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いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

動物福祉市民講座 -1-

2020-06-20 | 外部セミナー・研修会
去年年間開催されていた講座が、
今年は新型コロナの影響でE-ラーニングでの開催になりました。

第1回は、【動物福祉について】と【日本の現状と課題】でした。
この5つの自由を知っている方は多いと思います。
この中で、
4つ目の恐怖・抑圧からの自由と
5つ目の本来の行動がとれる自由
この2つが実現されていないことが多いとされています。

「かわいそう」や、「なんとかしなくては…」と思う人でも
その解決方法が動物福祉に照らし合わせたときに、守られているかどうかを
もっと考えないといけないと思っています。




ドッグカレッジ犬の森は動物福祉に則り、
動物行動学、行動分析学、応用行動分析学等
エビデンスをしっかり持った学びの場です。
都市伝説やあいまいな情報に惑わされないように
しっかりと学んで、犬との暮らしを楽しめますように・・・。




One Welfare @動物福祉市民講座 -8-

2020-02-06 | 外部セミナー・研修会
今回の講座は2つのテーマでお話がありました。


◆動物虐待と対人暴力の連動性(LINK)とは?

◆動物愛護教育と補助犬について

この2つのテーマに共通していることは

動物に関わる人は動物の視点から物事を考え、
ヒトに関わる人は動物については二の次にしてしまいがちなので、
動物関係者と社会福祉関係者、教育者が連携し、
One Welfareの概念を持って考えることが大切であるということでした。
ただ、動物を救うだけでなく、それにかかわるヒトも同時に救うこと
(その反対もあり)が問題解決の糸口となるということです。

環境省では社会福祉施策と連携した多頭飼育対策に関する検討会を
実施しています。
また、災害時のペット同行避難のガイドラインもできています。
ヒトの命を救うために、もっとヒトと動物と連携して考えることが
当たり前の世の中になってほしいなと思いました。


One Welfare=
健康だけではなく生活の質や心身のウェルビーイング(幸福感)は
人にとっても動物にとっても大切なことでありそれ自体も連動している

という概念である。


水道橋でランチ
食後のデザート


動物福祉のグローバルな動向

2020-01-27 | 外部セミナー・研修会
昨日はコンパニオンアニマル以外の動物たちの福祉について
カナダブリティッシュコロンビア大学動物福祉プログラム教授
ディビッド・フレーザー氏の講演を聞きに行ってきました。

私たちと一緒に暮らしている動物は、コンパニオンアニマルだけでなく
産業動物=肉や乳など食用にする
実験動物=人のための薬などの開発のため
使役動物=労働力として
展示動物=動物園、水族館など
・・・など分類されています。
今回は、このような動物たちの福祉に関するテーマでした。
そこには、管理もあるし、保全や保護も関係があります。

ヒトの歴史上の動物とのかかわりは、
狩猟文化、牧畜文化、農業文化の中で位置の違いがあり、
結果、動物虐待とそれを防止する法律を制定する必要さえあったわけです。

今は、それぞれの動物たちの尊厳と福祉について
ヒトも考えるようになりましたが、まだまだ不十分と言えるでしょう。
生産性をとれば、動物たちの福祉は後回しにされてしまいがちですし、
動物の福祉を考えると、設備や土地に投資が必要になります。
実際は福祉を考えて飼育することで生産性も向上することは
立証できているそうです。
だからといって広く実現していくのは簡単ではありません。
これからもっと人が知恵をしぼって、動物たちにより良い環境と
動物としての幸せを担保しつつ生産性も確保できるように
していく必要があるのだろうなと思いました。

また動物園水族館は4つの役割があるそうです。
そこにも動物福祉に則っていることが求められます。
それは施設面だけでなく、キーパーさんたちとの関りにも
左右されます。
キーパーさんがその動物一頭一頭をよく知ることで
精神面、健康面にも効果が現れ動物福祉が叶えられるとのことでした。

私たちがともに暮らしているコンパニオンアニマルでも
同じことが言えると思います。

動物に対するとき
*ポジティブな用語
*楽しい刺激
*知性をもって
*その子を知る(犬とは・・・じゃなくて)
*わたしたちのウェルビーイング(幸福感)は?
ちょっと気をつけただけでたぶん犬やねこの表情は変わるだろうし
私たちの幸せ感も向上するはずです。

One Welfare=
健康だけではなく生活の質や心身のウェルビーイング(幸福感)は
人にとっても動物にとっても大切なことでありそれ自体も連動している
という概念である。 
One Welfareとはなにか?(動物との共生を考える連絡会)コラムより

コンパニオンアニマルと暮らしているわたしたちも
いつもOne Welfare でありたいですね。

この日の強化子たち…♪

実践シニアケア講座 ③

2020-01-23 | 外部セミナー・研修会

今日のテーマは、「ごはん問題を解決」でした。
食育はさておき、
シニア犬のごはんでの問題は大きく分けて
1.今まで食べてたものを食べなくなる
2.自分で食べられなくなる
です。

栄養はシニアになっても大切ですが、
同じように大切なのは水分。
十分摂取するための方法や
どのくらい摂ればいいのか。

ごはんも食べない原因、食べられない原因が
体の中にあるか、体の衰えにあるか
ごはんを変えれば解決するのか
体位を整えてあげれば解決するのか
などなど。

Choco.は、ここのところは出した分は食べられて
体重も💩もまぁまぁよしの範囲内。
元気もあって、リードワークの練習に事欠かないし、
この冬をこの状態で乗り切ってほしいと思っています。

それでもChoco.にとって今は大丈夫でも
この先あらわれるであろういろいろのための
心の準備、今からできることなど
老犬介護の専門家のよこみぞえり先生
実体験からのお話はとてもわかりやすかったです。

この講座はランチもお楽しみなんです。
米粉で作ったチーズケーキ♪

雑談の中では、ハーブ、漢方、鍼灸などのお話も出て
興味深かったです。

よこみぞ先生は、3月ごろには独立して老犬のためのホームを作るそうです。

動物福祉市民講座 -7-

2020-01-11 | 外部セミナー・研修会
今日は動物福祉市民講座 -7-に
CDSのお仲間の小麦のかぁちゃんと参加してきました。

①多頭飼育崩壊問題 田中亜紀先生
 ホーダーにはいろいろなタイプがあり、特徴がある。
 客観的な評価が必要である。 Animal Hoarder Scale. docx
 長期にわたってモニターする必要がある。(再常習率100%)
 
最近では、特に猫の多頭飼育崩壊がニュースになっていることが多く
なんでこんなになるまでほおっておいちゃったんだろう?と思っていましたが、
「ため込む」という病気や無知だったり相談できない、
まわりに味方になってくれる人がいない孤立だったりと
さまざまな問題があることがわかってきました。
やはりヒト相手なので接触するにも慎重さが必要ですね。
環境省でも、社会福祉との連携の施策を模索中ですが、
なるべく早くガイドラインができるといいなぁと思います。

②人と猫が共生する地域社会を目指して 石森信雄先生
 石森先生は行政の方です。
 そこでかかわったのら猫対策についてお話されました。
 地域住民には・猫好き ・猫嫌い ・好きでも嫌いでもない人…がいて
 特に猫好き ・猫嫌いの人がそれぞれの立場を主張しがちだが、
 それをコーディネートして、・好きでも嫌いでもない人を
 取り込んでいくことが大事。
 そのための働きかけ方のお話がありました。
 
地域猫(飼い主のいない猫)を排除するのではなく、
のら猫トラブルを0を目指す
個体数を減らし、住民の安心を提供することで
のら猫がいてもイライラしない街づくりを目指す。

この団地では、自治会や管理組合が役員の負担を増やしたくないという理由で
ペット不可を継続するという本末転倒な決定をしています。
また、のら猫についても取り合わないというふうに言われていて、
地域猫活動がしっかり組織だってできない状況です。
横浜市では、町内会や自治会が主導で地域猫活動をすることで
不妊去勢手術の優遇(愛護センターで無料で手術)が受けられます。
ただ、自治会の協力が得られないからと言って
のら猫が増えてしまっては地域住民もねこも幸せではないので、
私たちは粛々とできることを進めていきたいと思っています。 
ちゃんと手術して毎日決まった時間にご飯を食べにくるミケちゃん。
TNR+Mです。TNRした後、Managementもしっかり♪
建物のところでご飯をあげているので、
階段の皆さんには告知済み。
ご飯の時間だけ入れ物を出し、終わったら回収。
もちろん外掃除などにはちゃんと参加。
良好な関係を持てるように気配りは必須です。
ねことお世話係の自分が嫌われないように、
後ろ指刺されないようにね(笑)