ふろしき王子功

あたらしくて
かっこいい
風呂敷のつかい方を
伝えあるく、
横山功のページ

物から技へ~エコを超えた環境意識

2008年07月17日 11時02分30秒 | 講座などの記録
このテーマで
静岡大学でお話をすることになりました。
未来の子供たちの笑顔につながるように
本氣で伝えて参ります。

30分 風呂敷の使い方実演
30分 お話
30分 質疑応答

どんな内容の話をするかというと

今世の中に溢れている
エコやエコロジーと呼ばれるものは
ほとんどが
エコロジー製品という「物」である。
それは省エネだったり低排出ガスだったり
よく考えると
地球環境に優しいというイメージを持たせた
低公害製品であり
環境を汚染することには変わらないし
まして今まで汚してきた環境を修復することが
できるものなどほとんどない。

そういうエコマーケティング戦略に乗って
低公害エコ製品の大量生産大量消費を
続けるのではなく
まずはこの50年でぶれてしまった意識の修復から。

そのためには
「技」を身に付けること。

自分で作って使って直す技術があれば
たとえば
・家具が壊れても自分で直して長年愛用できる。
・むしろ自分で作ってしまう。
・安物よりも安く、そしてよいものができ
 愛着もあるから大切に使う。
・買うなら本当によいものを
 自分では及ばない職人技の本物を買うようになるので
 それもずっと長持ちする。
・そのように使い捨てではなく愛用していく
 意識を持てるように、子供のうちから技を身に付ける。
・パソコンも、使うならある程度修理ができる勉強を
 するべきである。
・料理も、基本的には自分で作れる
 知識と技を持った上で外食する。
 それが自分や子供の命に対しての責任と尊厳につながる。
・野菜も、自分でも作ってみて(ベランダでもよいから)
 新鮮で心のこもった本物の味を知っていれば
 八百屋やスーパーでもよいものを区別できる。
・服も自分で作れなければ直すことも難しい。
 直せないと使い捨てにつながる。

技がないと出来合いのものを買って
ちょっと壊れたら捨てて
新しいものを買うしかないという
とてももったいない(お金も資源も)
ことになり
それはエコ製品でも同じこと。

これからは技を買い
技を売る時代と考えます。

技を買うとは
1.技そのものを買う
…服の縫い方を教わるなど
2.技のこめられた物を買う
…技術と心の込もった服を買う

そして技を売るのも
1.技そのものを売る
…味噌の作り方を教えるなど
2.技のこめられた物を売る
…技術と思いの入った本物の味噌を売る

これらを同時に進めていくのが
これからの循環型の商売と思う。

今まで、大手の総合商社から
仕入れて売っていただけなら
それでは安売り競争やネット直売で
潰されていく。
現に商店街はさびれ。

これからの売り手は
作り手と買い手をよくつなげる。
作り方も伝え
どのように作られたかも伝える。
技を売るんだ。
物だけで、見た目で分かりづらいものは
そこにこめられた技をきちんと伝えたり
体験してもらう。
この野菜がどのように作られて
そしてこういう味です(試食)。

プロなら学校の先生のように教えるんだ。
生徒に氣を遣って媚びを売るのではない。
よいものならきちんと分かりやすく
親心で伝える。

なぜ風呂敷からこういう話になるかというと
風呂敷を使うことがまさに物ではなく技だから。
物だったらただのひらひらした布で
カバーにしか使えない。

レジ袋代わりのエコバッグというのは
バッグとしての用途に限定されているので
技とは関係ありませんが

風呂敷は技を身に付けて始めて役立ちます。

・買い物袋の結び方
・ショルダーバッグ
・背負う
・帽子
・ウエストポーチ
・きんちゃく
・手袋
・ブックカバー
・手提げ袋
・びん包み
・水着

このように技を身に付けると
その分頼る物が減るので
物の過剰消費や使い捨てが減る。

エコロジー製品を作って売るのではなく
技を身に付けることで
今既にあるものを
大切に使い続けること。
省エネ冷蔵庫を買わなくたって
技術があれば今の冷蔵庫を
自分で省エネ加工しちゃえ。
ここまでくると難しいかもしれませんが。
冷やすのが目的なら
冷やす技術は他にないのか。
そもそも保存するのが目的なら
本当に保存すべきものは何なのか。
目的の目的の目的まで追求して
本当に必要な技術を身に付ける。

エコというマーケティングに乗せられた
強迫的な倫理意識で
無理するのはやめて

技を身に付けて
自分の道を進むんだ。

暑い夏。
「エアコンを買おう」と思うのが普通。
でも
目的の目的は?
エアコンを買う目的は
涼しく過ごすこと

そのための技術はエアコンだけではない。
ただ省エネエアコンを買えばいいと考えるのは
エコ幻想の人間。

たとえ電氣が止まった夏でも
涼しく過ごす技術を覚えて
子供たちに伝えよう。

涼しく過ごす技は
日よけと風通し
湿度調整にある。

日よけはすだれや植物(瓜科や豆科)のカーテン
風通しは窓全開(間取りにも関係)
湿度調整は壁材
(昔はしっくいや土壁。
 今の家はコンクリートとビニルクロスが多いので
ちょっと絶望的だけど、コンクリートに木材を貼る方法もあります)

あと自分自身のからだ。
暑い夏にたくさん食べるとカロリーの熱で暑い。
食べなきゃ夏バテするというなら
汗で失われたミネラル不足なので
水分と塩分、塩水(にがりの少ないもの)や梅干しを
きちんと補給する。
夏は肉や油よりも夏野菜や香辛料を上手にとって
麻素材の服を着て、帽子をかぶって
汗をかきやすいようにクーラーやアイスで体を
冷やしすぎないようにすればだいぶ違うでしょう。

欧米型=寒い國の高カロリーの食事と
乾いた石の國のコンクリート建築の
どちらも、高温多湿の日本の夏には
向いてないので
すぐにエアコンという対処療法の前に
涼しく過ごす技術を身に付けないと
部屋から出たらやられちゃいます。

とにかくいきなり物に頼らず
エコ製品って信奉せずに
まずは自分で、目的の目的と
そのための技術を探り
かしこく生きていけるように
楽しく学んでいこう!

月は人工のまあるい時計

2008年07月17日 11時00分59秒 | 日記
7/13

僕は考えた。

月はやはり人工物であると。

なんでそんなことになってしまったかというと

暦について勉強していると
旧暦は月の動きに対応して
自然とつながっていると。

ではその自然とは何か。
月の形が変わるだけのことではなく
実際の植物や水といった自然と
月はどう関係するのかと。

満月の日に近いほど樹木も作物も水分が多い。
逆に新月に近いほど水分が少ない。
だから収穫も、みずみずしいのを求めるなら満月
漬け物や保存食、木材など乾燥を求めるなら新月。

そんな風に月のかたちによって
自然の状態を知り農業などに生かせる。

でも本当に植物の水分量は
月の引力によるものなのか。
もしかして、地球のバイオリズム(周期)に
過ぎないかもしれない。

大きく言ってしまうと
月がなくても先に地球のバイオリズムで
水分量や潮の満ち引きがあり
それを知りやすくするための
時計として月が後から作られたという仮説。

では誰が月のようなものを作ったのか。
そもそも大昔にあのようなものを
作れるわけがないじゃんさ。
と言われるかもしれない。

いえいえ、古代人
(それは相当な大昔でごわす)
は高度な文明を持った宇宙人と
関わっていた時期があるから
きっとその時でしょう。

こんなこと書いていると
ますます信じてもらえないでしょう。
でもよいのです。
仮説は仮説で
そこからどう現実に
応用されてよりよい世の中に
なっていくかが大切だから。

僕が言いたかったことは
月は自然を知るためのヒントであり
暦のようなものです。

家の中で暦を読んで
ああ、外ではこの花が咲いているんだなって
分かった氣になる。
それじゃいけないって
旧暦を廃止したのも一つの進化かもしれない。

これからは
自らの目で月の形や旬の植物を体験し
自分の住んでいる世界を知ろう。
旧暦を知っているだけでは
部屋の中で山の俳句を詠むようなものです。
外へ出よう!

なんだか馬鹿げた浅いことを言っているように
見えますが
超古代に地球のバイオリズムを
知りやすくするために作った
時計に過ぎない月をあまり
信奉しすぎずに
自分自身の感覚で、我が身や
地球そのものを感じたほうがいい。
月を特別なものとして
しかも自然の一部に当てはめてしまうと
本当の自分の心身や地球の鼓動に
いつまでも氣付くことができないよ。

というわけで、月は農業の時期などを知るために
超古代人が(宇宙人の助けを借りて)作った
人工のまあるい時計である。

月は言われているように
地球の自然に対し直接関わっている
ということはない。
月が無くても波は起こるかもしれない。

月が人工物であることは
70%しか信じていませんが。
これを思い立ったときは
いくつもの重いこだわりが
消えてった氣がしました。