【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【心のこもった日本語】

2009年08月19日 | オムコイ便り
 17日の夜から、ネットがつながらなくなった。

 “ページが開けない。サーバーが混み合っているので、しばらく待ってからやり直してほしい”旨のメッセージが表示されるが、何度やっても同じである。

 18日の朝も、また同じことの繰り返しだ。

 いい加減ぶち切れそうになったところで、AIS(携帯電話会社)からの大量のメッセージに気がついた。

 受信時間を見ると、接続に失敗するたびに送信されているらしい。

 だが、哀しいことに私はタイ語が読めない。

 頼りのラーは外出して、何時に戻ってくるか分からない。

 何か、通信事故でも起きたのだろうか?

       *

「えーとね、通信用のカードにお金が入っていないから補充してくれって」

「え?おかしいなあ。これは6ヶ月間無料サービスのはずだぞ。それに、ウエルカムメールは英語だったのに、今回はなんで英語じゃないんだ?」

 さっそく、無線モデムを買ったAISブース(エアポートプラザ)に電話を入れる。

「1ヶ月半前にAIS SUPER 3Gを買ったんだけど・・・」

「ああ、3Gはオムコイはカバーしていませんよ」

 はあ?

 タイ国内ならどこでも通じますって売り込んだのは、どこのどいつだ?

「いや、オムコイでも使えるんだけど、そうじゃなくて尋ねたいのは6ヶ月間無料サービスのことなんだ」

「ああ、機能ではなくサービスや料金のことでしたら、コールセンターの方にお願いします」

        *

 センターにかけ直すと、日本語や韓国語も使えるという音声案内があった。

 たどたどしい日本語だが、さっきみたいなひどい英語よりはマシである。

 それに、一生懸命の敬語はやはり気持ちがいい。

「お客様のお使いのサービスは、毎月500MBずつ6ヶ月間無料で使えるというもので、お客様は今月すでに500MBを使い切ってしまったので、このサービスを続けて利用するには一時的にお金を補充していただく必要があります」

「なるほど、そういうことですか。で、オムコイでも補充できますか?」

「しばらくお待ちください。・・・えーと、近くにセブンイレブンはありますか?」

「ありません。ホットまで行けばありますけど」

「ホットですか・・・すみません、しばらくお待ちください。えーと、ああ、そうですね、インターネット用のテンポラリーパッケージはセブンでは買えませんね。チェンマイのカルフールは行けますか?」

「・・・行けるけど、とっても遠いです」

「・・・遠いですか。でも、カルフールのテレビ室でなら買えますよ」

「テレビ室?」

「いいえ、テレビースです」

「テレビース?もしかして、テレブース?」

「そうです、そうです」

「ターぺー通りにあるAISのオフィスでは駄目ですか?そちらの方が便利なんだけど」

「ターぺー通り?ああ、ターぺー通りね。そうですか、しばらくお待ちください。・・・ああ、はい、大丈夫です。AISのオフィスでも、テンポラリーパッケージは買えますよ!」

 なんだか、本心から嬉しそうである。

「そうですか。どうも、ご親切にありがとう」

「いいえ、どういたしまして。失礼いたします。あ、待ってください。何か困ったらここに電話して、2を押して、4を押してください。いつでも、日本語で大丈夫ですから。では、失礼いたします」

 思わず名前を聞いて、デートでも申し込みたくなるような素敵な対応ぶりだった。

      *

 というわけで、今朝7時半にオムコイを出てチェンマイにやってきた。

 デートのためである。

 というのは真っ赤な嘘で、どっちみちイミグレーションに「90日間以上滞在届け」を出さなければならないのである。

 それにしても、やっぱりチェンマイは暑い。

 冷房のきいたAISオフィスは、まるでオムコイのように涼しかった。

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