物を教える相手が大人の時と子供の時、最も大きな違いは突然の変化でしょう。
大人に物を教えても、それこそなかなか覚えて貰えなかったりしますが。
子供の場合には、ある日突然に変身したりするんです。
昨日まで箸にも棒にも引っ掛からなかった奴が、いきなり優等生になる事もありますよ。
これが子供に物を教えている時の醍醐味でしょうか。
こちらはプチクラスⅡ。
基本を必要としている低学年以外の塾生達です。
ここでは徹底的に投げ方を直されます。
少なくとも肘や肩に負担のかかる投げ方をしていると、上のクラスに行く事ができません。
正しい腕の振り方が自然にできるようになって、初めて次のクラスへ行く事が許されます。
勿論、ここで直されるのは腕の振り方だけではありません。
一番最初はボールの握り方から。
これだけで、投げた後のボールの回転が全然違うんです。
本当に基本の「キ」を徹底的に仕込まれますよ。
こちらは正真正銘?のプチクラス。
この日はキャッチングボードを使って、ボールを捕る時に両手を使う練習。
このボードは真っ平らで固いんです。
なのでボードでボールを掴む事ができません。
ボールを捕るには、どうしても空いている手で抑えなくてはなりませんよ。
でも、この日はもう一段階難しい事をやらせてみました。
それは、ボールを抑えるのでは無くて、利き手に素早く持ち替える事。
どうです?
これだけで、野球選手っぽい動きになってるでしょ?
みんなボールを捕るや否や、身体が自然に半身になります。
捕った直後に投げる体勢が作られていますね。
後はこれを癖にするだけ。
何度も何度も同じ事を繰り返してやります。
こちらは内野組。
この日、ある塾生が台頭して来ました。
ボールに入る姿勢が、とても綺麗ですよ。
目の位置が低くて、綺麗にボールの正面に入っています。
さて、この塾生は誰かと言うと・・・
ソウキでした。
グラブの出し方も良いですね。
利き手が素早く持ち替える準備をしていて、脇もきちんと閉じています。
全く申し分の無い捕球姿勢。
どうやらソウキは寝そべってボールを見る感覚を物にしたようです。
ボールに寄る時も腰が浮かなくなりました。
こりゃ、いきなりの突然変異ですよ。
そうと分かれば後は徹底的に磨き上げるだけ。
集中的にノックが繰り返されます。
一人一人のこんな瞬間を決して見逃す事はありません。
いつやるか?
今でしょ。
と、ソウキに気を取られていたら・・・
ありゃ?
お顔にボールがぶつかっちゃったの・・・
ここのところ・・・
あらあら、可哀想に。
ボールに慣れて来た頃に、誰もが通過する道ですね♪
ボールの軌道が見なくても分るようになって来た頃に、よく起こる事故でございます。
下投げのボールだから腫れる事も無いでしょうけど、ちょっとびっくりしちゃいました。
まあ、これでまたボールをきちんと見るようになるんです。
キズナもひとつ階段を登りましたね♪
土曜日ですが仕事の為、休みます。