Because I'm a surfer

サーファーだもの、しょうがない…。
「最高でしょう!」そんな波乗り人間特有の超ポジティブ思考コラム

一本への感謝、そして笑顔

2009-03-09 14:46:40 | 日記
笑顔と海



昨日、imsurfer.comを運営するパートナー、
そして、彼の仲間二人と鵠沼へサーフィンに行きました。

集合はオフィスに朝の5時30分!
波のサイズはどうみても膝~腰程度のはず…。
先週はずっと風邪で寝込んでいたこともあり、
正直に言って、かなりテンションは下降気味でした。
3月とはいえ、まだまだ早朝は寒いですから。

それでも僕が「行こう!」と決心したのには
実は、ある理由がありました。

それは今、「インナー・サーフィン」(仮題)という本を
執筆しようと模索している最中なのです。

サーフィンを教えることは、とても難しいことです。
ライディング姿勢の「悪いところ」を1から10まで挙げて
解決方法を教えることは不可能に等しいとも思えてしまいます。

しかし、ヨチヨチ歩きを始めた赤ちゃんを思い出してください。
彼ら(彼女ら)は、「歩き方マニュアル」などを手にすることもなく
「キャッキャッ」とはしゃぎながら、
あっという間に「歩行」という最も難しい動きを
習得してしまうのです。

ホンダが最先端技術を投入して作られた歩くロボットは
莫大な開発予算が投入されたそうです。
しかし、人間という動物は、それをいとも簡単に、
よりスムーズに行える能力を秘めているのです。

では、なぜサーフィンを始めたばかりの人たちは
波に乗ることを「難しい」と感じてしまうのでしょう?
それはきっと「無邪気」な赤ちゃんと違って、
「賢い」大人たちは、以下のような思考や
感情を持ってしまっているからです。

「失敗すると笑われる」
「知らない人が見ている」
「今日は人が多すぎる」
「こんなグラグラのボードに立つなんて無理!」
「どうせ私は運動神経が悪い」
「友達にいいところを見せなきゃ!」
「この前はうまくいったのに…」
「今日は波が大きすぎる」

これらの心の中の「声」が、本来、誰もが持っている
「自然上達する力」を邪魔するのです。

でも、もう一度冷静に考えてみてください。

「失敗すると笑われる」
本当に誰かが笑う?

「知らない人が見ている」
みんな自分のサーフィンに夢中じゃない?

「今日は人が多すぎる」
波が小さくて人が少ない場所はない?

「こんなグラグラのボードに立つなんて無理!」
本当に無理?

「どうせ私は運動神経が悪いから」
誰に比べて悪いの? 比べる意味は?

「友達にいいところを見せなきゃ!」
見せて何か得する? 尊敬される?

「この前はうまくいったのに…」
この前と波はまったく同じ?

「今日は波が大きすぎる」
インサイドに小さい波はない?

そうやって心の中で囁いてくる「声」の正体が
実はあまり重要ではなく、かつ正しくもないと認識した途端、
心も体も力が抜け始めるのがわかるハズです。

すると本来持っている自然上達の力がフルに発揮され、
「サーフィンは難しい」という呪縛から放たれるのです。

そんな夢のようなサーフィン上達本のデータ収集ために
二人の「モルモット」は、存分に活躍してくれました。

そして、撮影中は気が付かなかったのですが、
オフィスに帰ってビデオを編集していて
とても大切なことを発見しました。

それは、彼女たちの無邪気な「笑顔」です。

天気が悪くたって、サイズが小さくたって
感謝の気持ち、そして笑顔があるからこそ
サーフィンは楽しくもなり、
また、上達するのではないのでしょうか。

そんなことに気付かせてくれたキュートなモルモットに
改めて感謝の気持ちを贈らせていただきます。

寒い中、本当にありがとう!