石野真琴のなんでもあり?

多趣味な石野真琴が、普段感じている事、将棋、祭り、甲冑等々、趣味の内容を描きます

尉官・佐官・将官

2007-01-27 20:53:10 | 趣味
 これは主に軍隊の階級であるが、やたら馴染み深い呼称である。通常士官は尉官・佐官・将官に別れていて、尉官は少尉・中尉・大尉、佐官は少佐・中佐・大佐、将官は少将・中将・大将の3クラスに別れる。この下に下士官がいて、例を挙げると一等兵曹・二等兵曹・伍長・曹長などである。
 石野真琴も勘違いしていたのであるが、准尉と言うのは正確には下士官で、一等兵曹・二等兵曹・伍長・曹長そして准尉なんだそうである。
 それがどうした!と思うであろうが、准尉は下士官なのだから、士官学校を卒業してまず准尉と言うのはあり得ないのである。
 士官学校卒業の士官と言うのは、例えて言えば若くして上級試験に合格した国家公務員のようなものつまりエリートの事で、一般から軍隊に入った兵の最高位である准尉と少尉の間には、絶対に超える事が出来ない壁があると言って良いのである。今の国家公務員は試験に合格すればそれなりに出世出来るけど・・・。

 さて、佐官と言えばどのくらい偉いかと言えば、例えば大佐であるが、大型戦艦の艦長は将官に次ぐ大佐である。戦艦大和とか武蔵クラスの戦艦は、搭乗人員実に2500名を数えます。この2500名の戦闘指揮を取るのは艦長である大佐なのです。
 では大佐を超える将官、少将・中将・大将はどうするかと言えば、連合艦隊司令部を構成します。一人の大将を中心に40名近い人数を揃え、状況を把握し敵の動きを予想し、艦隊の移動方向、戦闘開始等を各艦艇に命令するのが任務とします。中将クラスだと分隊として艦隊の半分を預かるとか・・・。
 元帥だと元帥府を開いて、その下に連合艦隊を入れるとか・・・、状況と組織によってその辺は変わるのが普通でしょうか。
 
 これは日本の例ではありませんが、軍全体を掌握する大佐と言うのも存在します。海軍なら2500名クラスですが、陸軍ともなればその10倍近くを預かる事もあるわけで、25000人ぐらいの小国の軍隊なら、大佐クラスが指揮を取る例も珍しくはないのです。 

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6 コメント

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Unknown (桜風東行)
2007-01-28 09:45:53
良く言われるジョークに、世界で一番強い軍隊として『米国の将軍、ドイツの参謀、日本の下士官・兵』とありますね。
一番弱いのは『中国人の将軍、日本の参謀、イタリア兵』だそうですが。
これは「世界の日本人ジョーク集」にも載ってるくらいですけど。
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指揮官の重要性 (石野真琴)
2007-01-28 11:34:29
>桜風東行殿
 指揮官の重要性を示すのに、1匹のオオカミが指揮する羊の群れは、一匹の羊が指揮するオオカミの群れに勝ると言うような言葉あります。
 兵が多少弱くとも、指揮官が優れていれば、充分に対抗出来ると言う事です。
 織田信長が指揮した尾張の兵はもっとも弱い兵であるとされますが、指揮官が優れていたので、天下統一の大半を成し遂げました。
 最強を誇った兵は越後です、指揮官上杉謙信は最強の指揮官ですが、彼には領土を拡張し、天下平定に乗り出す気がなく、天下平定は成し遂げられません。

 兵と指揮官が優れていても、タイミングが合わねば天下平定を成し遂げない、と言うのが武田信玄かも知れません。
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元帥 (碧洲齋)
2007-01-28 17:04:35
こんにちは
「元帥」については国によって単なる「階級」だったり(アメリカ?)「名誉称号」も兼ねていたりすることがあるようですね(多分日本とか)。その場合、大将の上が元帥ではなく、元帥に序せられた大将、という感じでしょうか。ちなみに旧日本軍の場合は今の長島さんのように終身制だったそうです。いずれにしても生きたまま元帥になるのは大層難しいことではありますね。
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生きたままの元帥 (石野真琴)
2007-01-28 17:27:43
>碧洲齋殿
 生きた元帥というのは、日本ではほとんどいませんね。東郷にしても山本五十六にしても・・・。
 日本では将官は戦死しても2階級特進ではなく、1階級特進だったそうなので、大将で戦死して元帥となる感じでしょうか。
 明治維新の立役者、西郷隆盛も唯一の陸軍大将ではありましたが、元帥までは行かずに辞めてます。
 
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生きたままの元帥 (碧洲齋)
2007-01-28 18:51:26
真琴どのぉ~
東郷平八郎と伊東祐亨は生前に元帥になっておりまするぅ~。(だから尊敬する人なのです)他に西郷従道など。陸軍だったら大山巌、野津道貫、奥保鞏など、日露戦争の名だたる将星たちは結構生前に元帥に序せられています。(他にもいますが、とりあえず「輝かしい戦歴の人た」ちだけ)。生きた元帥が少ないのは太平洋戦争ですが、まあ惨敗した戦争なのだからそれは仕方ないですよね。
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東郷は日本海海戦か~ (石野真琴)
2007-01-28 19:49:45
>碧洲齋殿
 そうか、そうでしたね。東郷平八郎は日本海海戦でバルチック艦隊を破った、日露戦争の立役者ですね。
 でも、日本では元帥府を開いたと言う話を聞かない(元帥府は軍隊の中の別組織みたいな感じになる。例えば複数の元帥がいる場合、第1方面、第2方面、第3方面までは○○元帥府に含まれるとか・・・、元帥府を開いても実戦部隊がいない場合もありそうです。)ので、忘れてました。
 日本海軍の祖的なイメージがありますね、東郷平八郎。伊東祐亨(すけゆき)も元帥か、黄海海戦だったかな。活躍したのは・・・日清戦争ですね。
 生きて元帥となったのは、勝利者ですね。幾多の合戦における・・・。
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