Because I'm a surfer

サーファーだもの、しょうがない…。
「最高でしょう!」そんな波乗り人間特有の超ポジティブ思考コラム

体幹サーフィンの勧め

2009-03-19 15:29:30 | 日記
以前、「インナーサーフィン」(仮題)という本を
執筆する予定とこのコラムに書きました。

「失敗したら恥ずかしい」
「どうせ私は運動神経が悪い」
「この前はできたのに」

そんなネガティブな精神状態から脱却して
幼児が歩き方を楽しみながら習得するように
人間がもともと持っている「自然上達の力」を
サーフィンにも活用しようというコンセプトです。

しかし、サーフィンを上達するためには
「精神面」がとても重要なことにはかわりないのですが、
初心者にとってみれば「体の使い方」も重要なはず。

そこで「インナーサーフィン」でメンタルを修正しつつ
なにかフィジカル面でサーフィン上達の
重要なヒントになるものがないか模索していました。

ネットや図書館で調べた結果、
サーフィン上達にとてもいい書籍と巡り合いました。
それは「体幹ランニング」 金哲彦著 講談社 です。
この本の中では「体幹=ボディコア」こそが、
究極の無駄のない走り方のカギだと解説しています。

ランニングとサーフィンの細かい動作は違いますが、
体幹=ボディコアが大切なのはまったく変わりがないと思います。

「手はどれぐらい広げたらいいんですか?」
「スタンスはどれぐらい広げたらいい? 
「膝はどれぐらい曲げたらいいんですか?」

そんな質問を初心者から受けることがあります。
でもそれは個人差もある上、状況によっても違ってきます。
それよりもっと大切なのは肩、胴、腰といった部分に
「軸」があるか、ないかの方が重要なのだと思います。

それこそが「体幹」=「ボディ・コア」なのです。

体幹を意識するためには、3つのキーワードがあります。

その1 丹田を意識する。
(丹田とは東洋医学のツボの一つで、へそ下4~5センチのところにある)

その2 肩甲骨を使う。

その3 骨盤を使う(少し前傾させる)。

以上の3点です。

これを細かく説明するのはかなりの時間がかかってしまいますが、
僕は特に「肩甲骨を使う」という部分に注目しました。
現代人はデスクワークやパソコンなどを使う仕事が多く
身体の前で手を使う時間が増えてきています。
すると肩甲骨まわりの筋肉(僧帽筋)を使うことがなくなり
筋肉が硬くなってしまいます。

もともと人間は四足歩行をしていたので
肩甲骨が動かないと、骨盤も動かない仕組みになっています。
歩くとき、走るときに自然と腕を振っているのはそのためです。

そこで下の雑誌に掲載されていた
プロサーファーの写真に注目してみてください。










みんな胸を張って、肩甲骨が背中で盛り上がるほど動かしています。
この肩甲骨の動きが、骨盤の動きを引き出し、
だからこそ骨盤を使ったヒネリで急激な体重移動(レールの切り替え)をし、
サーフボードを激しく動かすことが可能なのです。
さらに胴体の軸ができているから、バランスも崩れません。

その逆に初心者のライディングをよく観察してみると
バランスをとるために両手を開いているだけで、
猫背になって両肩幅が狭くなっている人が多いようです。
が、それでは肩甲骨を使うことはでないはずです。

さて、肩甲骨をうまく使うための簡単なエクササイズがあります。

両手を頭の上にあげて伸ばす

肘を曲げながら体の横に下ろしていく

肘が90度になったら止めて、
胸を張って肘をさらに後ろ側に引く

その時に左右の肩甲骨を背中の中心に寄せるような意識を持ってください。
これを5分間やるだけで、僧帽筋は驚くほど柔軟になります。

さらにこのエクササイズが終わった後に
鏡の前に立ってライディングのポーズをしてみてください。
そして、いつもの姿勢をとった後から、
胸を張って左右の肩甲骨を中心に寄せるように意識してみてください。

背中がピンと伸びて、「軸」が意識できるはずです。
いつものライディング・フォームとはガラリと変わり、
骨盤、股関節の動きもスムーズになりませんか?

ぜひ、イメージトレーニングに取り入れてください!








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