英語の宿題をしていた花子が、「ここの受動態の意味わかる?」と聞いてきた。
う~ん、受動態・・嫌いなのよね。
よく見ると、最後に「by」がついている。
なんだか、中途半端よね~・・なんて、二人で頭を抱えていた。
答えも無い・・。
私の英語力では、もう花子のレベルになると教えられない。
ラジオ英会話を聴くくらいでは、限界を感じてきた。
そこへ、ウロウロしている次郎を発見。
「一応、次郎に聞いてみる?」と花子が提案。
ま、どうせわからないだろうけど・・という全く期待はしていないし、とりあえず聞いてみた・・というスタンス。
次郎が、ざっと目を通して、「これは、誰を誰が招待したかってことで、TOMは誰から招待されたかってこと。最後のbyはその誰・・を省略してるから中途半端に終わってんの」と、言うではありませんか~。
花子と私、「へ??」と顔を見合わせる。
え~っと、うちの中で一番英語ができるのは、私だと思っていた。
次に出来るのは、花子だと思っていた。
ま、太郎は全く英語ができないから置いといて・・。
次郎にも、それほど期待をしていなかった。
が、ここに来て、予想を大きく裏切ってくれた。
いや~、参った。
仮にも、大学受験をしようと考えている息子を軽く見てたわ。
そして、英語の文型、SVOO、SVOCなどをとくとくと説く。
「内容を理解したかったら、まず文法。文法をしっかりやっておけば、こういうのは、すぐに理解できるから」と言い始め、「長文解くなら、とにかく単語を覚えること」と言う。
え~?何?この英語のスペシャリストみたいな発言は????
花子が、ぼそっと、「英語しか勉強してないからね」と言う。
ええ、確かに、大学受験に必要な科目は、あと2つ。
それは進んでるのかな~。
そう言いつつも、花子は、「なんか、いいものを見せてもらった気分。大きく期待を裏切られた時って、こんな感じなのかな~」とも言っていた。
なんやかんや言いながらも、花子も次郎を認めているんですよね。
いい英語の家庭教師ができた。
あの全く勉強しなかった次郎がね~。
人って、目標を持てば、いくつになってもがんばれるんだね~。
私も、いいもの見せてもらったわ。
P.S
美しいお顔。