【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【パチンコ射的に夢中】

2016年08月05日 | オムコイ便り

 翌日の朝食は、蔓草とネーン(酸味のあるソーセージ)のカレンスープと春雨とタマゴと野菜の炒め物。

 後者はむろん、辛いのが苦手なカズシくん向けの料理である。

 朝食のあと、親子は村の入り口にあるコインランドリーへ洗濯に。

 1時間後、曇天の空の下、竹の物干し竿に色とりどりの洗濯物がずらりと並んだ。

     *

 カズシくんがはまったのは、番頭さんが勝手にオリンピックの新種目に指定した「パチンコ射的」競技である。

 このパチンコ、わが村では放牧の牛を統御するときに牛の尻を狙ったり、農作業の合間に見つけた食用の蛇や野ネズミなどを狙うときに使われる。

 わが家ではもっぱら、隣家から侵入してくる餌盗り鶏の撃退用に活躍する。

 まずは、3メートルほど先の地面に的用のペットボトルを置いて、腕慣らしから。

 なにせ、パチンコを使うのは初めてなのだそうだ。

 従って、ゴムを引くのも遠慮勝ちで、弾代わりの石ころは弓なりになってしまう。

 そこで番頭さんが見本を見せて、2撃目で命中。

 それに倣うカズシくんの弾も伸びを見せ始め、ついに命中した。

     *

 次に、少しだけ距離を伸ばしてこれも制覇。

 さらに、的を小さくして、これまた制覇。

 女将のラーと交互に腕を競ううちに、どんどん命中率が高くなってきた。

 最後には、10メートルほど離れた小枝にコーヒーの空き缶を突き刺して、これを的にする。

 この距離には大いに苦労したようだが、ついにこれも制覇。

 そこへパパの松月さんも加わって、鶏への餌やり体験なども交えながら、盛大なオムコイ・オリンピック射的競技大会と相成ったのだった。







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