高血圧騒ぎに続いて、女将のラーからとんでもない悪性の風邪を移されてしまった。
初めは軽い咳から始まり、くしゃみ、鼻水、頭痛、脱力感。
ひと通りの風邪の諸症状が現れると、咳の方がいよいよ激しくなり、全身が消耗し尽くすようなしんどさが続いた。
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昨日あたりから、なんとか動けるようになったものの、まだまだ50パーセントくらいの状態だろうか。
私の少年時代、亡くなった母は悪い事やしんどい事が続くと、それをきつい体育の教練などに例えた肥後弁で、
「鍛われますなあ(鍛えられますなあ)」
と、他人事のように呟やくことがあった。
子供の私にも、厳しい状況をちょっとばかし茶化しながら、なんとかうっちゃろうとする心意気のようなものが伝わってきたものだ。
ここ数日、番頭さんも思わず母親にならって「鍛われますなあ」と呟いております。
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