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[MSN-00100] HYAKU-SHIKI「百式」 #2-2

2011-11-22 00:52:26 | MSN-00100 Hyaku-Shik

《創作の秋はプラモをつくろう!》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」

加工したパーツに下地塗装の工程と、パーツのちょっとした追加工作をご紹介します。
下地塗装の目的は、パーツの合わせ目消しをしたときや、バリやヒケ取りで発生した微細な加工キズを埋め、後の塗装で塗料の定着と発色を良くすることです。

下処理の段階で合わせ目を消した時に使用したパテは、パーツの樹脂色が異なる場合があります。
そのまま淡い色などを塗装すると、パテの色が透けて発色に影響します。
これを避ける為に下地塗料の色で一旦「色を揃える」というわけです。

<下地塗装 (サーフェイサー吹き)>
さて、今回は塗装下地に「ベースホワイト」という下地塗料を使用します。
仕上がりとしては、「キメの細かいサーフェイサー」といった感じです。
スプレー缶に入っているのですが、今回はこれをエアブラシに移して吹き付けます。

対象のパーツはこちら。



<スプレー缶塗料の移し替え>
前作QUBELEYの下地塗装をした時に感じたのですが、ガンプラには複雑な形状のパーツが多数あるので、スプレー缶だとすみずみまで塗料が届きにくく、下地塗料が厚くなってしまう事がありました。

そこで、今回はエアブラシによる下地塗装を行います。
移し替える方法はいくつかあるのですが、手っ取り早いのはエアブラシの塗料カップに吹き付ける方法です。
(見えやすいように、「グレー」タイプのサーフェイサーで行っています。)

移し替える前に、エアブラシに大きめの「塗料カップ」を装着して、スプレー缶の噴出口を塗料カップのヘリに当てます。


スプレー缶のボタンに入れる力を「じわじわと強めて」押して、塗料カップの中に集めます。

「スプレー缶のボタンを押す力加減(じわじわと)」と「塗料カップの1/3くらいで止める」こと、「塗料カップの淵に沿って吹き付ける」にさえ気をつければ、飛び散らずに塗料を集める事が出来ます。

今回は、下地塗装が必要なパーツは全て、エアブラシに移し替えた塗料で行いますが、複雑な形状のパーツだけこの方法で採取した下地塗料を使って、あとはスプレー缶で全体を吹くと効率的です。

<下地の吹き付けの手順>
下地塗料の準備が出来ました。
吹き付けの手順は次の通りです。

・全体に軽く吹き付ける
・吹ききれなかった入り組んだ所に先ほどより厚めに吹き付ける
・全体に均一に吹き付ける

まず全体に軽く吹き付けます。
エアブラシとパーツを離し気味にして、一カ所に吹き付き溜まってしまわないように気をつける事がポイントで、粉を吹いたみたいな状態にします。


つづいてパーツの角に吹き付けます。
パーツを動かさず、エアブラシの方を動かして吹き付けます。

あまり濃く吹き付け無いことがポイントです。

そして、全体に吹き付けます。
エアブラシ塗装は「一定方向に同じ早さ」で吹き付ける箇所を少しづつ、ずらして塗るのがコツです。
例えるなら、「写真をプリントアウトしているときの、用紙とプリンターヘッドの動き方」といった感じです。

平面は直線的に、曲面は曲線的に塗装する面に追従するように動かすとムラ無く仕上がります。
「ベースホワイト」は乾燥が早いので、別の角度を吹いている時には始めのころに吹いた部分が乾燥しかかっています。
なので、乾燥時間は取らずに吹き付けます。


入り組んだ部分にもムラなくキレイに吹き付ける事が出来ました。

こんな感じで他のパーツにも「ベースホワイト」を吹き付けました。



<追加工作>
製作方針では「ストレート組み=無改造」としていたのですが、組み立ての都合で「足首のパーツ」に追加工作が必要になりました。

上の写真左は「足首」のパーツです。
このパーツに『ここ。』とマークした部分には、右側の写真にある「油圧シリンダー」のようなパーツを挟み込む様になっていた。
ただ、「足首」パーツは合わせ目を消して、「油圧シリンダー」パーツとは別の色に塗装をしたかったので、後から「油圧シリンダー」パーツを組み込めるようにします。
追加工作といっても『切除』のマークをしてあるピンを切り取り、プラ棒を後から差込むことが出来るように加工するという簡単なものです。

ピンをニッパーでパッチンして、その跡の中心に「ピンバイス」で穴を開けます。


差込むプラ棒は、ピンの幅とほぼ同じ2mm幅です。これを先ほどの穴に差込んで、とりあえず長めに切って完了です。



下地塗装と追加工作が完了しました。
大きなトラブルもなくスムーズに作業が進みました。

次回からはいよいよ塗装工程をご紹介します。
お楽しみに。

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