【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【滝上に響く喉笛】

2016年08月18日 | オムコイ便り

 純子さんと誠さん、何をしているのかと思いきや。

 村外れにある増水の滝に見入っているのでありますな。





 おっと、向こうの滝壺上流の大岩の上に、バイクを出してくれた藤間さんの姿も。



 そして、この滝の姿は雨季のこの時期にしか見られない貴重な景観なのであるのである。









 番頭さんも一緒に見入っていると、風に乗って玄妙な音楽のようなものが聞こえてくる。

 あれれ、空耳かな。

 いや、でも確かに、風琴のような、かそけき弦楽器の音のような。

 ああ、そうかあ。

 この時期に滝を眺めにやって来てくれたゲストのために、滝のピー(精霊)さまが歓迎の歌をうたっているんだあ。

 そう思ってはみたものの、風向きが変わってみると、その音楽はどうも誠さんの方から聞こえてくる。

 うひゃあ、ピー様が誠さんに取り憑いたのかなあ。

      *

 そこで、怖々近寄って「何か音楽のようなものが聞こえませんでしたか?」

 声をかけてみると、「ああ、喉笛ですよ」と誠さん。

 定かではないが、インディアンの歌とかヨーデルの類で、喉に溜めた空気を舌で調節しながら押し出して妙なる音楽を奏でる手法であるらしい。

 それにしても、この景観の中で耳にした喉笛は、番頭さんにとってはやはり、滝のピー様の歓迎の歌に思えてならなかったのだった。



☆今日も、応援クリックをよろしく!
タイ・ブログランキング
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【不思議な縁で二人旅】 | トップ | 【水牛もウエルカム!】 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オムコイ便り」カテゴリの最新記事