goo blog サービス終了のお知らせ 

いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

動物福祉市民講座 -4-

2020-08-19 | 外部セミナー・研修会
私の次の目標は…
「Choco.が暑い夏を乗り切る!」です。

猛暑な夏ですが、今日は高温注意報は出ていません。
確かに朝5時の空気感が昨日、今日は違いました。
折り返し地点です。
帰りはやはり走る!

夏休みのオンライン講座 ~犬猫のしつけについて~
犬猫のしつけも科学に則ってやりましょうってこと。

今回は、学習理論から動物福祉に則って問題解決法を考えるお話で
体罰を使わずやってほしい行動にどう楽しく導くかが主題でした。

一見叱ればやらないようになると思いがちですが、
実際はそれで問題が解決した飼い主さんはいないはずです。
犬がその行動を取らなくなるには飼い主さんのハードルが高すぎるからです。
犬の問題行動を見つけた時に、
例外なくそのたびに、その直後(0.5秒以内)に、
犬がもう2度としないと思うけど、
犬の身体精神にダメージは与えない強さで
罰を与えられますか? 
絶対に無理ですよね。

問題行動は飼い主のいない時だった。
これだけでも、「毎回」も「その直後」も不可能ですもんね。
それに犬にとって最適な罰の強さってわからなくないですか?
試すこともできないでしょう?

だから、体罰を使ったしつけ方法は科学的とは言えないということになります。

今回は、オペラント条件づけのトレーニングのお話でしたので
ご褒美としてのおやつの話もありました。
おやつを使うと、おいしい=うれしいですから
動物には断然わかりやすいです。
おやつが食べられない子には、食べられるようになるところから。
おやつに罪悪感を持っている人や、
おやつを使っても効果がないという人は、
その使い方間違っていませんか?
正しいおやつの使い方を学びましょう♪


できたらかわいい♪トリックもありますが、
「日々の暮らしに役立つトレーニング」を考えることも楽しそうです♪
それらすべて、動物福祉に則った方法でできますからね。

地区センターのプルメリア咲き始めました!

老犬ホーム見学会

2020-07-19 | 外部セミナー・研修会
今日は平塚にある老犬ホームオレンジライフ湘南で行われた
事業者と学生のための見学会に行ってきました。
こちらは、「人も愛犬も最後まで幸せな毎日を」というコンセプトで
専門的な介護サービスを提供されている施設です。

老犬ホームには、
所有権をホーム側に譲渡して一生犬を預かり介護(譲渡飼養)するものと、
こちらのように、保管という形態で長期でも1か月(延長は可能)、
短期やデイケアなど様々なサービスがあり、
いつでも飼い主さんが会いに来れる(施設選びの重要ポイント)
いつでも飼い主さんの元に帰れる、
飼い主さんがご苦労されるところを手助けする、
そういう施設とあるそうです。

施設の場所も、
郊外型と都市型とあり、どちらもメリットデメリットがありますが、
こちらは、都市型(駅から近いが、閑静な住宅街ではない)で
やはり、飼い主さんが気軽に立ち寄れるような立地になっているそうです。

ここでは、全く寝たきりの子、自分で歩ける子、徘徊や夜泣きする子、
孤独を愛する子、他の犬と隔離が必要な子などいろいろな子がいましたが、
それぞれスタッフが目が届きやすいスペースに分けて生活していました。
犬種は大型犬も小型犬も、和犬、洋犬いろいろでした。

老犬ホームに預ける理由としては、
飼い主さんの入院  30.8%
レスパイトケア(飼い主さんの休息,息抜き) 26.9%
重度の介護負担 23.1%
家族都合(家族の介護と犬の介護が重なった) 11.5%

利用する犬
柴犬 29%
日本犬(柴犬含む) 54%
利用開始 14.4歳
外飼いの子に多い。
年をとって外から家の中に入れて環境が変わることで
パニックを起こす。
トレーニングをしている犬は認知症になりにくいようです。

犬側の老犬ホームにくる理由
1.なし  38.5%
2.認知障害 26.9%
3.歩行困難 15.4%
4.脳障害の疑い(未検査で確定診断ではない) 2.7%

今日犬たちを見て、すべてを飼い主さんが担うことはとても大変だと
思いました。
その昔、親を老人ホームに入れることを「姥捨て山」呼ばわりされ
批判された時代もありましたが、
老犬ホームも無責任な飼い主と非難されることがまだまだ多いそうです。
でも、預ける理由のうちの「レスパイトケア」は絶対必要で、
それが、終生飼養の糧であり、結果愛犬を送った後に
ペットロスになったり、グリーフケアが必要な飼い主さんは
少ないとおっしゃっていました。

老犬介護の資格を持つペットシッターさんにお願いするのもいいでしょうし、
老犬ホームも選択肢のひとつとして考えるのもいいかもしれません。

それと飼い主と犬のために、犬の社会化は一生続けることですね。
平塚駅前の案内板
ベルマーレ平塚のマスコットキングベル1世

動物福祉市民講座 -3-

2020-07-05 | 外部セミナー・研修会
昨日はEラーニング講座最終回
入交眞巳先生の「動物行動学」を聴講しました。

「動物行動学」とは…
生物の行動を研究する生物学の一分野。 
日本では伝統的に動物行動学と訳されているが、
原語のエソロジーはギリシャ語の ethos(エートス:特徴、気質)に由来し、
特に動物に限定するニュアンスがない。(Wikipedia)

まず、「その動物はどういう動物か?」を知らなければなりませんよね。
ヒトの近くにいる家畜や伴侶動物は長い年月をかけて
ヒトと暮らしやすく進化させてきた動物たちです。

だからこそわたしたちは、「動物福祉」に則って
動物たちと接し、暮らさなければなりません。
動物福祉とは…
動物の快適性に配慮した飼養管理と定義される
「動物が精神的、肉体的に十分健康で、幸福であり、
環境とも調和していること」

これは、すべての動物に当てはまります。

その動物が、健康的に、安全に、精神的に満たされた暮らしをするために
必要不可欠なものをヒトがないがしろにしてはいけないということです。

たとえ、ヒトにとって不都合な行動であっても、
動物がなぜそのような行動をするかを
知らなければ解決することは難しいですよね。
うれしいんだな、楽しいんだな、さみしいんだな、
こわいんだな、嫌なんだな…
動物たちはヒトと同じ言語をもたないので、ボディランゲージ、
カーミングシグナルなど自分の気持ちを発現して伝えようとします。
その外に見える行動だけを問題にして、動物からの訴えを無視したり、
ほったらかしにしてしまったり、
叱ったり、体罰を加えても動物には伝わらないし、変わりません。
犬なら最終手段として「咬む」行動になったり、
家畜だと、ストレスで体をこわしたり、おたがい傷つけあったり
よい肉、ミルク、タマゴが生産できなくなったりしてしまいます。

だからそれらを知ったうえで、犬や猫なら暮らし方のトレーニングをすべきだし、
家畜ならできる限り飼育方法を考えて経営と家畜たちの福祉向上の
バランスを目指していただきたいなと先生のお話を聞いて思いました。

今回3回の講義を通して、
青木先生がセミナーでかならずおっしゃる、
「Animal is always right!」を思い出しました。
そこからのスタートでなければ、
動物たちが私たちと幸せに共生できる社会は難しいと思います。

動物、ヒトどちらにとっても全くストレスのない社会はないでしょう、
でもできるだけストレスが少ない環境を実現することは可能と思います。

犬のトレーニングひとつとっても、
「犬にやさしい」といいつつあの手この手を使って
犬をコントロールすることばかり考えている
トレーナーも多いです。

トレーナー任せにせず、飼い主が学ぶことから始めましょうよ。

動物福祉に則り、叱りや罰を使いません。
動物行動学、応用行動分析学(ABA)、
また海外、国内問わず正しく最先端の情報も
常時更新しています。

飼い主だけでなく、獣医さん、トリマーさん、トレーナーさん、シッターさんなど
プロの方も学ぶことができます。
詳しい内容は…チャーリードッグスクールまで

◆   ◆   ◆   ◆   ◆
今日のChoco.さん・・・


さて、昨日の夜は薬を飲んで
しっかりとご飯を食べました。
…が、今日はフードはノーサンキュー。
牛肉を少し焼いたものだけ食べました。
食べたので、薬は飲めました。
あまりの豪雨でベランダすらものぞくだけ。
今日はお散歩行けそうにありません。

ムラサキシキブ

動物福祉市民講座 -3-

2020-07-04 | 外部セミナー・研修会
2日間かけて、田中亜紀先生による
「シェルターメディスン」の講義を見終わりました。
シェルターメディスンとは、
シェルターという特殊な環境で暮らす動物たちの群としての健康管理、
望ましい生活環境、気質の評価や行動学、マッチング 等を分析し、
現状を改善し、よりよい譲渡につなげるための学問です。
法獣医学同様まだまだ日本では遅れている分野だと思います。



今は、どこの自治体も「殺処分0」を目標に置いているように見えますが、
センターのシェルターから保護団体のシェルターに移動しただけでは
本当に動物たちのQOLを満たしているものでないということです。
最近多頭飼育崩壊のニュースを聞くことが多いですが、
その現場が、個人宅やブリーダーばかりでなく、保護施設というのが
とても気になります。

そして、少なくともその動物本来のニーズを満たすための施設でなければ
動物たちによい影響をもたらすことはできません。

行政の殺処分0を達成するために、保護団体や個人が飲み込まれてしまえば
そこにいる動物たちの福祉がおざなりにされてしまいます。
それぞれの連携は大事ですが、それがそこにいる動物たちの
幸せにつながらなければ、元も子もありません。
また、「かわいそう」「わたしが引き出してあげなければ、
この子は殺処分されてしまう」などと
感情が先走って保護してしまうことで、譲渡への道が閉ざされることも
見てきて知っています。

動物福祉は、科学です。
愛護の心は大切ですが、行政、保護団体、個人で保護している方には
同時に科学的に動物たちの幸せを考えて
取り組んでほしいと思いました。


■  ■  ■  ■  ■

昨日のChoco.さんは…
朝から捕獲した猫のことでバタバタしていたので、



おさんぽは変な時間にちょっとだけ。

💩はまぁまぁなのが出たけど、
ごはんは、トッピングしたものしか食べず…。
今日は薬の日だから…と薬に頼るのもよくないとは思いつつ…。


花壇のヒマワリ

今日と明日は、入交先生の「動物行動学」を学びます。

動物福祉市民講座 -2-

2020-06-27 | 外部セミナー・研修会
市民講座第2週目は、「動物虐待について」 田中亜紀先生と
「虐待のLINK」 山崎左季子先生の講義でした。

動物虐待は、歴史の中で日常茶飯事であった時代もあり、
耳をふさぎたい気持ちになりました。
それでも、現代では動物福祉を考えて、農業、畜産、養鶏等に携わる方も多くなり、
環境エンリッチメントを取り入れて、限られた場所であっても
動物本来の行動がとれる方法を考える動物園、水族館も多くなってきました。

私たちの身近にいる犬猫やその他のペットたちの福祉についてはどうかな?
ペットは家族と言いつつ、しつけという名のもとに恐怖や抑圧にさらされていないかな?
かわいいといいつつ、イヤダと言っているのにおもしろがっていないかな?
ペットをうさばらしに痛めつけたり、脅しの道具にしていないかな?
お金を儲けるために、小さなケージで不適切な繁殖を強いていないかな?
かわいそうだからと、ちゃんと世話ができる頭数を超えて保護していないかな?
きちんと不妊去勢手術をしてむやみに増えないように管理できているかな?

動物虐待は、ヒトとのかかわりが大きいです。
もろもろ予防するためには、連携が大切です。
以前、環境省主催の「社会福祉施策と連携した多頭飼育対策に関する検討会」 を
傍聴する機会がありました。
社会福祉関係者(人に対する)と動物関係者(行政、保護団体等)とが
連携することで、この場合は多頭飼育問題ですが、
「未然に防ぐ」「小さいうちに解決する」ことが可能になるという取り組みです。
子ども虐待、高齢者虐待では、教師、医師、近隣の方、警察などには
通報義務がありますが 、対動物では通報義務はありません。
実際には、このような場面に動物も巻き込まれている場合が多いです。
今回の講義の中でも同様のお話がありました。
日本では、まだまだ動物は2の次といった傾向がありますが、
ヒトと動物は密接に関係があるのは周知のことです。
だから、ヒトを助けるためには動物も助けることも
大事だと思います。
同時に動物福祉は、ヒトの社会や人間関係も
よりよくできるのではないかなと思っています。




 

きょうのChoco.さん、朝んぽ10分( ̄∇ ̄)
ごはんは食べて、💩も軟らかめだけど良。