インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

毎年起きる水不足問題

2018-08-25 | ニュース News



画像 The Indian EXPRESSより


チャンディーガルとパンジャーブ州・モハリで昨年同様、今年も3月~5月頃まで水不足が続いていたようです。

発端はまた水の供給所でのトラブルが原因でのパイプラインのメンテナンスだったそうです。
影響を受けたのは南側のセクターが殆どで、北側は2つのセクターだけ。
私が住んでいた北側のセクターは2セクター以外は影響がなかったようです。

北は(Sector1に政府施設が集中しているせいか)エリート&富裕層が住むエリアだそうで空き地も多いです。
南は北よりも住宅が高層(といっても4階程度?)で人口が密集しているそうです。
北と南で水不足の影響が異なるのはこれが原因とも言われています。

4月には収束するはずが、作業の遅延で6月頃迄水不足が続いたようです。

実は住んでいた頃に恐らく同じ事が原因で、数日間の断水に遭いました
なのであの大変さは想像がつきましたが、日本の断水とはちょっと違うのがインドの事情。

インドでは基本的に低層住宅では、各家庭用の水のタンクが屋上にあるのです。
敷地内の地下に1日2度溜めた貯水槽の水が電動ポンプで汲み上げられるのです。
これがわかっていないとニュースを読んでもピンと来ません。

以下はその今回の水不足に関しての記事です。

水圧が低い状態と15日間、闘う
15 days on, Chandigarh fights low water pressure

水不足の為、水圧を低くしていて十分な水の供給ができなく、それが結果的に水不足になった。
1日に6時間しか水が供給されない。
水は電動ポンプでタンクに運ばれるので、水圧が低くなると上階には水が届かない(=ほぼ断水)
タンクの水が減り、使う時に底の汚れと共に水が出て来る。

1階でさえも水が届かないセクターもある。(=ほぼ断水)
早起きして朝8時頃までにバケツで水を自宅のタンクに運ばなければならない
すっかり重労働が日課になる。

水不足で給水車に頼る
Relying on tankers to beat water shortage

5月には水の供給車が何台も出て供給したけれど、飲料水には使えないレベル。
飲料水はボトル水を買うように。

エレベーターもない低層住宅の家で階段を上り下りしながらバケツで運ぶ、という光景を想像しました。
これが自分だったら昼間、独りでやらないといけないはず。
使用人がいても住み込みではない場合、朝8時頃までにとなると旦那さんが仕事で不在の家は奥さん1人しかいません。
バケツが一体幾つ家にあるのか?
何往復必要なのかを考えただけで大変な作業です。

タンク内にバケツで水を汲んで自分で溜める。
これ、私、あるタンクのトラブルが起きた時、独りで屋上でやった事があるので実はよくわかるんです。
お隣の空き部屋用のタンクから水を移しただけでしたが、何十杯??水量は戸別計測ではなく共有して計測、支払いなので出来た事です。

数えませんでしたが無我夢中で夕方に思いつき、独りでやった事があります。
そしてその日、無事にシャワーと洗髪をすることができました

チャンディーガルではsmart city projectという、街をもっと快適にすべくプロジェクトがありこの水問題もその内の一つだそうです。

幾つかのセクターではまだ古いパイプラインが使われているので早目に新しい物に交換しないといけないようですが、まだ完全ではないそうです。
個々の住宅でもパイプの老朽化などメンテナンスが必要なのでそれも要求されています。

これは我が家でも該当していました
発見してくれたのは偶然に来ていた会社のエンジニア。
我が家の屋上タンクへ運ぶパイプが水漏れを起こしていたそうです。
日本の常識で考えれば大家、管理会社が管理しているはずの場所ですが、ここは日本ではありませんからね。

どうしようもなく空しくなる、がっかり感を感じる事が多いのも現実です

水の供給プロジェクトは進行中だそうですが、完成すれば水量が増えるそうですよ
しかしまだまだ時間がかかり、少なくとも2~3年はかかるとの事

チャンディーガルはとても住み易いイメージがあるのに実は電気(停電あり)、水(水不足)に関してはそうでもないのですね。

隣接するモハリでも毎年、この様な水不足問題を抱えているそうです。
もちろん同じモハリでも水問題はないよ!という家庭もあるそうです!