【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【野菜づくりの楽しみ】

2010年06月28日 | オムコイ便り

 家の裏庭で野菜づくりを始めたら、水やりが大変になってきた。

 雨季だから水やりはさほど要るまいと思っていたのであるが、昨日も書いたように雨がほとんど降らない。

 豚の世話を終えたあとに、長いホースを引っ張って転げ落ちるような斜面を登り降りするのは、なかなか厄介だ。

 もちろん、小松菜に似たパッカナーやズッキーニなどは家のすぐ裏の平地に種を蒔いたのであるが、町のバナナ園から引き抜いてきた唐辛子の苗は、ラーがすべて川に至る崖の上の傾斜地に植えてしまった。

 しかも、その植え方は根を埋める場所だけにざっと鍬を入れただけで、乱暴なこと、この上ない。

      *

「なんじゃ、この植え方は?それに、他にも場所があるのに、なんでわざわざこんな所に植えたんだ?」

「だって、ここは赤土だからよく育つんだよ」

 そういえば、バナナ園で苗を植えたときも、こんもりと盛り上がった赤土の傾斜を利用したことを思い出した。

 その結果は、あまりはかばかしくなかったし、唐辛子農家では収穫後の田んぼを耕し直して苗を植え付けている。

 従って、平地を日本式に丁寧に耕して畝を作り、そこへ整然と植えた方が結果はいいと思うのだけれど、すでに植えてしまったものは仕方がない。

 次に苗が手に入ったら、別の場所に日本式の植え付けをして、結果を比較検討してみることとしよう。

      *

 一方、店の裏庭に蒔いたオクラとキュウリは、すでに順調に双葉を伸ばしている。

 キュウリの種は、おそらく去年の残り。

 オクラの種は、去年成った実をビニール袋に入れて自然乾燥させた(実は、家の中に吊るして忘れていた)だけなのだが、いずれも見事に結果を出してくれた。

 この畑は、私以外は立ち入り禁止にしているので、ラーに荒らされる心配はない。

 心配した犬の被害も、なかった。

 蟻の巣の上に蒔いたキュウリだけは隣りの鶏に荒らされたしまったが、今のところ9割方は成功だ。

 もっとも、その近くに鉢から移植したアロエは入り込んだ牛に踏みつぶされてしまったけれど、一頭だけだったのが幸いした。

      *

 今朝は、びっしりと生え揃った双葉を間引きして、2本立ちにした。

 雨が少ないのは心配だが、このまま順調にいけば、今年もキュウリの丸かじりやオクラ料理が楽しめそうである。

 とりわけ、さっとゆがいたオクラを刻み、醤油を垂らしてすすり込む瞬間を想像すると、思わず生唾が湧いてくる。

 家の庭とは違って、ここなら近隣の親戚たちがおやつ代わりに実をちぎって生かじりすることもないだろう。

 これをやられると、本当にがっくりくるからなあ。

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