雨季がずれ込んだせいで遅れに遅れていた稲刈りが、ようやく始まった。
農閑期には寝静まっていた村も、夜明けと共にざわざわと賑わい立つ。
近所や親戚から声がかかり、息子どもが鎌を手に飛び出してゆく。
例年だと一番大騒ぎするはずの女将は、バイク事故で負った手首の痛みがいまだに去らないため、いらいらした様子で留守番である。
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腰痛持ちの番頭さん、ここ数年田植えと稲刈りは敬遠している。
暇を見て稲刈りの様子を撮影しに行こうと思ったら、どうもカメラの具合がおかしい。
やむなく、ストックしておいた中から冒頭の一枚を選んだ。
この時は曇り空だったが、今日は白い雲の合間に青空が広がっている。
ちと暑いだろうが、みんな、頑張れよお。
番頭さんも、死滅しつつある脳細胞に鞭を振るって、かねてよりの難しい宿題に取り組むからなあ。
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