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Imaginary Dock

"作ることを伝える"をテーマに
プラモデル製作を紹介しています
動画もあわせてごらんくださいませ

[MSN-00100] HYAKU-SHIKI「百式」 #3-4

2012-02-19 22:25:17 | MSN-00100 Hyaku-Shik

《塗装がきまるとやっぱり嬉しいです》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」


フレームをはじめとして、各パーツに基本塗装が完了しました。
今回はフレームパーツに「退色表現」をします。

<退色表現>
塗装が施された物体は、経年変化や使用環境によって色が褪せてゆきます。
プラモデルの場合でも完成後に、長期間放置しておくと色が褪せてしまう事があるのですが、ここでは塗装の段階ですでに「色あせた感じ」を表現する方法をご紹介します。

「退色表現」と言っても、「錆が浮くほど」や「何十年も放置されたような感じ」ではなく、どちらかというと「角と立体感を演出する」方向に近い表現をします。
今回は「さりげない使用感」がテーマですので、「なんとなく退色」させた色を塗って立体感を強調します。
前作の「まるで新車のようなQUBELEY」と対比させて展示したいので、HYAKU-SHIKIの場合は「製造されて間もないが、いくつもの戦闘をしている中で、退色やその他の付着物によって汚れている」というつもりで塗装します。


<フレームパーツへの塗装>
HYAKU-SHIKIは完成した後も内部フレームのパーツが見える所があり、その部分に始めに塗った色より明るい色を軽く吹き付けます。
対象のパーツはこちら。


「退色表現」に使用する塗料はフレームパーツを塗装した基本色にホワイトを足して少し明るい色を作ります。
今回はGSIクレオスの「グランプリホワイト」というアイボリーに近い色を適量まぜます。


実際のパーツに塗装する前に、フレームパーツと同じ色で塗装しておいたスプーンに試し吹きをします。
エアブラシの塗料が出てゆく量を絞って、わずかな量の塗料が出るように調整して塗装します。
マスキングテープを貼ってテープの端あたりを狙って吹き重ねます。


吹き付けるたびにマスキングテープの位置を変えて、吹き加減を調節しながら塗装すると、グラデーション模様が現れました。

テストは良好です、このグラデーションを「退色表現」として利用します。


エアブラシの塗料を吹き付ける量が決まったので、パーツにある平面に塗装を行います。
この時のポイントは「他のパーツが取り付けられる所の周辺」や「他のパーツで影になる所」そして「別の色で塗ってある所」は塗らないという事です。
要するに、塗るのは「完成後に外から見える部分だけ」という事です。
下の写真は脚のパーツです。広い平面があるように見えるのですが、スラスターが取り付けられる部分があるので、そこ以外の所に塗装をするという事になります。


続いて、簡単にマスキングをして、余計な所に塗料が飛んでしまわないようにしておきます。


2つ上の写真の「この辺」と「ここ」とした所に「なんとなく」吹き付けました。

写真左側が塗装前のパーツで右側が塗装後のパーツなのですが…
「なんとなく」過ぎて分かりませんね。。。

気にせず、その他のパーツにも同様に塗装しました。

こちらの方が分かりやすいですね。
この段階ではとってもさりげないのですが、このくらいに留めておきます。

「新品」という感じがなくなって、完成前から「使用感」が漂っています。
ちょっと物足りないと感じたので、完成時にすこしだけ「汚し塗装」をしたほうが良いかもしれません。

というわけで今回はここまで。
次回はメッキパーツの塗装工程をご紹介します。
HYAKU-SHIKIの特徴とも呼べるメッキパーツ、そのままでも奇麗なのですが、ひと手間かけてみたいと思います。
おたのしみに。
コメント (1)
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Dockからのおしらせ 4

2012-02-04 02:26:36 | おしらせ
いつも閲覧していただきありがとうございます!

先日になりますが、当Blog "Imaginary Dock" は開設1周年を迎える事が出来ました。
この1年間閲覧してくださったすべての皆さんにお礼を申し上げます。

ありがとうございます!

一つの節目を迎えて、ものづくりの楽しさをもっと多くの人に伝えたいという気持ちがさらに強くなっています。
これまでに身につけたテクニックをこれからもたくさんご紹介してゆきたいと思います。

この一年を振り返ってみると、YouTubeに動画を初めて公開した事や、何年かぶりに突き指をしたことなど、まだまだ作品は少ないですが、楽しい時間を過ごせたと思います。

まだまだ拙い文章ですが、これからもどうぞよろしくお願いしますね!

Nami Namiより、みなさんへ
コメント (4)
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