Because I'm a surfer

サーファーだもの、しょうがない…。
「最高でしょう!」そんな波乗り人間特有の超ポジティブ思考コラム

フジヤマ・サーフィン

2009-03-31 10:25:00 | 日記
かなりの反響をいただいている
プロカメラマンがサーフシーンを撮影する
「ウォーターフォトセッション」の企画。
今日、写真を購入していただいたのですが
その写真にはサーファーの姿はナシ。
ただ極上のブレイクが写っているのみ。



話を聞くとアメリカに帰国する友人に
この写真を額に入れてプレゼントするのだとか。
よく見れば富士山、江ノ島が後ろに映えるポイントブレイクは、
確かに「湘南の波」を見事に表現した素晴らしい作品です。

そんな写真を撮影してくれた青木盛安カメラマン、
そして、それに気が付いてくれたお客様に感謝です。

いつの日かこの写真を見て日本の楽しかった記憶を
彼の友人が思い出してくれれば幸いです。






波がなくたって楽しい!

2009-03-30 10:33:02 | 日記
いい天気ですが、湘南はフラット。
でも絶好のパドル日和です。
以前、やはり波がない日の夕方にパドルをしていて
こんな映像を撮ることができました。

波がなくたって海に入ると癒されるから不思議です。





アナタはどのタイプ?

2009-03-26 04:37:16 | 日記


だんだんウネリが大きくなってきて
水平線からやってくるセットの波は
まるで山のように見える。
すると心の中のもう一人の自分が囁き始める…。

「最近、サーフィンしてなかったな」
「昨晩はちょっと飲み過ぎて、それも寝不足だ」
「ボードが短すぎたかも」
「絶対に一番いい波を乗ってやる」
「最初の波はパーリング、今日は調子が悪いぞ」

このコラムでは何度となく「インナーサーフィン」という
心の持ち方による「自然上達方」を提案してきました。
まるで幼児が無邪気に楽しみながら「歩き方」を習得するように
純粋にサーフィンを楽しむことこそが、
最も早く上達する方法だと信じています。

そして純粋に楽しもうとする自分(セルフ1)を邪魔するのが、
上記のような心の囁き(セルフ2)なのです。

初心者、中級者、上級者に関わらず
セルフ2はさまざまなタイプがあるようです。

****************************

タイプ1=先生
いつも「ヒザはうするべきだ!」「今ターンしろ!」と
自分に対してなにかを指導しようとする。
セルフ1の実力を否定して、つねにイニシャティブを取ろうとする。

タイプ2=生徒
自分はヘタクソで何もできないと思っているタイプ。
上達するためには上級者からのアドバイスが不可欠だと信じている。
ワイプアウトすると反省して、なかなか沖までパドルしてこない。

タイプ3=見栄っ張り
いつも誰かに自分のサーフィンを見てもらいたいタイプ。
常に自分の実力より「上手い」と評価されることを望んでいる。
ライディング中は波より自分を見ている人を捜している。

タイプ4=競争者
必ず自分と誰かを比較したがるタイプ。
「俺の方がいい波に乗った」
「俺の方がサーフィン歴が長い」
などと人と自分を比べている。

タイプ5=臆病
パドルアウトできなかったり
ワイプアウトすることを極端に恐れている。
挑戦する前に「ダメ、もう無理」と諦めてしまう。

タイプ6=無謀
常にスリルを追い求めるタイプ。
「もっと大きい波」「もっと奥のポジション」
と自分を追いつめていくことに快感を抱く。


タイプ7=完璧
心に描く「理想のサーフィン」が高いタイプ。
どんなに上手くターンができても
「そんなことはない」と、どこか欠点を探している。

****************************


さて、アナタのセルフ2は、どのタイプですか?

誰もが持っている「自然上達」する力をフルに発揮するには
それを邪魔するセルフ2の存在を認識するのも大切なことなのです。




***Behind the Story***

ちなみに僕のセルフ2は、
間違いなくタイプ6=無謀でしょう。

こんな写真を見るだけで、ゾクゾクしてしまいます。



「ワイメアの大波を前にアドレナリンが耳からボタボタと垂れた」
という伝説のビッグウェーバー、グレッグ・ノールの言葉が大好き!
水平線が見えなくなるセットも好き、ボトムにある岩も好き!
と、かなり強烈なタイプ6です。

だからサーフィンが上手くならないのかも…。





Mame Masuda said

2009-03-25 11:08:56 | 日記
今日は雨も降り、波もないので
思い出深い言葉を紹介する「~said」シリーズにしましょう。

今回は僕がサーフィンを始めたころの
憧れのサーファー、マメ増田さんの言葉です。

あれは僕が中学生のころのだから、約30年前のこと。
確か6月だったと記憶しています。
全日本の鎌倉支部の予選があり、
七里ガ浜の海岸でヒートを待っていると
マメさんがボードを抱えてやってきました。

彼は千葉県の鴨川出身でしたが、
ドロップアウト・サーフボードのライダーだったため
湘南に移住して活躍していました。

彼の流れるような、大きなラインを描くサーフィンは
僕はレギュラー、マメさんはグーフィという
スタンスの違はあれど憧れのサーファーでした。

僕の実家が七里ガ浜の住宅街にあった
ドロップアウトのすぐ裏だったため
ハナタレ小学生のころからサーフショップに
チョロチョロと出入りをしていたので
「小梅」(苗字が梅澤なので)というあだ名で呼ばれて
かわいがられて(イジられて?)いました。

とはいえ相手は憧れのプロサーファー。
緊張しつつヒート前にどんなアドバイスをしてくれるかと
楽しみに彼が声をかけてくれるのを待っていました。
すると僕の姿を見付けると近寄ってきて、
マメさんは言いました。

「オマエなにしてんだおぉ」(マメさん)

「支部予選のヒート待ちです」(僕)

「小梅、支部予選に出なきゃ代表に
選ばれないんじゃ、ダメだっぺよぉ。
俺なんか予選の日が鴨川の祭だったから
神輿を担いで大会に出なかったけど、
ちゃんと代表に選ばれたよぉ。
顔パス! 予選なんて顔パスだべぇ、普通」(マメさん)

それを聞いて、一気に気合が抜けてしまいました。
マメさんの言葉でリラックスして勝てればよかったんですが、
結果はそのヒートで惨敗。
もちろん原因はマメさんではなく、僕の実力ですが…。

今から考えれば、それはマメさん得意の
人をかついだようなジョーク。
それに「フリーサーフィンでも実力を出して
皆が認める存在じゃなきゃだめだ!」という
彼なりのメッセージだったのかもしれません。

そんなことを考えながら本棚にある
昔のサーフィン雑誌をめくっていると
1987年のサーフィンワールド誌の12月号に
マメさんのサーフィンを発見!








この深いボトムターンと絶妙な位置でのトリミング、
今見ても惚れぼれしてしまいます。

でも確かマメさんはフリーサーフィンの評価は高かったけど
コンテストの成績はイマイチだったような…。

もしかして「予選を出ないようじゃ~」のスピリッツが
災いしていたのかも?


***Behind the story***

それから20年後、雑誌の編集者になって
あのロングボード界のカリスマ、
ジョエル・チューダーにインタビューした時のこと。
「日本人で好きなサーファー」を挙げてもらうと
その中に"Mame Masuda"の名前が入っていました。

マメさんがロングボードでノースショアの波を
ドロップしている姿に感動したのだとか。
もしかしてジョエル・チューダーがパイプラインを
ロングボードで乗るようになったのは
マメさんのライディングがキッカケだったのかもしれません。

やっぱりマメさんは凄いサーファーなのだと改めて感動しました。



シングルとトライ

2009-03-24 10:42:46 | 日記
ここ数回、フィン・システムについて書かましたが、
改めて読み返すと、いわゆる「ショートボーダー」にとっては
ちょっと関係がない内容だった気がして反省しています。
きっとショートボーダーは「ボックスフィン」が付いている
サーフボードなど持っていないのでしょう。
今度、FCSのフィンについての取材をするので
それまでちょっと待っていてください。

さて、今回もちょっと一般的ではない内容なのですが、
シングル・フィンのサーフボードをトライ・フィンに変えてみました。





湘南のベテラン・シェイパーの阿部さんにお願いして
以前に削ってもらったシングル・フィンのボードを
トライ・フィンに変更したのです。
面倒な作業を快く引き受けてくださった阿部さん、
ありがとうございました!

さて、僕は10年前にカリフォルニアで
「生ジョエル・チューダー」のサーフィンを見てから
すっかりシングル・フィンのマニアになりました。
彼のスムーズなラインはトライ・フィンのボードではできない
シングル・フィンならではのサーフィンだと思ったからです。

それから一本、また一本とシングル・フィンのボードが増え続け
今では6本のフィンが一つだけ付いたボードが手元にあります。
ジョエルはもちろん、トム・カレン、ロブ・マチャド、マロイ兄弟など
僕のアイドルたちもシングル・フィンでスタイリッシュなサーフィンを
さまざまなDVDで披露してくれています。

しかし、シェイパーのシングル・フィンに対する認識はかなり異なります。
特にディック・ブルーワー、トム・パリッシュといった
いわゆる60年代にリアル・タイムでシングル・フィンを削っていた
巨匠たちの意見は、とても印象に残りました。

ハワイのカウアイ島に住むディック・ブルーワーに
友人を通してシングル・フィンのピンテールを削ってほしいと頼むと
即座に「NO」という答えが返ってきました。
理由は「無駄だ」とのこと。
ディック・ブルーワーは電話先でこう言ったそうです。
「私たちシェイパーは、命を削っていいサーフボード、
いわゆる「トライ・フィン」を開発したんだ。
進化したものをどうして退化させる必要があるんだい?」
それでも、どうしてもブルーワーのレトロなミニガンが欲しかったので
3ヶ月間説得を続け、やっとシングル・フィンを削ってもらいました。
友人曰く、ブルーワーの機嫌は悪かったそうです。

マウイ島のトム・トムパリッシュと
シングル・フィンについて話した時も
ブルーワーと同じようなやり取りがありました。
トムは70年代前半にライトニング・ボルトのヘッドシェイパーを務め
彼の削った稲妻のディケールが入ったシングル・フィンのボードは、
いわゆる「パイプラインの代名詞」のような存在でした。
そんな彼だからこそシングル・フィンのサーフボードについて
肯定的な意見を持っていると思ったのですが、まったく逆でした。
シングル・フィンのボードのいい点を尋ねてみると
少し考えてトムは言いました。

「まったくないね」

こちらは返す言葉もありません。
彼曰く、シングル・フィンでできることは
必ずトライ・フィンでもできる。
さらにサーファーが「スムーズ」と感じるのは
波から得たパワーをロスしているだけ、とのことでした。

僕が今回、シングル・フィンをトライ・フィンに変えたのは
彼らの意見をそのまま真に受けたワケではありませんが、
少なからず影響があったことは確かです。
それに同じサイズのシングル・フィンのボードを所有していて
使い分けができなかったこともあります。
どちらにしてもフィン・システムを比較する
いい実験になったことは確かです。

昨日、セットで頭程度のポイント・ブレイクで
トライ・フィンに変えたボードを試してみました。

違いはパドルをしただけで体感できました。
テールがロックされたような安定感があり、
パドルのスピードも増したような気がしました。

さらにテイク・オフから波の「ハイ・ライン」
いわゆるフェイスの高い位置をキープできるのは、
シングル・フィンの時との大きな違いでした。
通常、シングル・フィンのボードはテイク・オフをした後、
完全に波のボトムに降りてからでないとターンができません。
しかし、トライ・フィンに変えたボードでは、
状況に応じてトップやボトムに降りる前に
進行方向を変えるターンが可能です。
さらにポジションが奥過ぎてスープに捕まった際、
シングル・フィンのボードではサイド・スリップが起こり
ワイプアウトしてしまうことが多かったのですが、
(ボードのテイル幅が狭いピンテールなのも原因)
トライ・フィンはスープの中でも確実に波のパワーを捕えて
それを推進力に変えてくれます。
結果としてスープから脱出できるのです。

こういった様々な変化をクルマの性能に置き換えて表現すると

「パワステが付いていない100キロしかスピードが
出なかったクルマが、パワステが付いてハンドルが軽くなり、
さらに130キロまででるようになった」

という感じでした。

こう言った感想を総合的に考えると
巨匠たちが言った言葉は真実だったような気がします。

ただし、トライ・フィンにしたことで
「ボードが走り過ぎてしまう」気がしました。

シングル・フィン特有の「ヌルッ」とした
波のパワーゾーンにへばり付くような滑り方はできません。
さらに下の写真のようにボードが先走りしないで、
ボトムでゆっくり波がホレてくるのを待っていられるのも
シングル・フィンだからこそできるようです。





これを「波のパワーを無駄にしている」と考えるか、
または「乗り味」と考えるかが、シェイパーと
サーファーの考え方の差なのではないでしょうか。

さらにカット・バックする際は、
後ろ脚がフロント・フィンの上にないと
レールが引っ掛かってしまい上手くターンできませんでした。
シングル・フィンの時はそれほどステップ・バックしなくても
ゆっくりとスムーズに旋回してくれていたような気がします。

僕の個人的な意見としては、
ポイントに人の少ないパーフェクトな波で
リラックスしたサーフィンをしたいならシングル・フィン。
混雑していてテイク・オフのポジション争いなどがあり、
ライディングのラインに人がいるような場合はトライ・フィン
といった選択がベストなのではないでしょうか…。

季節の変わり目には注意!

2009-03-23 18:20:05 | 日記
ヒザを痛めてしまいました。
特に思い当たる節はないのですが、
どうやら昨日のオンショアのサーフィンで
ヒザを捻ってしまったらしい。
ということでせっかくウネリが残って
風がオフショアに変わったというのに
青木さんとの撮影はキャンセル。
楽しみにしていた方々、ごめんなさい。
動画も撮ろうと思っていたのに。
代わりと言ってはなんですが、
昨年撮影して大好評の動画をどうぞ!
知り合いがいるかも?



歩くには問題ないのですが、
サーフィンするにはちょっと痛みがひどいので
地元のS接骨院に行ってきました。
ここの院長のK先生は、サーフィンをやっているので
いろいろ的確なアドバイスをくださるので
何かあるといつも相談に行きます。
ヒザの具合は大したことはないとの診断でしたが、
この季節、サーファーは特にヒザの怪我への
注意が必要とのアドバイスをいただきました。

理由は日差しが強くなってきて
サーフィンをしていて上体の動きが
よくなってくるにも関わらず
水温が低いので下半身、特にヒザはまだ冷えているのだとか。
するとヒザへのストレスが増えてしまい
じん帯を伸ばしてしまう怪我が多くなるそうです。

皆さん、気をつけましょう!

そして、先日アップしたコラムの中で
「体幹サーフィン」について書いたのですが、
先生からさらにアドバイスをいただきました。

体幹サーフィンは、肩甲骨を動かすことで骨盤の動きを促進し、
さらに胴体に「軸」を作ることでバランスもよくなる
というセオリーですが、肩甲骨を動かすことは
多くのサーファーが抱える腰痛対策としてもいいそうです。

よく腰痛の人は股関節近辺の筋肉が硬くなっている
と言われますが、股関節が硬くなる大きな原因として
肩甲骨の周りにある僧帽筋が
硬くなってしまうことが挙げられます。

サーファーはパドリングをすることによって
通常、一般の人より背中の筋肉が発達しているのですが、
大きくて強い僧帽筋が硬くなってしまうと
筋肉が小さくて弱い人より肩甲骨が動きにくくなってしまいます。
サーフィンの前や後のストレッチは、
どちらかというと足首や股関節などを
ついついメインに考えてしまいがちですが、
実は背中のストレッチが重要なのだそうです。

ストレッチやヨガなども有効だそうです。
来るべきTHE DAYに向けてボディケアを心がけましょう!



朝からのオンショア

2009-03-22 06:45:39 | 日記

今日は朝からオンショアが吹き続けています。
オンショアはサーファーにとって有り難くない風ですが、
風が吹くからこそ波が立つのです。
願わくば今日は一日中強いオンショアが吹き続けて
明日の朝には風がオフショアに変わってほしいものです。
そうしたら、こんな波でサーフィンできるかも?



Photo: Moriyasu Aoki

前線を引っ張った低気圧に期待です!


今日も満員御礼でした!

2009-03-21 12:56:28 | 日記
今日も青木カメラマンと鵠沼海岸に
サーフフォトセッションの撮影で行ってきました。
世の中は派遣切りとか倒産とか
不景気な話題ばかりですが、
海はどのポイントもサーファーで大賑わい!
昨日通過した低気圧からのウネリが残り
青空の下、たくさんの人達が波乗りを楽しんでいました。



サーフィンは不況に強いのでしょうか?
ゴルフのようにお金がかかるわけではないですから。
今日、鵠沼でサーフィンをされた方もされてない方も
是非、フォトセッションをチェックしてみてください!

ログインID、パスワード共に kugenuma032109 です。


20年ぶりの再会

2009-03-21 06:20:05 | 日記
正直いって驚きました。

先週末に鵠沼海岸の河口で
サーフフォトセッションの撮影をした。
そして、ある方からオーダーをいただいたメールが届いたのですが、
彼は何と20年前にカリフォルニアで一緒に住んでいたルームメイト!
ずっと連絡先が分からずにご無沙汰していたのですが、
まさかフォトセッションの写真で再会できるとは!!

ショートボードしか乗ったことがなかった当時、
エンシニータスでロングボーダーが波を乗る姿を見て
「あれ、面白そうだね!」と二人で盛り上がって
ロングを始めたのもあのころでした。

懐かしい!

皆さん、KEEP SURFING です!

ところでサーフフォトセッションで活躍していただいている
青木盛安さんが国内外で撮影した素晴らしい写真が
今後、当サイトで購入できる予定です。
お楽しみに!



Phto:Moriyasu Aoki

試行錯誤が水の泡

2009-03-20 06:51:10 | 日記
先週、お気に入りのフィンを壊してしまいました。

オフィスの近くにオンショアが吹くといいポイントがあり、
調子に乗ってインサイドに突っ込んだ末のこの結果。
これはちょっと修理は不可能でしょう。
ボックスが壊れなかったのが不幸中の幸いでした。






前にもこのコラムで書いたように、
フィンボックスにメモリを付けて
微妙にアジャストを重ねてきて
やっと調子が良くなってきた矢先だったので
かなりショックです。
しょうがないのでフィンを変えることにしたのですが、
同じサイズのフィンが手元になかったので、
他のボードに付けていたボンガ・パーキンス・モデルを装着し、
昨日、試しにサーフィンをしてみました。






誤解のないように先に言っておきますが、
ボンガ・パーキンス・モデルはすごくいいフィンです。
他のボードに装着している時は、最高です。
大きい波でも、小さい波でも調子がいい点は
ボンガのサーフィン・スタイルに似ている気がします。
ただし、やはりボードに合ったフィンを選ぶのはとても難しいこと。
フィンの高さが1インチ違っただけで
サーフボードは曲がってくれませんでした。
身体はカットバックしているのにボードは直進!
これでフィン・セッティングのやり直しです。
同じ高さのフィンを手に入れたとしても
ベースの幅、アーク(傾斜)そしてフォイルと
さまざまな要素が微妙に異なってくるはず。

まぁ、僕はプロサーファーではないのだから、
すぐに「結果」を出す必要なんてありません。

ゆっくり時間をかけてフィン・セッティングを楽しむつもりです。

余談ですが、フィンは持ってきたけれど
いざ海に入るときに「ネジとプレートがない!」
という経験がありませんか?

そんなことが起きないための、ちょっとした知恵がコレです!

フィンを外した後、ネジとプレートをボックスから出して、
フィンに付けて保管しておく人もいますが、
違うフィンを持ってきたときに「ボルトがない!」という事態になります。

とはいってもボックスにネジとプレートを入れたままにすると
カタカタと動いて、場合によっては外れて紛失してしまいます。

そこでフィンをボックスから外した後は、
ネジを右に回して、ちょっと硬くなるまでネジ込んでしまいます。





すると御覧の通り、ネジとプレートはボードに固定され
外れることはありません。





これは「フィンマン」ことアクション・グラスワークの
大貫くんが工場でやっているのを見て真似しました。
工場にはリペアするボードが数えきれないほどあり、
基本的に修理をする前にはフィンを外さなければなりません。
そんなときにネジとプレートをなくさないための
一番簡単で効率のいい方法がコレなのでしょう。

ちょっとしたことですが、とても便利!
誰にでもすぐにできる裏ワザです。




体幹サーフィンの勧め

2009-03-19 15:29:30 | 日記
以前、「インナーサーフィン」(仮題)という本を
執筆する予定とこのコラムに書きました。

「失敗したら恥ずかしい」
「どうせ私は運動神経が悪い」
「この前はできたのに」

そんなネガティブな精神状態から脱却して
幼児が歩き方を楽しみながら習得するように
人間がもともと持っている「自然上達の力」を
サーフィンにも活用しようというコンセプトです。

しかし、サーフィンを上達するためには
「精神面」がとても重要なことにはかわりないのですが、
初心者にとってみれば「体の使い方」も重要なはず。

そこで「インナーサーフィン」でメンタルを修正しつつ
なにかフィジカル面でサーフィン上達の
重要なヒントになるものがないか模索していました。

ネットや図書館で調べた結果、
サーフィン上達にとてもいい書籍と巡り合いました。
それは「体幹ランニング」 金哲彦著 講談社 です。
この本の中では「体幹=ボディコア」こそが、
究極の無駄のない走り方のカギだと解説しています。

ランニングとサーフィンの細かい動作は違いますが、
体幹=ボディコアが大切なのはまったく変わりがないと思います。

「手はどれぐらい広げたらいいんですか?」
「スタンスはどれぐらい広げたらいい? 
「膝はどれぐらい曲げたらいいんですか?」

そんな質問を初心者から受けることがあります。
でもそれは個人差もある上、状況によっても違ってきます。
それよりもっと大切なのは肩、胴、腰といった部分に
「軸」があるか、ないかの方が重要なのだと思います。

それこそが「体幹」=「ボディ・コア」なのです。

体幹を意識するためには、3つのキーワードがあります。

その1 丹田を意識する。
(丹田とは東洋医学のツボの一つで、へそ下4~5センチのところにある)

その2 肩甲骨を使う。

その3 骨盤を使う(少し前傾させる)。

以上の3点です。

これを細かく説明するのはかなりの時間がかかってしまいますが、
僕は特に「肩甲骨を使う」という部分に注目しました。
現代人はデスクワークやパソコンなどを使う仕事が多く
身体の前で手を使う時間が増えてきています。
すると肩甲骨まわりの筋肉(僧帽筋)を使うことがなくなり
筋肉が硬くなってしまいます。

もともと人間は四足歩行をしていたので
肩甲骨が動かないと、骨盤も動かない仕組みになっています。
歩くとき、走るときに自然と腕を振っているのはそのためです。

そこで下の雑誌に掲載されていた
プロサーファーの写真に注目してみてください。










みんな胸を張って、肩甲骨が背中で盛り上がるほど動かしています。
この肩甲骨の動きが、骨盤の動きを引き出し、
だからこそ骨盤を使ったヒネリで急激な体重移動(レールの切り替え)をし、
サーフボードを激しく動かすことが可能なのです。
さらに胴体の軸ができているから、バランスも崩れません。

その逆に初心者のライディングをよく観察してみると
バランスをとるために両手を開いているだけで、
猫背になって両肩幅が狭くなっている人が多いようです。
が、それでは肩甲骨を使うことはでないはずです。

さて、肩甲骨をうまく使うための簡単なエクササイズがあります。

両手を頭の上にあげて伸ばす

肘を曲げながら体の横に下ろしていく

肘が90度になったら止めて、
胸を張って肘をさらに後ろ側に引く

その時に左右の肩甲骨を背中の中心に寄せるような意識を持ってください。
これを5分間やるだけで、僧帽筋は驚くほど柔軟になります。

さらにこのエクササイズが終わった後に
鏡の前に立ってライディングのポーズをしてみてください。
そして、いつもの姿勢をとった後から、
胸を張って左右の肩甲骨を中心に寄せるように意識してみてください。

背中がピンと伸びて、「軸」が意識できるはずです。
いつものライディング・フォームとはガラリと変わり、
骨盤、股関節の動きもスムーズになりませんか?

ぜひ、イメージトレーニングに取り入れてください!








ポイントに向かうクルマの中で

2009-03-18 16:51:24 | 日記
海好きの方へいい音を発見しました。

数多くの素晴らしい音楽を日本に紹介してくれている
音楽プロダクション「サーフロック・インターナショナル」の
井上太一くんが、新しいCDを届けてくれました。





バンドの名前は「カレント・スウェル」
そしてCDのタイトルは「プロテクト・ユア・オウン」です。

サーフロックというと「メローな曲」というイメージですが、
この2004年に結成されたカナダ出身のバンドは、
かなりアップテンポ&ブルージーで僕好みの音です。
特に曲の合間に入るスライド・ギターがカッコいい。

ポイントへ向かう行きはカレント・スウェル、
帰りはジャック・ジョンソンって感じでしょうか?

是非、お勧めです。








二兎を追う者、二兎を得る!

2009-03-17 16:46:03 | 日記
毎朝、1時間の愛犬との山走りを始めてから約半年。
おかげさまで73キロあった体重が66キロになりました。
でもちょっと困ったことがあります。
それは今まで使っていたサーフボードの浮力が、
どうも気になり出したのです。
それはそうですよね、お米5キロの袋を持つ時は、
「よいしょ!」という感じで持ち上げますよね。
それを抱えてサーフィンしていたのと同じだから、
必要なボードの浮力が違ってくるのは当然のことです。

そこで今日は辻堂にある OZ SURFBOARDの高橋シェイパーの
工場を訪ねて、ボードについて相談してみました。





僕のリクエストはテイクオフが遅くないこと、
でもテイクオフした後は、最新のショートボードのように
シャープな動きができること。
ある意味この二つの要求は矛盾していることではありますが、
高橋さんからは「十分に可能ですよ」との答えが!
そして、ちょうど彼がシェイプ中のボードが
まさに僕の理想に限りなく近いデザインでした。





適度な幅と厚みを持たせることで早いテイクオフを可能にしつつ、
ボードの中間部分によりストレートなラインを取り入れることで
波のフェイスを滑走中に水をボトムで押すこともなく、
最大限のスピードが得られるとのこと。
(彼はこのストレートな部分を「エンジンルーム」と呼ぶ)
さらにストレートなラインで直進性を高めるかわりに
深いコンケーヴとウィングを後ろ足の位置に入れることで
回転性が上がってシャープなターンが可能になるらしい。
ちなみにこのボードのテイル部分は
シェイプの最終段階でフィッシュになるといいます。
それもまたカッコイイ!





このボードは7フィートらしいけど、
僕は多分6フィート4インチぐらいでちょうどいいかも…。
先日、友達の5フィート11インチのアルメリック
フライヤーに乗ってみたのだけれど
波待ちしたら水面が胸まできていました(笑)。
いくらシャープなターンができるボードが欲しいとはいえ
あれはちょっとオヤジサーファーには無理!
でもこのボードなら大丈夫かもしれない。

さらに高橋さんからの提案は、
このボードにツインスタビライザーの
フィンシステムを取り付けるのもいいとのこと。
つまりセンターフィンを小さくサイドフィンを大きくするのです。
それによってトライフィンよりさらに回転性は上がりつつ
ツインフィン特有の「ルーズな感じ」がないというのです。
もちろん僕なら絶対にフィンをグラスファイバーでボトムに固定した
オン・フィンにするでしょう。
やはりオン・フィンの「しなり」は、いいですからね。





余談ですが、フィンが「しなる」ことの重要性は
あの60年代後半に「ショートボード革命」を起こした張本人
天才「ジョージ・グリノウ」も以前のインタビューで
何度も何度も口にしていました。

彼曰く、

「君はヒレが硬い魚を見たことがあるかい? ないだろ?
魚は命をかけて早く泳ぐために進化してきたんだ。
だから魚のヒレには、究極のフィンデザインのヒントが隠されているんだ」

確かにその通り! さすがグリノウ先生。


う~ん、欲しい。 それも今すぐに!
カミさんからはいつも
「アナタの身体は一つしかないのに、
なんでそんなにサーフボードがいるの?」
と言われてしまうのですが…。


*** Behind the Story ***


昔、アメリカでは「ガレージシェイパー」と呼ばれ
友人たちに頼まれて自宅のガレージで
ボードを造るサーファーがいました。
しかし、今ではサーフボード造りも分業化が進み
各作業行程を別々の職人が担当するのが一般的です。
そんな状況の中、高橋さんは
一人ですべての作業をこなす数少ない職人の一人。
何しろフィンまで自分で造ってしまうのですから!
「効率」という面ではよくないのでしょうが、
一本のボードを自分が最後まで仕上げていくという
何にも代えがたい「充実感」があると言っていました。

それに、とにかく高橋さんは研究熱心!
シェイプルームに行くと必ずデザインについて話し込んでしまい
いつも仕事の邪魔をしてしまいます。

ど~もすみません!

高橋さんのサーフボードに興味がある方は
以下の電話番号が連絡先です。

もし彼に削ってもらうことになったら
今使っているボードを見てもらうことをお勧めします。
必ず納得のいくまでデザインの相談をしてくれるはずです。

そうすれば、きっと「マジックボード」に出会えるでしょう!

OZ SURFBOARD 0466-83-0744

電話番号はお間違いのないように!
(「imsurfer.comで見た」と伝えるのもお忘れなく!)


「ロースカ」の10周年パーティ開催!

2009-03-17 10:03:22 | 日記
先日、横浜市金沢区にあるレストラン&バー
「ロースカ」ことThe Road and the Skyのオーナー、
成瀬くんがオフィスを訪れてくれました。

The Road and the Skyはご機嫌なライブが特に人気で
パーティがあるとよく遊びに行かせてもらっています。
そのThe Road and the Skyが10周年を迎えるそうです!

おめでとうございます!

そして4月11日(土)、4月12日(日)の二日間、
アニバーサリー・パーティを八景島シーパラダイスで
開催するという情報をゲットしました。





参加ミュージシャンも豪華絢爛!
ケイソン、Spinna B-ill、P-すけ
とは新島でサーフィンをしたことがあるし、
以前インタビューしたLeyonaもサーフィンが大好き。
先輩サーファーのIzawa Band、ジョージ・カックルさんも参加!

さらに湘南のカリスマバンド、テストライダーズのギターリストは
我らがWater Photo Sessionで撮影を担当してくれている
青木盛安カメラマンなのです!





前売りチケットは「ロースカ」店頭、
またはローソンチケットで購入できるそうです。
さらに詳しい情報は以下のサイトで見れます。

www.theroadandthesky.com

待ちに待ったサーフシーズン到来と
ロースカの10周年記念を皆で祝いましょう!

Bradah and sistah, see you at the party!

オンボードカメラ

2009-03-16 10:15:07 | 日記
昨日行ったウォーターフォトセッション@鵠沼の撮影で
さらにたくさんの方が昨晩、このコラムを読んでくれたようです。
すでに写真を購入してくれた方もいます。
本当にありがとうございます!

コラムのバックナンバーも読んでくださっているようで
「少年と海」の水中動画はどうやって撮ってるの?
という質問がありましたのでお答します。
カメラはペンタックス社製のOPTIO W60という機種を使っています。
これは防水デジカメですが、動画も撮れる優れものです。
そしてコンパクト三脚をグラスファイバーで加工して
冷蔵庫などに付ける2キロまで耐える吸盤に固定。
それをサーフボードに取り付けています。




波に対する強度を出すためにクロスの上から
さらにフィンなどを固定するロービングを使用。

総費用は1200円程度!(カメラの金額は別です)

それでこんな画像が撮れるのです。



でもレンズがワイドではないために
ライディング中に体全体が写らないという問題もありますが、
もうすぐ広角レンズをカメラに取り付ける予定。

お楽しみに!