誠さんが、チェンマイ行きのバスに乗ったあとで。
純子さんと祐子さんを、古い竹橋に案内するという話がまとまった。
それを耳にした藤間さんが、「竹橋ってどこにあるんですか?」と訊いてきた。
彼は5度目の滞在だから、当然、竹橋は何度か渡っている。
今年の元日には、その橋のすぐ下で30頭に近い水牛が水浴びをしているシーンにも遭遇した。
「竹橋は、あれ一つしかありませんよ」
「ああ、世界遺産のことですね!」
「そうです、そうです」
正確に言えば「勝手に世界遺産候補」なのだが、それで話が通じるのだから、わが竹橋も有名になったもんである。
*
中央部のねじれはますますひどくなっているが、前にも書いたように問題の箇所に広い板が敷かれて、ずいぶんと渡りやすくなった。
純子さんも祐子さんも無事に渡り終えて、川添いの棚田の畦道へ。
小さなカエル、タニシ、普通の赤とんぼ、羽の赤いオムコイ赤とんぼ(?)、その他のトンボと、棚田で暮らす主人公たちが次々と姿を見せてくれる。
二人とも、畦道を歩くのは始めてだそうで、そのたびに嘆声があがる。
そういえば、この二人、同い年だったんだよなあ。
畦道沿いのところどころに、田植えのときに余った苗が放置されている。
うわ、もったいない。
*
途中で、棚田に囲まれた作業小屋でひと休み。
とりわけ純子さん、この素朴な作業小屋がことのほか気に入ったようだ。
「いいなあ、いいなあ。竹橋と作業小屋、すっかり気に入りました。あとでまた、ひとりで散歩に来ようかなあ」
そういえば以前、チェンマイからやってきたオジさんゲスト4人組も、「ここに文庫本とビールを持って来て、一日中ゆっくりしたら最高だろうなあ」なんて言っていたっけ。
そうだ、ついでだから、この作業小屋も「勝手に世界遺産候補」に指定しようかなあ。
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ときに純子さんはいつでも笑顔ですね。美しい笑顔は世界中に通用するパスポートですので、羨ましいです。
では、正式に認定ということで(笑)