【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【国王誕生日記念ビレッジカップ】 

2014年12月10日 | オムコイ便り

 12月5日は、タイ国王の誕生日だった。

 これを祝しかつ記念して、わが村では近隣の村が参加してのワールドカップならぬ「ビレッジカップ争奪戦」が週末3日間にわたって行われた。

 本戦に備えて、わが息子もここ一ヶ月ほど夕方の練習に参加していたのだが、当日の朝になって「靴が破れてうまく走れない」と言い出した。

 これがマラソンならば、かつてはあの歴史的な「裸足のアベベ」の快挙もあったことだし、「裸足で挑め!」と言い抜けられたかもしれないのだが。

 なにせ、これは足を使った球蹴りゲームである。

 滑り止め付きのサッカーシューズで指でも踏まれたら事だし、キックやゴールにも支障が出そうだ。

 図体がでかく馬力だけには恵まれているわが息子は、一応ポイントゲッターの役割を期待されているらしい。

 緊縮財政に青息吐息の父ちゃん、すでにやせ細って骨まで露出した脛の髄から泣く泣く大枚400バーツを掘り出したのだった。

     *

 チームの顔ぶれを見ると、わが息子を筆頭にいつも村でぶらぶらしているぐうたら及び悪ガキ揃いである。

 これで大丈夫なのかと思いきや、やるときはやるのであるらしい。

 予選は全勝。

 準決勝も圧勝。

 息子も何度かゴールを決め、とうとう決勝まで残ってしまった。

 野暮用で私は応援に行けなかったのだが、残念ながら決勝では2-0で敗れたそうだ。

 写真は、その直後にラーが取ったチームの様子である。

 誰もが足をひきずったり、腰を押さえたり。

 満身創痍、疲労困憊の有り様。

 そうだよなあ、ほとんどの連中が酒は飲む、煙草は吸う。

 練習のあとは、いつも深夜まで宴会が続いていた様子だし。

     *

 それに較べると、優勝チームは近隣の村から選抜されたクリスチャン精鋭チーム。

 酒も煙草もやらず、目的意識も高い。

 これでわが村の仏教徒チームが優勝でもしたら、それこそ神様の罰が当たりそうだ。

 それにしても、3日間ぶっ続けの競技はさすがに応えたのだろう。

 新調のシューズを肩にかけ、少し足を引きずりながら戻ってきた息子は、晩飯も食わずにふとんに潜り込み、翌朝は昼過ぎまで眠り続けた。

 何はともあれ、お疲れさん!

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2 コメント

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ますらお軍団 (p-tak)
2014-12-13 10:08:15
タイも若い方は体格が立派ですね。ぼくにはその趣味はありませんが、若い女性だと胸キューンでしょうか。

今タイの若手男性の平均身長はどのくらいですか?(174cmくらいでしょうか?)
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平均身長 (クンター)
2014-12-13 15:41:22
p-takさん

 村の衆は結構小柄ですから、大柄が集まったこのチームでも165センチくらいでしょうか。
返信する

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