昨日はカメラマンの横山泰介さん、そしてimsurfer.comの敏腕ライター、
岸くんとパシフィコ横浜で開催されたボートショーへ行ってきました。
途中でプロロングボーダーの池田潤さんにも遭遇。
「ちょっと一枚だけ」と皆さんの記念撮影をさせてもらいました。
そして広い展示会場を歩きながら、3人ともまるで子供のように大興奮!
「これいいじゃん! 100万円って、安い!」
って泰ちゃん、買ってくれるんですかぁ?
さて、どうして突然、僕がボートショーへ行ったかと言うと
昨年、船舶の免許とジェットを操縦できる特殊免許を取得しました。
でも実はボートはいいけど、ジェットスキーって嫌いでした。
うるさいし、ガソリン臭い気がするし(実際はあまりによわないんですが)
ポイントの周りを「ブンブン」騒音をたてて走り回るのを見かけると
「うるせぇな、あっち行け!」なんて思ってました。
でもジェットスキー(本当はジェットスキーはカワサキの商品名だから
「水上バイク」と表記するべきなんだけど、しっくりこないのでこのコラムでは
「ジェットスキー」と書いてしまいます。あしからず)
に対する認識が変わったのは、故佐久間洋之介くんが遭難し、
彼を捜索したときの悲しい経験を経てからです。
一月の寒い中、大勢の仲間が遭難した彼を捜しに海へ潜りました。
そんな状況下でジェットは大いに役立っていたのです。
人数もわからないほど大勢の人が水中に潜っている中で
危険なプロペラが付いたエンジン付きボートを出すわけにはいきません。
いくつかのグループに分けて、数十分潜った後は
ジェットが迎えにきて次のグループと交代する。
これはジェットなしでは、とてもできないと痛感しました。
「虚栄心」ばかり張って人の近くを走り回れば、
ジェットは「迷惑」以外のなにものでもありません。
でもきちんとした認識を持って上手に使えば
「道具」は安全性、利便性、そして楽しみを倍増してくれます。
ジェットやボートを使っているから当サイトの
「Photo Session」ではこんな素晴らしい仲間の写真が撮れるのです。
またパドルでは行けないポイントにも最近は行く機会があります。
すると「海」というフィールドがどんどん広がっていく…。
さらに今年は、台風が来て大きな波が立つ日には、
ジェットを出して万一の事故に備えるつもりでいます。
このコラムを読んでいるサーファーの皆さんの中には、
ジェットやエンジン付きボートが嫌いな人も少なくないと思います。
でも「道具は使いよう」なのです。
***Behind the Story***
池田潤プロは僕が尊敬するサーファーの一人。
それに彼にはちょっと失礼な言い方かもしれないけれど
もっと評価されてもいい人物だと思います。
日本人は「~一筋」という人物を評価して
「マルチタレント」を酷評する傾向が強い気がします。
ロングボード、ショート、アウトリガーカヌー、ボディサーフィン、
スタンドアップパドル、それらのすべてを極めている彼。
実は日本を代表するウォーターマンだと思います。
それにある日、彼がくれた一言のアドバイスで
30年間苦手だったバックサイドが、好きなりました。
とにかく凄い人です。
今度、当サイトでサーフィンクリニックをする際は、
是非彼に協力をお願いするつもり。
潤さん、ヨロシクです!