきてしまった。あまつさえ、法務省側が何もしなかった時期には反対運動も起きていなかったなどと訳のわからない答えもしています。

地域の人たちは法務省側の説明や行動を待っていたのに、何もしていなかったことを反省もせず、何もしないのが一番いい方法のように答えることに違和感を感じます。

私は今回のやりとりからは、ミスを隠そうとするためのむなしい答弁としか感じることができませんでした。

私どもはミスがあろうが攻めるつもりはありません。極端なことを言えば体感治安を下げるための安心を担保してもらいたいだけなのであって、それは電灯を設置するとか、言葉で更生保護の意義を聞くのではなく、誠意を持って一つ一つの疑問に対し誠実に答えていただくことによってのみ得られることなのだと思います。

こんなやりとりもありました。

法務省側曰く
一定の理解とはどこまでの事を指して言うのでしょうか?
近隣の教育施設に対する説明等を行うのは無理だと感じます。
今後も理解を得るための活動を今まで以上に続けます。
この話を聞いただけで、その場しのぎとしか受け取れません。

一事が万事この調子だったのでしょう。
これでは信用も信頼も勝ちえないことは明白です。

現実にその日発言した議員さん全員が不信感という言葉を使っていました。
当然だと思います。

さて、家に帰りテレビにニュースを見ましたが、保護観察所長が、賛成してくださる方も増えたのは事実です。激励してくださる方も現れました。と談話を述べていました。

では、あなた方のやり方に不信を抱いている方はどれだけいるのでしょうか、賛成している方と反対している方とどのくらいの比率なのでしょうか?
実際聞いたことがありますが、答えはかえってきません。

平成14年4月4日の参議院法務委員会による更生保護事業法などの一部を改正する法律案に対する付帯決議には「更生保護事業が、地域社会の安全及び住民福祉の向上に寄与することに鑑みより地方公共団体の必要な協力を得ることができるよう努めること。」

また、平成14年5月17日の衆議院法務委員会による更生保護事業法などの一部を改正する法律案に対する付帯決議には「犯罪者の社会内処遇には地域社会の理解と協力が不可欠であることに鑑み、更生保護に関する広報・啓発活動を積極的に行うとともに、地方公共団体・その他の関係機関との連携に必要な施策の推進に努めること」とあります。

さて、今回の福島更生自立促進センター設置について、法務省側はこの二つの付帯決議に対し十分な行動を取ったのか、判断するのは私たち地域住民の側にあるのではないでしょうか。

私は一地方議員ではありますが、何とか国に地域住民の声が届くよう頑張っていきたいと思います。

最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
民意を無視するな (Unknown)
2010-05-14 19:19:26
私は更生センター所長の言葉は間違っていると
思います。「市民に理解を得るつもりは無い」これは市民=県民=国民の民意を否定する事だと思います。この人は本当に自分を国家公務員と自覚しているのでしょうか?国民の為に税金で働く意思があるのでしょうか?この様な人格の人が間違いを犯した人を更生させられるのでしょうか?自分が昔で言う悪代官ではないですか。自分が更生すべきです。
返信する
次は国会議員さんですね (Unknown)
2010-05-15 18:16:05
いつも詳細な報告ありがとうございます。

石原県議のブログを読ませて頂き、官僚の地元を無視した、その場しのぎの発言に怒りを感じ得ません。

完全に地元の住民・地方自治体をコケにしています。
今回の強行開所に対し
・『市議会文教福祉常任委員』で市議会が時期尚早と意思表示をしました。
・反対の署名も集まりつつあります。

次に意思表示を求められているのは、地元の選挙で選ばれた代議士さんではないでしょうか。

更生保護という名目の下で、
地元への説明もないまま秘密裏に建物を造り、地域住民・地方自治体の理解を得られないまま強行開所した、法務省の進め方が

『福島プラン』などと、恥ずかしい名前で呼ばれることが無いように、地元の代議士さんに頑張ってもらいたいです。
返信する
行政訴訟の可能性は? (市民A)
2010-05-15 22:05:14
はじめてまして

 更正施設設置に関して「地域住民の理解云々」は、法律制定以前の設置構想の委員会の時点であったと思います。委員には引退した地元選出議員もいたようですが。
 
 今回、行政訴訟の可能性=運営差し止め請求は可能なものなのでしょうか?
 多分、開設に当たっての不利益の具体性が無いため、棄却される可能性の方が高いと思います。
 しかし、法務省:福島保護観察所の横暴ぶりを、全国へ、そして、公の場で全国民に知ってもらうのも良いのではないでしょうか。
 福島保護観察所へ、心底、怒りを感じます。
 所長や保護観察官も数年すれば異動でいなくなります。福島開設の手土産を持って昇進です。
 これだけの反対の中で施設が運営されても、ハローワークまでの通路は限られています。外出通路は極々わずかです。見る人が見ればわかります。
 福島保護観察所は、地域へ、不信感・怒りを強く抱かせました。そんな中に入居される方々は不幸です。
返信する
Unknown (石原信市郎。)
2010-05-15 23:57:23
書き込み有り難うございます。


今日保護司さんと話し合う機会がありました。


更生保護の意義を実現するためには、多少のミスには目をつぶり、福島更生自立促進センターの運営に反対の人がいれば、その調整をすべしというご意見です。


あって当然のご意見だと思いますが、では、地域住民を騙すやりかたでいいのかと言えばそうでないはず。


観察所の所長さんも正義を実現するためには、地域住民に嘘をつくのもやむなしという事なのでしょうが、そんなんで、地域の理解を得られるのでしょうか。



行政訴訟はすべきではないと考えます。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-05-16 09:49:55
なんでもだまって受け入れる体質の福島市民が、これだけの反対運動をおこすというのは私の記憶にはありません。
反対運動をしている人も、普通の一般市民のように思えます。
他の都市であれば、もっと過激な反対運動になるはずです。
どうかんがえても、行政がおかしい。
それを中立などという言葉で、見てみぬふりをする地元議員はさらにおかしい。
福島の政治家の本質が問われている問題でもある。
返信する
Unknown (石原信市郎。)
2010-05-16 18:46:37
確かに福島市民が反対運動をこれだけ長期にわたり、分裂もせず続けてこれたのは稀に見ることだと思います。


昨日の夜高校の先輩と話す機会があったのですが、センターの件で、二年前にいったべーと怒られました。俺はシラケてるぞとも言われました。


自分の不明を詫びるばかりです。


今自分に出来る事は小沢幹事長、法務大臣との直接面談への道筋を作ることだと思っています。
返信する
行政訴訟はやはり・・・ (市民A)
2010-05-17 21:34:37
ご多忙の中、コメントをいただきありがとうございます。

行政訴訟はやはり無理ですか。多くの労力や費用、棄却された場合(国が訴えられ負ける訳が無い)には、国にお墨付きを与えてしまいますからね。

つくづく思うのは【良心】ということです。
政治や行政組織に良心を問うのは野暮かもしれませんが、今回のケースでは、本当に良心を問いたくなります。開所決定から今日に至るまでの福島保護観察所の動き方、地域の大人が見ていると同時に、大学生、高校生、中学生が見ています。こんなことを大人がしている。法務省、保護観察官がしている。信頼されるべき職種・職責にある大人が『地域を無視している』『地域の声を聴こうとしない』、情けない限りです。
返信する

コメントを投稿