イスラム教

　日本人はイスラム教を良く知らず、イスラム教徒についてもほとんど知りません。
　自分も世界三大宗教とか世界的宗教と言えば、キリスト教、イスラム教、仏教であると言う事ぐらいです。
　またこれは完全な誤解ですが、イスラム教は「ハンムラビ法典」にある「目には目で、歯には歯で」と言った厳しい部分があると思っていた事もあります。
　宗教、日本人や中国人など、極東のアジア人は無神教徒的な、あるいは複数の宗教を同時に信仰しているような所があり、キリスト教やイスラム教が理解し難い部分があると思われます。
　世界的宗教を見ていくと、キリスト教徒は地球人口の３分の一となる約２０億人、イスラム教徒は約１２億人、仏教徒は約３億人で、仏教徒よりヒンドゥー教徒の方が遙かに多く約８億人となっています。
　キリスト教やイスラム教は唯一神を信仰するので、こう言った人口を比較出来ますが、多神教である仏教を信仰する我々は、仏教徒であると同時に神道（日本神道）を信仰していると言えます。
　中国では道教、儒教を同時に信仰していても不思議じゃないのです。
　では今回の日本人人質を殺害したＩＳＩＬが国の設立を宣言している事から、日本のマスコミはイスラム国と呼んであり、あたかもイスラム教、イスラム教徒が悪い事をしているように思えますが、けっしてそうではないのです。
　イスラム教徒は中東に広く存在してますが、東南アジアにも多くのムスリム（イスラム教徒）が多く住んでおり、インドネシアは人口２億３千万人もの人口を誇り、世界最大のイスラム人口国とされるのです。
　日本でも良く食べられる「インドネシア料理」を出す、インドネシア料理店を経営している店主などは、インドネシアから日本に渡ってきたムスリムである事もあります。
　中東、この地域が火薬庫と呼ばれるのは、この周辺に住む人々がイスラム教徒だからではありません。この地域に石油と言う莫大な富を生む魔法の液体が産するからであり、その石油が生み出す富が公平に分配される事はなく、富は常に偏在するからです。
　莫大な富とは言え、多数の民衆に分配されたなら一人分の配分はそれほどの富とはならず、しかも富は王族と言った極一部の特権階級の人にだけ分配されます。それ故にこの地では戦争が絶えないのです。