忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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味わい重視の単館系AVG。PSP「アナタヲユルサナイ」麻野一哉 植松伸夫

2007年10月08日 | 作品紹介(ゲーム)

■PSP:「アナタヲユルサナイ ミニサントラCD付き」

映画には、製作費を何十億円もかけた超大作と
監督の個性が前面に押し出された単館系とが存在している。
どちらが好きかと言われれば後者が好きな私ではあるが、
だからと言ってメジャー作品が無くなってしまうのも困る。
メジャー作品を観ることで単館作品の味わいが格別になり、
単館作品ばかりが続くと味付けの濃いベタなメジャー作品を観たくなる。

今回紹介するPSP用ソフト「アナタヲユルサナイ」は、
単館系作品のようなテイストを持ったアドベンチャーゲームである。
シニアプロデューサーは、「弟切草」「かまいたちの夜」など
チュンソフト在籍時に数々のサウンドノベルを手掛けてきた麻野一哉氏
音楽プロデューサーは、「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる植松伸夫氏
ゲーム系ではあまり見かけない独特なキャラクターはたかなし しん氏の手によるもの。
一度聴くと耳に残る印象的な主題歌は
avex所属の某アーティストが歌っているらしいのだが、情報公開はもう少し先。

父親の設立した探偵事務所で自身も探偵として働いている
主人公・竹内理々子が、夫と父親の相次ぐ失踪に途方に暮れつつも
事務所を引き継ぎ、二人の行方を調査していくうちに
隠された過去を掘り起こしてしまうというミステリーアドベンチャー。
麻野氏が関わっているということで、分岐が山盛り用意された
マルチシナリオ・マルチエンディングのアドベンチャーかと思いきや、
メインとなるストーリーは全5章仕立て(5章のみ前後編)で分岐も少なく、
あくまでもストーリーを楽しむタイプとなっているらしい。
メインストーリーをクリアするだけなら10時間程度とのこと。

ゲームは、PSPでは「スターソルジャー」以外であまり見たことのない
縦持ちのプレイスタイルで進行する。
Rボタンで会話を進めながら、アナログスティックで
気になる部分をチェック、尾行時には柱の陰に隠れるなどの操作を行う。
十字キーはログのチェックなどに振り分けられている。
PSPはワンダースワンのように縦持ちを想定して開発されたハードではないので
どうしてもRボタンの使用に違和感を感じてしまったのだが
これは時間が解決する問題かと思う。
ただ、旧型PSPでの長時間プレイは重量的に少々辛いかも知れない。
出来れば「かるッP」でのプレイをお勧め。

アナタヲユルサナイ
■PSP:「アナタヲユルサナイ ミニサントラCD付き」

今回用意された予約特典は、植松伸夫氏の楽曲も収録した
紙ジャケット仕様のスペシャルサウンドトラックCD。
気になる装着率は30%とかなり低め。
受注も苦戦しているらしく、サントラCDの出回る枚数は
多くても数千枚程度になるものと思われる。
購入を予定している方、植松氏のファンの方は早めの予約をお勧めしておこう。

古巣のチュンソフトが「忌火起草」でサウンドノベルを大作化させる一方で
麻野氏がこういう小作品を手掛けるというのはなかなか興味深い。
派手さはないものの、アドベンチャー好きならプレイしておきたい1本だ。

この記事へのリンクは以下のURLまで。
http://ameblo.jp/sinobi/entry-10050167958.html


■PSP:「実録 鬼嫁日記 仕打ちに耐える夫に理不尽体験アドベンチャー」
■PSP:「廉価版・街 運命の交差点 特別篇」

アドバイザー的な立場で麻野氏が関わっている「鬼嫁日記」と、
チュン在籍当時に発売されたサウンドノベル史上最高傑作と名高い「街」。
どちらもPSPで発売中。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:アナタヲユルサナイ
  メーカー:AQインタラクティブ
   発売日:2007年11月15日
    価格:5,040円(税込み)
 公式サイト:http://www.aqi.co.jp/product/anayuru/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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