【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【戒厳令下のおめでたラッシュ】

2014年05月22日 | オムコイ便り

 いやあ、不謹慎ながら思わず笑ってしまった。

「タイ全土に戒厳令」という大仰なニュースを耳にしたからである。

 なにせここオムコイでは、早朝から何事もなく水曜市が開かれているのだし、町には軍人の姿などは皆無で、民族衣装を身にまとったカレン族やラフ族などがあふれているのである。

 緊張感のかけらもないいつもの風景が、思わず笑いを誘ったというわけだ。

     *

 わが宿では、連泊中のゲストが旅に持参しているという三味線を奏でている。

 前々日には、これまた旅支度のひとつという浴衣をまとって日曜礼拝に参加。

 前日は、ちょうどかち合った姪っ子の結婚式にも参列してくれたのだった。

 いやはや。

 いつもの光景、いつものゆったりとした時間。

 これで、なにが「戒厳令」やねん。

 それよりも恐ろしいのは、このところ続く怒濤の結婚式ラッシュである。

 まずは、来週甥っ子のジョーがついに結婚式をあげることになった。

 次に、ラーの友人スジャーの娘。

 そして、遠い親戚であるどこそこの息子。

 今日なんぞわれわれ夫婦は、来週結婚する甥っ子ジョーの親族への連絡のため、山上に覆いかぶさる雨雲を気にしつつ20キロほど離れた隣村までバイクで走る羽目になった。

 早朝からの黒豚つぶし、村人総出での料理手伝い、相手方の村の衆の迎え入れ接待、そして相手方の村での被接待、押し寄せるビアチャンや焼酎の献杯の嵐。

 冒頭写真のごとく、「皿洗いだって大変なんですう」と娘たちも愚痴るほどの重労働なのである。

 還暦プラス・ツーの番頭さん、ホンマに身が保つのかいな。

     *

 それにしても、タイという国は本当に色々とよくやってくれる。

 これでまた、タイ訪問を取り止める人がたくさん出るのだろうなあ。

 まあ、難しいことはよく分らんけれど、ゴチャゴチャしているのはバンコクだけらしいから、もう来てしまった人は北タイ、とりわけ平和なオムコイに来るのが最善の策というものだろう。

 滅多に見られないカレン族スタイルの結婚式にも立ち会えるのだからなあ。

 と、能天気ながらもさり気なく宣伝を忘れない番頭さんであった。

 さて、ゲストの紹介や姪っ子の結婚式については、おいおい書いてゆくことにしよう。

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2 コメント

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Unknown (ishi)
2014-05-24 00:59:02
ジョーに,心からの祝福を.
どうぞ宜しくお伝えください.
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死にそう! (クンター)
2014-05-24 11:58:26
ishiさん

 ありがとうございます。やっと、決まりました。今日は午後から新婦の村へ。月曜日に戻って、今度は村での結婚式です。死にそうです(笑)。
返信する

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