《完成したらどこに飾ろうかと悩むことはありませんか?》
作品のテーマ:『気品ある超光速宇宙船』
製 作 方 針:『丁寧な工作と塗装』
テーマと製作方針が決まりましたので、いよいよ製作開始です!
今回は「パーツの切り離し」の工程をご紹介します。
まずはパーツの入っている袋をあけてパーツを眺めましょう。
樹脂は比較的柔らかいので、加工がし易そうです。
こちらは組み立て説明書です。
組み立てはシンプルで、そのぶん手間を掛けられそうです、完成への期待が高まります!
<パーツの切り離し>
さて、プラモデルの製作には大きく分けて3つの工程があります。
・切る/削る
・色を塗る
・接着する
これらをパーツや状況に応じて使い分けると「完成」となるわけです。
というわけでパーツを切り出す「切る/削る」ところから始めます。
私の場合は、ほとんどのパーツを先に離してから加工や一部組み立てを済ませ、まとめて塗装後に組み立てますので、必ずしも組み立て説明書の通りには進みません。
先にパーツを切り出すのは、塗装に「エアーブラシ」を使用しているからで、同じ色で塗装するパーツは出来るだけ一緒に塗装した方が効率的なためです。
(「エアブラシ」については後の記事でご紹介します)
先にパーツを切り出すと「紛失」と「どちらがどちらのパーツか分からなくなる」心配がありますが、これらはパーツの入っていた袋や、キットの箱に入れて無くさないように気をつけたり、完成したら見えなくなるところに、パーツ番号を書き込んだりすることで解決します。
また、作業のために十分なスペースを確保できれば、プラモデル製作をより楽しむ事ができます。
プラモデルは円柱の枠にパーツが着いた形で製品化されています。
この枠は「ランナー」は呼ばれています。
そして「ランナー」とパーツの間にあるくびれた部分が「ゲート」と呼ばれる部分です。
パーツを切り出すときは「ゲート」をニッパーで切る訳ですが、このときパーツギリギリの所を切るのではなく、パーツから少し離して切ります。
こうすると、「ゲート」の一部がパーツに残ってしまうのですが、残った「ゲート」はナイフで削ぎ落します。
なぜ、このような手間をかけるのかというと、ニッパーは刃を食い込ませて切る道具なので、パーツギリギリで切ってしまうと食い込む刃の力で樹脂が引っ張られて、パーツ側の樹脂がちぎれたようにえぐれてしまう事があります。(「ゲート」が大きく樹脂が固いほどこの傾向があるようで、ニッパーの切れ味も関係してきます。)
これを防ぐために、「ゲート」はある程度残してカットする訳です。
というわけで、ゲートのランナー側をニッパーでパッチン!
つづいて、ゲートの残りをナイフで削ぎ落とします。
ゲートを削ぎ落とす時は、パーツ側から刃を入れて、外側に向けて削ぎ切ります。
今回の材質「樹脂」は比較的柔らかい材質で、ナイフがスルスルと進みます。
ほかのパーツも同じようにゲート処理をします。
すこし手間はかかりますが、キレイに作るコツです。
切り出しが終了しました。
パーツ点数が多すぎないので、テンポよく進める事が出来ます。
今回の記事はここまでです。
次回はパーツの表面処理の工程をご紹介します。
おたのしみに!
☆今回の記事で登場した道具☆
・ニッパー
=パーツを切り離すのに使用する道具。
プラモデルをキレイに快適に作るためにとても重宝します。
切断する道具材質によって刃の厚みが異なります。
プラモデル製作には「プラモデル用」を用意すると作業し易くなります。
写真のニッパーは私が長年愛用している「タミヤ社製のニッパー」です。
・ナイフ
=カッターナイフに代表される道具。
ゲート処理やパーツの整形など「切る」作業にはとても便利な道具です。
刃先は交換できるので、切れ味が鈍ってきたり、刃先が欠けてしまったときは簡単に交換できます。
写真のナイフは「タミヤ社製のナイフ」です。ナイフの柄を短く切り落として、取り回しし易いようにしてあります。
☆ 今回の記事で登場した模型用語 ☆
・ランナー
=パーツのついている枠。
プラモデルは「たい焼き」の様にパーツの形が彫り込まれた金型に、溶けた樹脂を流し込む事で製造される。
このときにパーツ部分へ樹脂を行き渡らせるための通路の様なもの。
・ゲート
=ランナーとパーツの間にあるくびれた部分。
・エアブラシ
=圧縮した空気の力で、塗料を霧状にして塗布させる道具。筆塗装よりも均一な塗装効果が得られる。