Imaginary Dock

"作ることを伝える"をテーマに
プラモデル製作を紹介しています
動画もあわせてごらんくださいませ

Dockからのおしらせ

2011-06-23 00:11:42 | おしらせ
いつも閲覧してくださってありがとうございます。

このたび、 ~ごあいさつ と Dockのあるきかた~ のうち「Dockのあるきかた」を訂正、追記しました。

「製作記は#0-0からスタートします」としていましたが、#0-0の記事はありません。。。
正しくは「製作記は#0-1からスタートします」です。

#0-0の記事を探してしまった方へ
混乱させてしまって申し訳ありません。

それと、製作記を始めから順に見る方法を追記しました。

まだまだ拙い文章ですが、出来るだけ細かく、分かり易く製作風景をご紹介したいと思いますので
これからもどうぞ、よろしくおねがいします。

Dockからのおしらせでした。
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[AMX-004] QUBELEY #3-3

2011-06-19 11:31:02 | AMX-004 Qubeley 製作記
《完成が待ち遠しいです》

前回の記事では外部装甲と内部構造の一部を塗装しました。
外部装甲へのパールコートは天候と相談しながら進めたいと思いますので、その間に内部構造に「こだわりのマスキング」をふんだんに施して、リアリティーを求めようと思います。

今回は、内部構造(フレーム)部分の塗装の第1弾をご紹介します。


<内部構造(フレーム)>
QUBELEY制作上のテーマである「F-1」のような美しさを表現する為に、外部装甲から見え隠れする内部構造(フレーム)部分を「よりメカっぽく」なるような塗装表現をします。内部構造のパーツに「F-1」のエンジンやシャシーの様な質感を与えたいと思います。

完成するとほとんど見えなくなりますが、チラっと見える部分もありますので、きっちりこだわって楽しんで作業したいところです。
内部構造のパーツにはたくさんの「モールド」があって、ここを塗り分けると「メカっぽさ」が演出出来そうです。
パーツをよーく眺めて、「ここは、こんなこういう材質でできているのかも」などと想像を膨らませて、塗り分け方の考えを巡らせます。
思案の結果、ここでは3~4色で塗り分けることにしました。
使用する塗料は次の通りです。

※写真左から
○ニュートラルグレー/GSIクレオス
○タイヤブラック/GSIクレオス
○エンジングレーFS16081/GSIクレオス
○セミグロスブラック/GSIクレオス

<塗装する>
さっそく始めましょう!
内部構造パーツを塗装します。
まずは「セミグロスブラック=半ツヤの黒」を塗ります。
塗装の基本は「明るい色から塗る事」ですが、私の場合はそれに加えて「ツヤあり」→「半ツヤ」→「ツヤ消し」の順に塗装を行っています。
これはなぜかというと、これから吹付ける塗料はつや消しの色ですので、乾燥後は表面がザラザラになります。
表面の質感の違いは素材の違いを表現するポイントとなります。
この「セミグロスブラック」は乾燥すると落ち着いたツヤと滑らな表面が特徴とも言えますが、ザラザラの表面に塗装してしまうと、塗装面もザラザラになってしまうので、「別パーツで出来ている感じ」を出したい為に先に塗装します。

また、今回使用する「ツヤ消しのグレー系」塗料は隠蔽力が強い色なので「半ツヤの黒(セミグロスブラック)」から塗ってもしっかり発色してくれますので、先にこの色を塗ってマスキングを繰り返して塗り分ける事にしたのです。
黒くしたい部分に塗装をしました。



<肩の内部構造パーツ:ダクト部分のマスキング>
セミグロスブラックが乾燥したので、この部分にマスキングを行い、次の色を塗る準備をします。
次に塗る色は「シルバー」です。これを「ダクト部」に塗ります。

「ダクト部」は太いものと細い物があり、太い方のダクトはよく見ると8角形の筒が連なっている形をしていました。
細かく切った「マスキングテープ」を根気よく貼付けてマスキングを行う事にしました。
ここは丁寧に行ったぶんだけ完成度が上がるので、コツコツと作業します。

マスキングとは、前回の記事でも触れましたが、パーツの塗り分けを「エアブラシ」で行う際には欠かせない作業です。
使用するのは「マスキングテープ」と「マスキングゾル」、よく切れる「デザインナイフ」です。
複雑な箇所などは「マスキングゾル」を使用して、これ以降の色の境界部分を切り出しておきます。


塗り分ける境界に適当な大きさに切った「マスキングテープ」貼付けます。
細長い「マスキングテープ」を「ダクト」に沿って貼りつけたあと、小さく切った「マスキングテープ」」で角を埋めるように貼付けます。

マスキングが終了したら、シルバーの塗装に入ります。

<肩の内部構造パーツ:ダクトの金属表現>
ダクトの部分は金属表現で仕上げます。
このパーツには2種類のダクトがあります。
太いダクトは「チタンシルバー」に「クリアオレンジ」を少量混ぜたものを吹き付けます。
細いダクトは重ね吹きをしますので「スーパーファインシルバー」を塗装しておきます。

それぞれの距離が離れているので、とくにマスキングはせず吹付けました。

細いダクトの部分に「クリアレッド」を吹付けます。

透明感のある金属表現ができました。他にもこの方法で塗装する箇所がありますので、詳しくは後ほどご紹介します。
ダクト部分には「マスキングゾル」を塗布して次の色を塗装します。


<肩の内部構造パーツ:グレー系の塗装>
ダクト部分の塗装が乾燥したら、その上から「マスキングゾル」を塗っておきます。
「マスキングゾル」が乾燥したら「ニュートラグレー」を吹付けます。
下の写真左では「ニュートラグレー」を残す箇所にマスキングをしたもので、写真右は「タイヤブラック」を吹き付けたところです。


「タイヤブラック」乾燥したら、その色を残したい部分(下の写真左)をマスキングし、「エンジングレー」を吹き付けます。(下の写真右)


「エンジングレー」が半乾きくらいになってから、ここまでのマスキングを全て剥がします。
すると…

塗装色ごとの境界がしっかり出ました。
根気よくマスキングした甲斐がありました。
でもよく見ると、「マスキングゾル」が剥がれずにくっついてしまっている部分がありましたので、タッチアップが必要ですね。

ひとまず、肩パーツの塗装が終了しました。
このあと、推進バーナーを塗り分けて、「汚し塗装」を施し、半球状の箇所は「ガンメタ塗装」を施す予定です。
それは別パーツの塗装で実験してからにしたいと思います。


<重ね吹きによる金属の塗装表現>
原材料がスチロール樹脂のプラモデルに、金属っぽい質感を与えるには塗料を始めとして、金属箔にのりがついた物など、たくさんの素材が市販されていますが、ここでは塗装による金属表現をご紹介します。

手っ取り早いのは、#3-1の記事や前項でもご紹介した「メタリック塗料」を使用することです。

この「メタリック塗料」は金属の細かい粉が混ぜられており、吹付ける事によって手軽に金属色を表現する事が出来ます。
そのまま塗るだけではなく、他の色を混ぜたりすることで様々な金属表現が出来ます。
前述のダクト塗装では、「メタリック塗料」を混色して吹き付けたものと「吹き重ね」たもので金属表現をしています。

ここでは吹き重ねによる金属表現をご紹介します。
これは、「クリアカラー」の下地を透けさせる性質を利用した金属表現です。
金属色を塗装した上から「クリアカラー」を重ね吹き塗装することで得られます。

※写真左から
○スモークグレー/GSIクレオス
○クリアーレッド/GSIクレオス
○クリアーオレンジ/GSIクレオス
クリアカラーとは「透き通った色」とでも言うのでしょうか、塗装すると下地が透けて見える性質のある塗料です。
カーモデルの場合はテールランプや、スモークガラスの表現などに使用します。


<ガンメタ塗装>
吹き重ねによる金属表現を「ガンメタ塗装」を例にご紹介します。
「ガンメタ」とは黒い金属色を指します。そのものズバリの色も市販されているのですが、金属の粒が見え隠れしてしまいます。
ここでは「メタリック塗料」の上から他の色を吹き重ねる方法で透明感のある金属表現を目指します。

パーツに塗装する前に実験をしてみました。
シルバーを吹き付け、よく乾燥させた後「スモークグレー」を重ね吹きしました。
そして、「トップコート」を2種類吹き付けてみました。
「トップコート」とは透明の塗料で「ツヤあり」「半ツヤ」「ツヤ消し」の3種類があります。
「スモークグレー」は光沢塗料でしたので「ツヤあり」のトップコートは省略します。
右側が「ツヤ消し」真ん中が「半ツヤ」左がトップコートなしの「スモークグレー」です。

調色したものとはひと味違う金属表現です。

実験もうまくいったので、パーツへの塗装にかかります。
対象のパーツはこちら

手のパーツや「ダクト」などのパーツです。全体のアクセントにもなりますね。
実際のパーツに塗装を施します。

まず、下地となる「シルバー」を吹き付けよく乾燥させます。


乾燥したら「スモークグレー」根気よく何度も吹き重ねます。
回数が増えるほど色が濃くなりますので、色の明るさは吹き重ねの回数で調整します。
すると、うっすらと金属の質感を残した奇麗な「ガンメタ色」になります。



写真では非常に解りにくいのですが、金属をコーティングしたような透明感のある表現になりました。
ダクト類のパーツには後に他のパーツとのバランスを見て「トップコート」をします。

パーツに塗装が施される事で、スチロール樹脂のパーツが機械的な表情を持ち始めるようになりました。
マスキングがキマってイメージ通りに仕上がるとテンションがあがります。

まだまだ、塗り分けを待つパーツはたくさんあります。
というわけで、次回も内部構造の塗り分けをご紹介します。
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