文芸女子になりたくて。

基本的にあずきちゃんネタで攻めます。最近多忙の為更新率は低いです。

感想文:第33話「初公開♡かおるちゃんの恋物語」

2015-09-20 13:45:34 | あずきちゃん感想文


物語は一期のクライマックスへと突入してゆきます。

今回はかおるちゃん主役の回。

かおるちゃん目線で進む物語はいつもと一味違った印象です。

やはり彼女はあずきちゃん以上に乙女モード全開ですね~!!


まぁブログを見ていれば一目瞭然だとは思うのですが、私の推しメンはかおる姫です

いやーもうかおるちゃん可愛すぎてヒイキ気味。…すいません。笑


秋も深まり…冬支度

ノスタルジックな秋の背景がより一層、かおるちゃんの切ない恋を盛り上げます。


クリスマスに向けて勇之助君の為に手編みのマフラーを編むあずきちゃん。

そんなあずきちゃんを見ただいずは何故だかまたケンちゃんの為だと勘違いし、わざわざ本人に報告!


このパターン…一体いつまで続くんだ。笑

もしかしたらだいずは兄貴分ケンちゃんの為を思ってワザとそうしているのかも…なんて。

姉であるあずきちゃんがケンちゃんとくっついてくれたらだいず的にも万々歳ですもんね。


「あずきのやつ…俺の誕生日を覚えててくれたのかぁ…。」

なーんてすっかりその気になってしまったケンちゃん。

スカートめくりなんてして…


忘れ掛けていた想いが再燃してしまったようです。笑



「首を洗って待ってるからな。」

色々掛けてるのでしょうか。
もしそうであれば、
ケンちゃんにしてはおしゃれな言い方。笑


首と聞いてマフラーを連想したあずきちゃん。

だいずの仕業だとすぐに気づきます。

一日中はしゃぎまくっていたというケンちゃん。

…憐れです。笑

ケンちゃんも、自分ではなく勇之助君の間違いだと気づかないのかなぁ…

…現実逃避?!


そして、かおるちゃんは深刻そうな顔であずきちゃんの元へやってきます。

ケンちゃんへの誕生日プレゼントに編んだというマフラーを差し出し、あずきちゃんからということにしてケンちゃんに渡して欲しいと。


「えぇぇぇ!困るよそんなこと…」

ですよね。普通そうです!

何よりあずきちゃんの大好きな勇之助君に誤解を生んでしまうだろうし、ケンちゃんにも変に気を持たせしまい、かおるちゃんの入る隙もなくなってしまうかもしれないのです。

そんな誰も幸せになれないような事を考えてしまうかおるちゃん。

本当に、どうしようもないくらいケンちゃんが好きなんだなぁ。

「誕生日って…誰の?」

一応幼馴染なのに完全に覚えていなかったあずきちゃんw

まぁあずきちゃんは勇之助君で手一杯なので…。

「だからぁ…ケンちゃんのぉ…。」

可愛い。笑

「でも、それだったら余計これはかおるちゃんがあげたほうがいいと思うよ。プレゼントはきちんと自分の手から好きな人に渡さなきゃ。」

と突き返すあずきちゃん。

いい事言いますね。

当たり前の事だけど、この台詞グッときます。

しかしあずきちゃん、「はぁ…疲れる…」なんてかおるちゃんの見えないところでぼやいてますが。笑

あっさり両思いになってしまったあずきちゃんには長年片想いを続けているかおるちゃんの気持ちがあまり理解できないのかもしれません。


"空から落ちて来た雨の最初の一粒が鼻の頭に当たると両思いになれる"

そんなジンクスを思い出し、賭けに出たのでしょうか。

しかし的は外れてしまいます。

かおるちゃんは、やっぱり預かっていて欲しいとあずきちゃんにプレゼントを委ねるのでした。

"渡す勇気がでるまで"


雨の中、商店街を歩くかおるちゃん。

そこから回想シーンに移ります。


時は2年前にさかのぼります。

幼きかおるちゃん。相変わらず可愛いです

下校途中、突然の雨に見舞われ急遽屋根のある所へ避難するのですが…

隣のクラスの男の子が前を走り去ったと思ったら一旦戻り、かおるちゃんをしばらく見つめ、また駆け出してしまいます。

ちょっと不審な感じ。笑

突然の雨なのに傘を持っている男の子を羨むかおるちゃん。

しかし、一向にやむ様子が伺えない雨に身動きも出来ず心細くなり、ついに泣き出してしまいます。

そんな所に先程の男の子が戻ってきます。
わざわざ家から傘を持ち出し、渡しに来てくれたのでした。

「お前、隣のクラスの西野だろ?」

かおるちゃんはケンちゃんの事を隣のクラスの男の子としか認識していなかったようですが、
ケンちゃんはあずきちゃんの友達という事で名前を知っていたのでしょうか。

それか、実は当初から目をつけてたとか?笑

まぁ前者でしょうが…

ケンちゃんが"西野"と呼ぶのには少し違和感を感じますが、小学生と考えると苗字で呼び合う方が自然ですよね。

実際、原作では終始"西野"と呼んでいたはずです。


そんな出会いから、かおるちゃんは恋に落ちてしまうのでした


男が貰って困るプレゼントの1位が"手編みのマフラー"

そんな雑誌の記事を見たというジダマ。

最近でも"手編みのマフラー"は上位ですよね。笑

まぁでもそれは、目が肥えてしまっている大人の場合なのではないでしょうか。

小学生なんかはやっぱり嬉しいのではないかなー?

そんなジダマの情報から、ますます渡す自信を無くしてしまうかおるちゃんなのでした。


英会話を習い始めたというヨーコちゃんは英語をペラペラと披露し、クラスの注目の的。

ところがケンちゃんは、

「ばっかみてぇ!中学になったらどうせ習うのに、今からやる事増やしてどーすんだよー!」

などとヨーコちゃんを冷やかします。

誰に対しても何でも正直に言ってしまう、そんなケンちゃんの部分が凄く好きだと改めて実感するかおるちゃん。

自分に持っていない部分だからこそ、余計に惹かれてしまうのかもしれませんね。

そして、「おーい!またあずきが勇之助にノート渡してるぞー!」と叫ぶケンちゃん。

このところ大人しくしていたはずのケンちゃんですが…
やはりマフラー事件をきっかけにあずきちゃんへの想いが再燃してしまったようですね。笑

夫婦!夫婦!と囃し立て、まぁみんなも便乗。

ここまでみんなを盛り上げるなんてある意味それも才能ですが…。

『やっぱりケンちゃん…今でもあずきちゃんの事好きなのね…。あたしもしつこくケンちゃんの事好きな訳だから、おあいこかぁ。ケンちゃんが誰を好きでも、あたしはケンちゃんが好きだから…いいんだ。』

かおるちゃんの謙虚な優しさ、そしてその奥に秘められた強い情熱を感じさせる胸の内です。

しばらく置き去りにされていたこの三角関係。
ここにきてまた浮き彫りとなるのでした。

結局、先生に見つかり青ざめてしまうケンちゃん。

そんなケンちゃんを冷めた目で突き放すあずきちゃんも傑作です。笑


しかしこの出来事はヨーコちゃんのライバル心に火をつけます。

放課後、英会話のテープだから聴いてみてと強引に勇之助君に渡すヨーコちゃん。

いやー80年代!!

「えっ…いいよ俺…。」といつにもなく引き気味な勇之助君の表情もまたイイ。笑

しかし英会話なんて興味ないと言ってソッコーあずきちゃんにあげてしまいますww

帰って早速聴いてみるあずきちゃん。

英会話のテープというのはフェイクで、どうやら声の交換日記とやらなんとやら…。

ひたすら流れるハイテンションなヨーコちゃんの声。

きゃー!えっちー!

って…

い、痛々しすぎる…

さすがのあずきちゃんも笑っちゃってますw

ヨーコちゃん…ケンちゃんに英会話をバカにされるわ、あずきちゃんと勇之助君が夫婦と冷やかされるわ、勇之助君にあげたはずの声の交換日記をライバルのあずきちゃんに聴かれたあげく笑われてしまうわ…今回も散々ですね

どうか彼女に幸せを…


やっぱり、告白した方がいいのかなぁ…

切ない気持ちを抑えきれず、空を見上げ、目を潤ませます。
そんなかおるちゃんはとっても魅力的。


そんなところでケンちゃんとバッタリ合います。
無邪気に駆け寄るケンちゃん。

こういったシーンは本当に珍しいです。

かおるちゃん目線のお話ならではの醍醐味ですね。

しかし、女の子を360度ジロジロ見るのはどうかと…笑


雨の最初の一粒が鼻の頭に当たったというケンちゃんに、ジンクスの話をするかおるちゃん。

しかしそんな話を聞いたケンちゃんは急に機嫌が悪くなってしまいます。


「そんなの信じてるのかよ!ばっかみてぇ!」

いやいや…ケンちゃんなにげそう言うの信じるタチですよねw

だからこそ、不機嫌になってしまったのかもしれません。

もしかしたら、だいずがこの前の発言をケンちゃんに訂正したのかもしれません。

「マフラーはケンにいちゃんじゃなくて、勇之助だった!」と。

あずきちゃんが勇之助君に交換日記を渡す場面を目撃した瞬間、一瞬怒った様な表情をしたケンちゃん。

ケンちゃんも辛いんです。

事実上失恋直後?のケンちゃんには"両思い"なんてフレーズはカンに障ったのでしょう。

嗚呼…切ない三角関係…。


ケンちゃんと別れた後、土砂降りの雨に襲われるかおるちゃん。

一先ず屋根のある所へしのぐのですが、またしても傘を持ったケンちゃんが現れのです。

出会った時と同じシチュエーション。

なんともドラマちっく

そしてお決まりの「誤解すんなよ!」w

前にもこんな事あったよね?と聞くかおるちゃんですが、忘れてしまったとケンちゃんは言います。

背を向けている感じがなんとも…。
照れ臭いのでしょう。

「ちゃんと明日傘返せよな!一ヶ月後なんてダメだぞ!」

そう言って、逃げるように駆け出してしまうしまうケンちゃん。

もしかしたら、かおるちゃんの問いに対し、ケンちゃんなりの"覚えてるよ"だったのかもしれません。

当時かおるちゃんは隣のクラスへ行く事に抵抗を感じ、返すのに一ヶ月かかってしまったようなのです。

ただポっと出てしまった発言の可能性もありますが、ケンちゃんはストレートな勇之助君とは違い、結構遠回しな言い方をしますからね。

実はちゃんと覚えてくれていたケンちゃんに感激するかおるちゃん。

そんな事から、渡す勇気が湧いたかおるちゃんはあずきちゃんに預けたマフラーを返して貰います。

しかし…なかなか渡せないまま一週間が経ってしまい…

ついにはケンちゃんから催促のクレーム。笑

ロッカーの中、傘と共に置いてあるプレゼント。
今よ!と意を決して、ついにケンちゃんに渡すのです!

こっちまでドキドキするwww


一先ず傘を返し、「それからこれ…誕生日プレゼント…!」

よくやった!!


「家に帰ってからのお楽しみ!」

ケンちゃんがプレゼントを開けた時の反応を見るのがこわかったのでしょう。

学校が終わり、またしても商店街。

今回は商店街のシーンがとても多いです。

住宅街に住むみんなとは違い、
ケンちゃんもかおるちゃんも共に自営業、商店街内にあるお家です。

もしかしたら2人は家が近く、学校以外でもこの商店街内でしょっちゅう顔を合わせているのかもしれません。

あずきちゃんと勇之助君がタコ公園で様々なドラマが繰り広げられるように…なんて想像してみたり。笑

目を瞑り、余韻に浸るかおるちゃん。

その時雨の最初の一粒が鼻の頭に当たるのです。

そして…

巻いてくれないかもと心配していた手編みのマフラー、ケンちゃんは早速巻いてくれていたのです。

一瞬気まずそうにするケンちゃんですが、

「お前!いつも今日みたいにしろよ!そうすればこうやって…」


そんなケンちゃんの台詞からは、かおるちゃんの気持ちを受け入れたかのように感じられます。

ケンちゃんの心の声はわかりませんが、
"俺の事好きならもっと真っ直ぐに来いよ!あずきを忘れさせろよ!"
じゃないけど、そんな思いもあるんじゃないかなぁ。

そしてそんなケンちゃんの思いを痛感したのか、今までの想いが溢れ泣き出してしまうかおるちゃん。

「もっと頑張るよ…。」

今まで、ケンちゃんはあずきちゃんが好きだから…と長い間控えめな気持ちでいましたが、それではいけないと感じたのだと思います。


手編みのマフラーをプレゼントするだなんて、愛の告白のようなもの。

ケンちゃんも、かおるちゃんの今までの言動から自分に好意を持っている事など十分承知していたはずですが、一生懸命自分の為に編んでくれたマフラーを手を取り、改めて実感したはずです。


あずきちゃんから手編みのマフラーが貰えると早とちりし舞い上がった気持ちが砕け散り…傷心だったケンちゃんとしてはかなり心に響いたに違いありません。


渡されたその日に使ってくれるなんて、きっと、よほど嬉しかったのでしょう。

なんたってこのマフラーはこれから先も大事に愛用するのですから。笑


ケンちゃん自身、まだ揺らぐ部分はあるでしょうが、今回を機に気持ちは大きく変動することとなります。

そしてかおるちゃんも。

もっと真っ直ぐにケンちゃんにぶつかってみようと強く心に決めたのでしょう。


そんな2人を優しく見守るあずきちゃんと勇之助君。

この2人も落ち着いたカップルになりつつありますね。
しかし次回は彼女らも急展開を見せることとなります。

今回の作品は原作を元にしたお話ですが、さらに素敵に仕上がっていると思います。
私自身大好きなお話でもあるので、こうやって1人1人の想いを解釈しようと試みるのは面白いものでした。

恋が叶うという雨のジンクス。

ケンちゃん、かおるちゃん共に鼻の頭に当たった事は二人の関係性に転機を迎える大きな象徴となるのではないでしょうか。

これからもそんな2人を暖かく見守ろうと思います