感染症疫学の風

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きれいなバラにはとげがある、おいしい物には毒がある

2011年08月21日 | 疫学
「きれいなバラにはとげがある、おいしい物には毒がある」

今日の産経新聞on lineには「食中毒に気をつけて」というタイトルで国立感染症研究所 感染症情報センター長 岡部信彦先生が食中毒への注意を呼びかけています。その記事の一文です。

掲載記事はこちら

5月からの焼肉チェーン店でのユッケによるO157事例報道もあって、生肉をそのまま食べる件数は激減しているようですが、それでも、食中毒報告件数はやはり夏場増加しています。

千葉県でもすでに今年のO157報告件数が100件を越えました。100件越えは昨年よりも1ヶ月早いようです。
千葉県の感染症情報は毎週「あわっと感染症情報」でみています。
今週号はこちら

生肉だけでなく、調理前や食べる前の手洗い、作り置きしないことなど、注意が必要です。
幼稚園などの集団生活では、「職員・園児が日常生活の中できちんと手を洗うことが基本の「き」だ。」。あと、「ふれあい動物園」で、動物を触った後も「手洗い」。

食べるものへの注意と同時に、手洗いが「食中毒にならない」秘訣ですね。

この記事でも触れられているように、日本小児科学会では「生肉・生レバーを子供に食べさせるのはやめましょう」と呼びかけています。ポスターもつくっています。(ちょっと素人っぽい作りですが。あ、ごめんなさい。プリントアウトして私の職場にも貼っているので、お許しください。)
小児科学会のポスターはこちら


岡部先生のお話は、麻疹や新型インフルエンザなど、聞く機会も多いですが、いつもとてもわかりやすく、(いわゆる)専門家から一般の市民まで、メッセージがきちんと届く話し方をしておられます。実は、感染症研究所FETP時代のBig Bossでもあります。

産経新聞に掲載されたこの記事は「感染症と人の戦い」というシリーズの一つのようです。
岡部先生による麻疹の話はこちら

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