ふろしき王子功

あたらしくて
かっこいい
風呂敷のつかい方を
伝えあるく、
横山功のページ

ゆめの庭。

2009年04月24日 11時54分20秒 | 自然
遠くの畑より近くの鉢うえ。
日常の土いじりはおすすめです。

友達の50代の男性は
毎日遅くまで働き、ワインもたくさん飲むけれど
毎朝庭の土いじりでデトックスしているそうです。

僕のささやかなしあわせは
泥のついた手をメダカの池で洗うとき。
水草もタニシも微生物も生きていて
犬もすすんで飲む氣持ちよい水です。

昨日、自分なりに庭木の配置を考えていました。

四角い土地のなかに家があって
周りは垣根でかこいますが、

北側は高・低の生垣(防風、防火)
ヤマモモ・ツバキ・アラカシ・アジサイ
西側は低い生垣:茶など
東(道路)側は中の見える竹垣(通りがかりの人が花畑を見れる)
南側も中の見える竹垣(畑に陽が入るように)

こうして垣根ができたら
いよいよ庭の中。

北側は常緑樹と低木(陰樹)
スダジイ(海辺ならタブ。ちょっと山のほうはカシ。南のほうはクスでも)
サンショ・どくだみ・ヤツデ・本さかき

西側は実のなる木
柿・ブルーベリー・ゆず・夏みかん

東側は赤く紅葉する落葉樹と草花
いろはもみじ・フキ・トクサ・ハーブ類
いちご・雪の下・しそなど

南側は夏の日よけの落葉樹と畑
キリ・クヌギ・大根・長ねぎなど

植物があると動物がきます。

逢えたらうれしい生きもの
みみずく・白へび(アオダイショウ)
キジ・かぶと虫・えんまこおろぎ

今は屋上ですが
いつか地面の土をいじりたいです。

みえる庭、ほたるの川

2009年04月22日 22時25分22秒 | 自然
今日、用事で金沢八景にいって
歩いてたら、素適な木がみえたので
行ってみました。

その木のある家の
歩道側には生け垣がなく
庭の草花や野菜たちがみえて楽しい。
そこのお母さんは麦わら帽子姿で
近所の人に植物をおすそわけしながら
おしゃべりしていました。

いいですね。
南や東側に生け垣がなければ
花や畑に陽がよくあたるし
道ゆく人との交流も生まれる。

花には今年はじめてみる蜜蜂がきて
樹からはうぐいすの声もきこえましたが
近くの川だけがちょっと残念。

小さい川だけど
底までコンクリートで固められ
流れもまっすぐなので
生き物はいなそう。

看板には「川を大切に」って
浴衣の女の子と蛍のイラスト。

たとえばこうしてみたら
ホタルが戻ってくるかも。

・川のコンクリートをはがす
・川をある程度蛇行させる(流れの差がうまれ酸素が入る)
・渕がわには石を積み、瀬がわには砂をしく(生息地ができる)
・水草やヨシなどの植物をうえる(水を浄化し酸素をふやす)
・土地がゆるす場所は氾濫原(水があふれてもよい野原)を作る。
・住民が生活排水に氣をくばる(油や強い洗剤、薬品をながさない)

そういえば、ペットショップにタニシを頼んだら
「5月に田んぼの消毒をするといなくなるから
 急いで採りにいく」と言ってました。

タニシは緑色の水を透明にします

くるみの植えかえ。

2009年04月20日 22時40分03秒 | 自然
大塚にあるなじみのペットショップで
小石を買いました。どじょう用。

僕が中学の、まさに入学式の日に
チャボ(小さめの鶏)を飼いはじめて以来の
付きあいのあるお店。

だから、世紀末の10年間ほど
浅草の朝は「コケコッコー」で始まってました。
3時だけど。苦情はこなかった。

その後、同じ大塚にある花屋さんで
くるみの苗木を買いました。
芽吹いたくるみの殻が
そのまま残っていて愛らしいのです。
これを三ノ輪のカフェに届けます。

今日は普通の電車を使わず、
大塚までは都営バス、三ノ輪までは都電でした。
ゆっくりな感じ。

三ノ輪に着くと、殻つきのくるみ苗木に
みなさま歓んでくださいました。
さっそく大きめの鉢に植えかえました。
くるみ(オニグルミ)は川辺に生えることが多いですが
日当たりを好む陽樹です。落葉樹は陽樹が多く
常緑樹は陰樹(日蔭や湿り氣を好む)が多いです。

南向きの、お店の入口付近に置きました。
いつかきっと大きく育って、実もなって
みんなが微笑む日が来るでしょう。

ちょうどこの日、カフェには若い大工さんが。
パンを置くカウンターを作っているのを見て
僕も木工をしたくなりました。

実は今、近所からいただいた金柑の鉢が
壊れたままで、中もおそらく根っ子でいっぱい。
だけど植え替えにちょうどよい鉢がない。

そこで、木で鉢や花壇を作ってみようかな。
廃材探してみよう

聴話(ちょうわ)☆

2009年04月18日 08時36分04秒 | 日記
僕の木の思い出は、かぶと虫とすずめ蜂が
一緒に樹液をなめていて、かぶと虫を捕れなかったこと。
ある人は、子供のとき
裏の家からせせり出たくるみの木の
実を友達と採り、石で割って食べたという。

僕の川の思い出は、灰色の隅田川にクラゲがぽわん。
ある人は、村のみんなと小川で小ぶなやタナゴを
大量に捕ってつくだ煮にしたという。

僕の海の思い出は、岩手県宮古の浄土ヶ浜の
澄んだ海水でうがいをしたこと。
ある人は、東京湾の浅瀬で
スズキを足で踏んで捕ったという。

僕の畑の思い出は、田舎の畑のキャベツの葉のすき間で
アマガエルが昼寝をしていたこと。
ある人は、春の田んぼに横たわってレンゲの蜜をなめたという。

木の思い出 。。
川の思い出 。。
海の思い出 。。
畑の思い出 。。

僕は今後、色んな人にこれら
4つのことを聴いて記録しようと思ってる。
若い人も意外な経験をしているし
やはりお年寄りの昔の経験が新鮮だ。

日本中の森に熊がいて
日本中の川が泳げて
日本中の海でスナメリが笑っていて
日本中の畑に麻が生えてたころ。
(日本のみんなが風呂敷を使ってたころ)

僕は自分でしゃべってばかりなので
今後はもっと人の話を聴こうと思う。
知識や知恵としてまとまっていなくても
経験そのものを聴きたい。
ある人が
「表現するとは、人の話を聴くこと」
と言ってました。

暖かい季節。

2009年04月15日 09時55分33秒 | 
朝、屋上の扉を開けると
澄んだ青空にまばゆい太陽。

草の上には一羽のきじばと。
きっと涼しい処。

僕が来たら歩き始め、えさを探す。
ヒナが待っているのかと
小松菜の種をちょっと蒔いた。

少ないので、次は小麦を蒔いた。
食べて落ち着いたのか
ゆっくり日蔭で休んでいる。
ヒナはいなそうだ。

季節的にはヒナは巣立ちなので
子育てを終えた親鳩が
屋上庭園に休息に来たのかもしれない。

雨上がりはすこぶる新緑で
季節のメンバーが軒を連ねる。

ブナ、コナラ、クヌギ(どんぐりから伸びてきた)
は若草色の葉を広げ

小麦は雨を吸ってまっすぐ伸び
つゆくさ、みょうがの登場。
いちごの葉は青々と育ち
ブルーベリーはそのうち花が咲く。

田植え用の泥から姫睡蓮。
暖かい水中にはミジンコが乱舞する。

僕はベトナム風の笠をかぶってる。
きじばとはまだ日陰にいます。

ヒットスポット

2009年04月12日 10時33分23秒 | 自然
好きな場所として
まっ先に思いつくのは
初夏から夏の上野不忍池。

蓮の葉の生長を眺めながら
来る夏にわくわくと弾む。
身近な命あふるる水辺。

街のあちこちに小さな森を作るという野心がありますが
そこには水辺もほしい。溺れない程度の泥池。
北側の樹の裏にあって、ひきがえるが産卵する。

僕はスポーツが苦手だけど
水泳だけはできる。
猿よりイルカに近い人。

実家を古地図で観たら池でした。
現在もかっぱ橋という。
浅草は元々海に近い湿地。

きっと誰しも、命みなぎる
ヒットスポットがある。

生命力あふるるドクダミも
乾燥した場所では弱ってしまう。
ツバキもちょっと日陰が元氣。
僕はささやかな水辺が好きだ。

湘南の森

2009年04月09日 19時55分43秒 | 自然
昨日、大磯の高麗山(こまやま)へ行って参りました。

江戸時代まで霊域として保護されていたため
照葉樹を中心とした自然林が残っています。
標高168mで、氣軽に遊山できます。
東海道線の大磯駅から歩いて行けます。

僕は、飼っている十姉妹の
カゴの底に敷く砂を探していましたが
駅近くの建材屋さんに山になっていたので
「ちょっと売ってください」とレジ袋を出したら
「持って行っていいですよ」
少なすぎて値段が付けられなかったのでしょう。
ありがとうございます。

それと、同じく十姉妹が
巣に運んでクッションにする
しゅろの毛を探していたら
樹があったので
ちょっともらいました。

タブノキ(海沿いに多い)や
アラカシ(どんぐりの帽子に横縞がある)
といった照葉樹(1年中葉のある常緑広葉樹)や
新緑初めのコナラ、クヌギ、ミズキ、ケヤキなどの
落葉樹が混ざった自然の山は
とても爽やかで、
登っていても心身が軽くなってきます。

湘南平(しょうなんだいら)という高台で
お昼をいただきました。
家族連れが花見に来ています。
相模湾を眺めながらおむすびを食べました。

芝生で日向ぼっこしてましたが
日差しが強いので
また山を登り始めました。

樹々を見上げながら
ぴょんぴょんと進み
高麗山の頂上付近に着きました。
ぴかぴかの落ち葉が
降り積もっているので
屋上の土に混ぜようと思って
ちょっともらいました。

そしてまた、山を下りました。
大きくない山なのであっという間です。
毎年、毎シーズン遊びに行きたい
大好きな山になりました。

その後、根府川近くにある
青山園という馴染みのみかん屋に行きましたが
定休日でした。ところが電話をしたら
なんと車で来てお店を開けてくださいました。
甘夏を2箱とはっさく、ニューサマーオレンジ(黄色)を買いました。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/mikan-aoyamaen/index.html

帰りに何となく小田原に寄ったら
お城の桜が咲いて、花びらが
お堀に美しく漂っていました。
夕飯を食べてから帰りました。

森と夏みかんとお城に逢えて
砂としゅろの毛と葉っぱをお土産にできた
楽しい湘南の旅でした。

いっぽんのき

2009年04月04日 06時38分49秒 | 自然
木って、

針葉樹と広葉樹があって
広葉樹にも常緑樹と落葉樹がありますが
日本の常緑広葉樹は照葉樹ともいわれます。

水分が多くて、一年中
つやつやしてる葉っぱ。

この季節、落葉樹にはまだ葉が繁っていないので
照葉樹は見つけやすいですが
まとまって生えている所は数少ないです。
街なかのツバキも照葉樹ですが
もっと大きなシイ、カシ、クスノキや
それらによる森はなかなか見当たりません。

先日仙台へ行ったとき
近くの森(水の森)を歩きましたが
マツ、スギ、ヒノキ、モミたち針葉樹の他は
ことごとく落葉樹。
帰りの電車で眺めた風景にも
照葉樹のこんもり森は見つかりません。

照葉樹の特徴
・てかてかの、水分の多い葉が
 1年中繁っている。燃えにくいので
 庭や建物の間に植えて火事を止める効果
 防風、防音、防砂が期待できる。
 山火事にもなりにくい。
(庭に植える場合は、一般的に北側に植える。
 冬の北風を防ぐため)

・動物たちが住みやすい
 冬でも葉が茂っているので
 雨風、雪、寒さから巣や身を守る。
 エサの実のなる木も多い。
(シイの実はあくが少ない)

・保水
 照葉樹は秋に枯れて落葉するのではなく
 春に新しい葉が出てくると
 古い葉(栄養の多い緑の葉)を落とし
 それを虫や微生物が分解するので
 土にミネラルが多く、そこにしみ込んだ雨水による
 地下水、湧き水、川、海によい水が流れる。

・管理
 照葉樹は落葉樹ほど光を通さないので
 ある程度伸びれば、下から他の木が育って
 飲み込まれることは少なく
 手入れがなくても安定する。

日本列島(北海道を除く)の森は
戦前(予想)
照葉樹 65%(主に奥山)
落葉樹 25%(主に里山)
針葉樹 10%(主に寒い地域)

現在(予想)
照葉樹 5%(一部の森や神社)
落葉樹 20%(元里山)
針葉樹 75%(主に人工林)

照葉樹は保水ダムであり動物の住みか
落葉樹は人が使う燃料、堆肥、木材利用
針葉樹は寒い地域の燃料、木材利用
と、人にとってそれぞれ役割がある。

日本は森が育ちやすい恵まれた氣候ですが
現在は木材の輸入が多くあまり生かせていないので
今後の森との関係を、水源、資源、防災も含めて
一人一人が身近な問題として知ることが
未来の環境づくりにつながると思う。

まずは近くにどんな森があるか、
近所の公園、神社、アパート脇の
木の名前を知ることから始めるのにも
照葉樹も見つけやすいこの季節は
おすすめです。

今日、上野で照葉樹発見。
都心の森は人々が利用してきた
里山(主に落葉樹)ではないから
むしろ照葉樹率が高いかもしれない。
そして、明治神宮にも行きましたが
やはり、
こんもり繁る緑の照葉樹が
いっぱいでした。
根元のにはホオジロかな?
小鳥がたくさんいて
落ち葉を引っ掻き回し
何らかのエサをついばんでいるようでした。

今度、大磯にある高麗山の森や
地元に近い清澄庭園にも
行ってみようと思います。