私が今いる職場に勤め出してからはや8年。
その間、ずっとそばで私を見守ってくれていた、ひと回り歳上の先輩Mさんが、明日この職場を去る。
Mさんは、穏やかで人当たりが柔らかく、仕事も出来て、注意すべき時はちゃんと注意し、でもユーモアもあり、そして私が一番過ぎなところは、私にだけ弱音を吐いてくれたところ。
ちょっと凹む出来事があると、それがまだ午前中でも、
「帰りたい…。」
と、私にだけ聞こえるように助けを求めてきてくれて、そのやりとりがおかしくていつも私は思わず笑ってしまうのだ。
また、何をしても悪い方向に進む日というのが我々の人生にはあって、そんな日を、「あかん日」と名付けるセンスも好きだ。
しかし、他人が落ち込んでる時にはさりげなく前向きな言葉で励ましてくれる。
今経験しといてよかったよ、とか。
絶対に、プラスになるような言葉のおみやげを持たせて帰してくれた。
Mさんがいなくなると知った日、寂しいと弱音を吐くと、Mさんもまた、今まで続けて来られたのも、Kさん(私)がいてくれたからなんよ、ありがとう、と言ってくれた。。私達、年齢は離れてるけど、親友みたいに通じ合えたよね。私はそう信じてる。
今日、先に仕事が上がる私がMさんに、
明日でお会い出来るのも最後ですね…としょんぼり声をかけると、
私も明日どう過ごせばいいのか…笑
という返事が帰って来たのがMさんらしかった。そしてMさんは最後に、
また明日!
と言って手を振ってくれた。
それを見ていた同僚が、帰り道、こんなことを言った。
また明日、っていい言葉やね…。
今まで当たり前に使っていた、また明日。
明日も会えるのが当たり前だと思っていたのに。
それって本当は、なんて幸せな言葉だったんだろう。。
明日からはもう使えない、Mさんとのまた明日。
明日の私達は、最後にどんな言葉を贈り合うのかな…。