《完成のイメージが膨らむと、早く組み立ててしまいたくなります。》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」
<工程を整理する>
HYAKU-SHIKIの製作方針とテーマが決まりましたので、今度は完成までの工程を整理します。
「説明書の通りに作れば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、工程を整理しておくのは「塗装」をするためなんです。
私の場合、塗装をしたり「ディティールアップ(今回はしない予定ですが…)」をしたりしながら製作するので、組み立て方法やパーツ組み付け確認のために説明書は利用しますが、そこに記載されている順番通りに製作する事はあまりありません。
当たり前の事のようですが、説明書には「組み立て方の説明」が書かれています。
ところが、塗装作業までを考慮して書かれた物ではないため、今回のように塗装をする場合、組み立て説明書の順番通りに作ると、「腕のパーツを作ったが、足のパーツを作っている時にさっき使った色をここでも塗る指示がある」というようなことが起こります。
「筆塗り」で塗装をするのなら、それでも良いのですが、「エアブラシ」を使用するとなると、塗装色が変わる度に「エアブラシ」に残った塗料を洗浄する必要があるので、「エアブラシ洗浄」の手間がそのつどかかってしまいます。
同じ色で塗装するパーツは「まとめて塗装」した方が、エアブラシ洗浄の手間も減って「エアブラシ洗浄」の為の溶剤とそれにかかる時間を節約出来ます。
なので、塗装工程を考慮した製作工程を考えておいた方効率的と言うわけです。
おおざっぱに工程を分けると次のようになります。
全てのパーツに下処理をして…
必要に応じて、一部組み立てをし…
まとめて塗装して…
最後に組み上げる
といったところですね。
これが、私がキットの箱を開けて最初に行う作業です。
完成図と実際のパーツを見比べて、塗装前に組み立てが必要な箇所に見当をつけておきます。
はやる気持ちをおさえてパーツと組み立て説明書とにらめっこ… 私にとってはこれも楽しい作業です。
<工程を考える>
というわけで、前述をふまえると工程は次のようになります。
・パーツカット:一部を除く、全てのパーツを切り離す
・パーツの整形:切り離したパーツの切り口を整え、「ヒケ」を処理する
・合わせ目処理:塗装前に組み立てが必要なパーツを組み立てて合わせ目をパテなどで埋めて消す
・下地塗装 :塗料の定着を良くする
・本塗装 :イメージする色に塗装する
・組み立て :塗装したパーツを組み立てる
塗装工程を含めて製作するので、組み立て説明書の指示とは別に工程をあらかじめ決めました。
多くの模型ではの次のような手順で製作する事が出来ます。
とはいえ、キットによっては合わせ目を消して、パーツごとに塗装しながら組み立てる場合や、組み立ててから塗装する場合もあります。
HYAKU-SHIKIの場合も、組み立ててから塗装をする必要があるパーツがあるようです。
組み立て説明書とパーツと完成写真を見比べて、合わせ目を消す必要がありそうな箇所は現段階では次の通りでした。
・膝の関節部分
・脛の部分
・足首の部分
(ひょっとしたら、脛と足首の部分は合わせ目の処理をしないかもしれません…)
<製作工程>
前述のように工程が決まりました。
今回もQUBELEYのときと同じような工程ですね。
製作記事では次のような流れで制作風景をご紹介します。
#0.製作方針とテーマを決める(前回と今回の記事)
#1.パーツの下処理と整形
#2.合わせ目消しと塗装準備
#3.塗装
#4.組立
#5.完成
次回の記事ではいよいよ製作に入ります。
お楽しみに…